京都に帰りました。
父の納骨。やはりぴんとこない。
悲しみはない。
私はよほどの不感症なのだろうか。
私は京都が大好きだ。
その風土を肌が覚えている。
この場所でこの自然の中で遊び、成長した。
今でも京都で暮らしたいと本気で思っている。
父に対して一つ思うことがある。
京都に帰りたかっただろうな、と。
父は東京の小さなマンションの中で死んだ。
全く仕方がないのだけど…。
父は京都の人間だった。
京都の風土がたっぷりとしみこんだ人だった。
これはぬぐえるものではない。
タクシーの中で東山を見たとき、
こみ上げる涙。
父に見せたいと本気で思った。
猫ひなたぼっこ。哲学の道にて。
法然院から永観堂へなつかしい道をゆっくり歩く。
自然と顔がほころぶ。
幸せな時間。