六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率20% 2015年1月8日
東京地下鉄南北線の六本木一丁目駅前、首都高速都心環状線の谷町ジャンクション前の再開発工事です。以前のこの場所には六本木プリンスホテルの敷地と、日本IBM本社ビルが建っていたのですが、現在は更地になって工事が進められています。再開発施設は延床面積約20万㎡と、すぐ近くにある六本木ヒルズや東京ミッドタウン並みの規模となっていて、業務×住宅×商業の大規模複合開発となります。この都市再開発は住友不動産株式会社が担当しています。
再開発施設の概要
再開発施設の面積は約2.7ha、高さ約249mの業務棟(40階)、住宅棟(27階)、商業棟(3階)の3つの施設で構成される大規模複合開発となっていて、前述の通り延床面積約20万平米(約6万坪)を誇る住友不動産のフラッグシッププロジェクトとなります。大手不動産業者である住友不動産は、すぐ脇に立っている泉ガーデンタワーの高層ビルも所有しています。
高低差のある地形的な特性を活かして施行区域を南北2つの街区に分け、低地側の「北街区」には商業施設を、丘陵地帯の高台側の「南街区」には業務棟と住宅棟を建設します。また地域貢献の観点から、災害時は一時避難場所としても活用できる複数の広場が設置されます。
再開発事業の主な特徴
1.延床面積約20万㎡、隣接する「泉ガーデン」と並ぶ、“住友不動産最大級のフラッグシッププロジェクト”
2.施行区域約2.7ha、新たな駅前拠点となる業務×住宅×商業の大規模複合開発
3.業務棟・住宅棟は免震構造、オフィス基準階貸室面積約1000坪、無停電対応などBCP対策を強化
4.歩行者の利便性向上のため、 「六本木一丁目」駅西口改札を新設、六本木通りと駅とを結ぶ地下連絡通路や地下鉄駅前広場を整備
5.通常は憩いの場、災害時は一時避難場所として活用する緑豊かな広場を敷地内に設置
6.敷地外周部の道路拡幅や歩道状空地の整備、電線の地中化などを実施
完成予想図の全景です。
再開発計画の見取り図です。
計画概要と整備計画
施行者 六本木三丁目東地区市街地再開発組合
所在地 東京都港区六本木三丁目地内
区域面積 約2.7ヘクタール
建蔽率 約57%
容積率 約878%
階 数( 高 さ ) 北街区 商業棟 地上3階、地下1階(約10メートル)
南街区 業務棟 地上40階(塔屋2階付)、地下5階(約241メートル)
住宅棟 地上27階(塔屋2階付)、地下2階(約113メートル)
延べ面積 201815平方メートル
主な用途 事務所、住宅、店舗、駐車場等
住宅戸数 226戸
駐車場 414台
事業の歩みと今後の予定
平成20年3月 「六本木三丁目東地区再開発協議会」設立
平成21年1月 「六本木三丁目東地区市街地再開発準備組合」設立
平成23年9月 都市計画決定
平成24年3月 「六本木三丁目東地区市街地再開発組合」設立
平成25年3月 権利変換計画認可
平成25年6月 準備工事着手
平成25年10月 本体着工
平成28年3月 竣工(予定)
プレスリリース:住友不動産株式会社発表の報道資料 2013年10月28日
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」“住友不動産最大級のプロジェクト” 建物本体工事に着手
首都高速都心環状線の「飯倉入口」前から撮影した「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の工事現場の全景です。
首都高速都心環状線の高架橋越しに撮影しました。
放射1号線道路前から撮影した「高層業務棟」の全景です。現在は鉄骨の塊にしか見えませんが、これが地上40階・地下5階建て、高さ241メートルの高層オフィスビルへと積み上がっていきます。
低層階部分は天井の高いオフィスロビーなどが設置されるためか、広大な吹き抜け空間が確保されているように見えますね。
東側から見上げて撮影しました。
何の先入観なしに眺めていると、東京で最も高い高層オフィスビルの鉄骨群というよりは、造船所の巨大なドックみたいに見えてきました。
敷地南側を通っている狭い道路を散策し、「北街区」方向へ向かいます。道路内から「住宅棟」の建設現場の全景を撮影しました。業務棟の鉄骨群の手前に建設されることになります。
住宅棟の高層ビルと、首都高速都心環状線の間のスペースには、「広場1号」の広大な緑地帯が整備されることになります。
再開発敷地の西側を通っている「なだれ坂」の坂上から再開発工事現場の全景を撮影しました。この界隈は、六本木三丁目界隈の住宅密集地帯が広がっています。
なだれ坂は、周辺の地形が北側へ向かって急な下り斜面となっている市街地の中を通っている通りです。すぐ脇の再開発工事現場も急傾斜地形の中で工事が進められています。
なだれ坂の中間部付近から、業務棟の鉄骨群を見上げて撮影しました。急斜面となっている地面を段々畑状に開削し、その上に高層オフィスビルの基礎部分を埋め込むという、非常に難易度の高い工事になっているのですね。
同じ場所から、なだれ坂の坂上部分に設置されている工事用プレハブ小屋を見上げて撮影しました。
業務棟の低層階部分をズームで撮影しました。
少し坂下方向へ進んだ場所から振り返って、業務棟を見上げて撮影しました。
なだれ坂の坂下部分にやってきました。六本木通りに面して建設中の「北街区・商業棟」の工事現場を撮影しました。
なだれ坂の坂下から見上げて撮影した再開発工事現場の全景です。周囲の地面全体が北側へ向かって傾斜しているという、とんでもない地形の過酷な環境の中で再開発工事が行われています。
坂下から北側へ伸びている上り坂を進めば、日本サムスン本社ビル方向へ向かうことが出来ます。
坂下から撮影した「業務棟」の鉄骨群です。
業務棟の鉄骨群の北側にも、工事用プレハブ小屋が設置されていました。
4基の巨大なタワークレーン群を見上げて撮影しました。
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の地図です。