八年

環境が変わった。

状況が変わった。

色々なことが起きて、色々な体験をして、ケンメリが無い日常が当たり前になりつつあった。

そんな日常はある日突然覆る。



8年ぶりにコックピットに身を沈める。
狭い。
椅子が縮んだようだ。

さらにステアリングとシートの間も狭くなったような気がする。
と思いきやチルト機構で調節して元通り。

「ちょっとのその辺一周してミラーとか調整しろよ」

社長の声に促されるように8年ぶりにケンメリで路上に出る。
走る。
曲がる。
停まる。
当たり前の動作に感動を覚えたのはもう随分前の話。
8年間のブランクは走って数分で、ケンメリに乗っていた頃の日常に戻った。

8年の間、レンタカーを借りて運転したことが数回あったが、マニュアルに乗るのはまさに8年ぶり。
近所を一周して向かった先は・・・・

車検場。
車引き取りから車検場へ直行のパターンはそう、ケンメリを購入した時以来だ。
納車の時のレポートはホームページ時代に書いた記事が残っているので折を見てブログに転載したいが、
かいつまんで話すと当時車関係の仕事をしていたため、登録手続きなどを自分で行う代わりに安くしてもらった経緯があった。
今回も自分で来たのだが、違うのは社長が同行してくれていることである。

色々な経緯を書くには、頭が整理されてないし、ブログ一日分の記事で書くには膨大な為、まずは



ケンメリが返ってきたことを静かにかみしめたいと思う。

8年前