みどりの野原

野原の便り

7月11日 アオバズク & 京都薬用植物園

2011年07月11日 | Weblog
京都薬用植物園へ見学の前に、宗像神社のアオバズクを見に行く。

カメラマンが1人いてアオバズクの居場所がすぐ分かった。
見やすい所に止まってる。少し頭を動かすくらいでまったく動かない。
双眼鏡でもよく見えたが、スコープで見せてもらうと表情まで見えた。

 
鋭い眼は「すべてお見通し」と言っているよう。 

帰りかけた時、御所で長年観察を続けている人に出会った。その人の話では7月5日にヒナが孵ったという。

なぜそれがわかるかといえば、「チョウや蛾の羽根や甲虫の羽根・頭など」が下に落ちているのを見かけるようになると。ヒナが生まれたことがわかるそうだ。


今日集めた「チョウや蛾の羽根や甲虫の羽根・頭など」を見せてくださった。

どう言うこと?
アオバスクの成鳥は虫や生き物を丸のまま食べる。そして羽根等要らないものをペレットとして吐き出す。ところが幼鳥はペレットにすることが出来ない。そこで食べられないチョウや蛾の羽根や固い甲虫の固い羽根や頭などを取ってヒナに与えるのだそうだ。
それでそれらが落ちているのを見ればいつ孵ったかがわかるとのこと。

カメラのフラッシュなどには神経質になって親鳥が警戒音を発するとヒナが動転して巣から落ちたりするらしい。そのため、巣のところに反射板を付けてフラッシュをたけないように?してあるとか。

今日見たのは雄らしいが雌も出ている時があるそうだ。
とにかくヒナが孵ったばかりで親鳥も神経質になっていることだろう。長居は無用。
展示がされているとのことで見たかったが時間もなかったし今日は休みだったようで見れず。

その後、近くのホテルでリーズナブルでおいしい昼食を食べて満足満足。でもこれで帰ってはいけない。

見学の予約をした京都薬用植物園へ。

「昭和8年に開園し、薬用植物の栽培研究、遺伝子資源の収集保存、絶滅危惧種を含む薬用・有用植物の収集・保全、環境教育の支援などをされている」(パンフより抜粋)

昨日今日の2日間公開されている薬草園をグループごとに案内してくださった。
漢方処方園・民間薬園・ハーブ園などに分かれている。

 
        トウキ             オタネニンジン(コウライニンジン)      

        
        薬草園              ハトムギ

 
      ムラサキのどこが紫?      根が展示してあった

中国で高貴な色は黄色だったらしいが、日本ではムラサキは高貴な色。
叉「紫のハチマキの御殿様」は病気だということがわかり、薬草である紫で染めたハチマキによって、薬効を期待し症状を和らげるためなのだそうだ。
ムラサキは今は絶滅危惧種になっているが、25.6年前橿原の農家の生垣の所で今は亡き植物の先生が「これがムラサキというものです」と言われたのを覚えているが、後に探して見たがわからなかったのだが、そのころにはまだ庭に残ったりしていたのだろうか?

 
茯苓(ぶくりょう)というマツの根に付いた菌らしい どんな時に付くのか?  
                        右)ごぼうの花 野菜も薬草


オオボウシバナ 友禅の下書きに使われる青花紙に 早朝に咲く花はもう閉じていた

雨で1カ月延期になったので「あまり見るものもないかも」と思っていたが、説明を聞きながら回ると見応えがあった。いろいろ面白いお話も聞けた。

 
生薬の標本などが展示してある館は元神戸にあったもの。園内でも向きを変え位置を変え高さも変える移築があって現在の位置に落ち着いたらしい。

職員さんによる説明も面白く、始まりまでの待ち時間には飲み物の準備・途中でも熱中症対策か「おいしいお水と塩」の準備、帰ったら冷たいおしぼり・・職員さん総出?の至れり尽くせりのありがたい見学会だった。
コメント
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