今月のカレンダーの花「うも=サトイモ」に因む歌。
関連してこの歌の作者「長忌寸意吉麻呂」の歌を紹介された。
「蓮葉は かくこそあるもの 意吉麻呂が 家なるものはうもの葉にあらし」
宴会の時の歌らしい。
料理を盛った?蓮の葉を「蓮の葉ってこのようなものなのですね。家で使っているのは芋の葉だったようです」と自分をすこし低く、主催者を立てて歌ったものらしい。いもは妻(を卑下する)意味もあるらしい。
初めて聞く歌だったが、他に紹介された歌もおもしろい。
出された「お題を」すべて読み込んだ即興の、戯れの?歌。
「香 塔 厠 くそ 鮒 奴 などを読み込んだり、え~っどうやってつなげるの?と思うとんでもないお題
それに対応して、即、歌を作り上げる。意吉麻呂にはそんな才能?があったらしい。
有名な「醤酢に蒜搗き合てて鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹」も同席者から出された「酢と醤と蒜と鯛と葱」を取り入れて詠んで歌だということがわかった。
宴会の余興のようなものだったのかも。
万葉集ってこんな面白い歌もあるのね。
帰り道で見た蓮の葉 サトイモ=うも の葉
そういえば、昔、お盆のお供えを乗せるのは、お金持ち?の家は「蓮」の葉だったけれど、家では畑にある「うも」の葉に乗せていたなあ。
柿本人麻呂の歌もいくつか。
犬養先生も心を寄せられたという「浜木綿」を詠んだ歌。
「み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢わぬかも」
熊野にある浜木綿の「葉」が重なり合うように思い続けているのに、直接会うことができない。というような意味らしい。
これに関連して・・あまりきれいな話題ではないが・・
最寄り駅にもハマユウ(別名ハマオモト)の大株があり、毎年花を咲かせる。
それが、今年7月初め、すごい虫にやられているのを見つけた。(多分、誰も気づいてないと思う)
「ハマオモトヨトウ」という「ガ」の幼虫が大発生して大株が見る間に枯れて、株はグダグダになってしまった。
気になって通るたびに見るが、どうすることもできず・・ (幼虫の写真は7月6日のブログに乗せたので省略)
そして先日通りかかると、グダグダの株の中から緑色の葉が何枚も出ているのを見つけた。
希望の光?すごい生命力!
でもあの幼虫の数を見ているので、手放しには喜べない。
きっと、根元で蛹になり、この株の成長にも影響するに違いないと思うから。
浜木綿の自生地はだんだん減少しているというお話もあった。
万葉記念館の庭
サルスベリ ヒオウギ オミナエシ
帰りに寄り道
蓮の植栽地
ヤブミョウガ ヤブラン
オオイヌタデ ナワシログミにいたのはドクガの仲間
キドクガと思ったが、モンシロドクガまたはゴマフリドクガかもしれない。どれもよく似ている。