みどりの野原

野原の便り

7月15日 釧路湿原の旅③ 乗馬 ・ 厚岸原生花園

2007年07月15日 | Weblog
ロッジ・シラルトロの部屋からは、シラルトロ湖が一望だ。

外は霧雨が少し降ったり止んだり。
窓の外に張ったクモの巣に水滴がついて、そのままネックレスにしたいような美
しさ。
窓の外のダケカンバにアカゲラが来た。
どうも庭に置いてある餌台が気になるようだが、今はスズメが占領している。
部屋の中からアカゲラを見れるとは贅沢な話だ。

ヤギにも別れを告げ、391号線を北上

今日一番の予定は乗馬だ。日高の牧場へ行く。

途中、道路端にオレンジのエゾスカシユリやセイヨウノコギリソウなど咲いてい
る。

気温は14℃ 風速0m

Kさんがタンチョウを1羽発見。車を止めて見る。


             タンチョウ 

しばらくして、はるかな稜線に立派な角のエゾシカの姿が見えた。すっくりと立つ
その姿は神々しい。
車を止めて、写っているかどうかわからないけど写真を撮る。


             エゾシカ

また、餌をくわえたキタキツネが道路の横を歩いていたり・・
大慌てでこれも写真にとった。


10時に日高牧場に到着
牧場主の川崎さんは、大分県の出身の方で、公務員を退職してから牧場を始めた
という。
「えぇっ。よくそんな思い切った・・」と思ったが、よく聞いてみると、獣医の資
格も持ち、馬術部の経験もあると聞いて「それならわかるけど・・」

はじめは牛を飼い始めたという牧場は160ヘクタール。東京ドーム30個余り、
といわれても想像がつかない広さ。
今は羊(10頭ぐらい?)と 馬20等ぐらいを飼っておられる。
 

           ヒツジ

馬舎のようなものは見えず、周りの森の中で寝るとのことだった。
周りは森に囲まれていて、ヒグマもすんでいるという。

奥さんと2人で世話しておられる。
馬や羊のエピソードをいっぱい聞いた。

おやつは角砂糖(食べない馬もいるらしい)
餌は、やさいの固めたものにビートパルプやフスマや小麦粉を混ぜ
たもの。


          お馬の親子

馬はおとなしいですと言われ、馬の首に肩を入れてなでたり、尻尾を触ったり。
尻尾は毛は長いが骨は途中でぷつんと切れてるみたい。
尻尾をさわられてもじっとしている。

初めてさわる馬の肌(毛並み)は滑らかだ。

ゾウには乗ったことがあるけど、馬は乗ったことがないので乗ってみたかった。
私たちを乗せてくれる馬はどれかな?

先ず、説明を受けて小さな囲いの中で一人ずつ乗ってみる。
左側から左足を掛け、鞍の前の出っ張りを左手で持ってよいしょっとまたぐ。
足掛けまでやっと足が届くぐらい背が高い。
見晴らしいい~。

馬は川崎おじさんに綱を持たれておとなしい。


それから、手綱を持って、おじさんと一緒に1周。歩くたびに体が揺れる。
おじさんから離れて一人でも乗れるようになる。


         ちょっとヤンチャ?なロッキーに乗る

4人が次々に乗ってみる。
乗る前は震えてたというKさんも乗ってみればスムーズにいっている。
○さんは思いのほか怖がりで、顔が引きつっている。緊張が馬に伝わるのか、角を
曲がれず、いつもつっかえるのがおかしかった。
曲がる時綱を引くタイミングもある。
Sさんは「この馬はイヤー」と馬のせいにして馬を変えてもらったり。

2頭の馬に代わる代わる乗り。
最初は柵に沿ってグルグル回る。
次は8の字に歩かせる。時々ぐっと走りそうになるのでビビる。
それができるようになったら、もう少し広い柵の中で乗る。
途中で手放しもやってみた。「ヤッホー」

そうやって練習させながらおじさんは馬との相性や、私たちのことをいろいろ見て
いるということが後になってわかった。

馬はロッキーとハリー 
ロッキーはずんぐりしてて、すぐ走りたそうにする。
ハリー(ハリケーン)は姿も端正で性格もおとなしい。とってもかしこいそうだ。



ハリーは背が少し高いので、踏み台に乗らないと足が届かない。
2頭の鞍も少し違って、ハリーは乗るとき左手はたてがみをつかんで乗る。
痛そうだけど、その辺は脂肪だから痛くないのだそうだ。

広い柵の中でだいぶ乗ったので、これでおしまいかと思ったら、柵の出口を開けて
外に出るように言われる。

牧場は広い。
おじさんの馬に続いて、私の馬が牧場の坂を下っていく。
下りのときは体を反らせるように、坂をあがるときは前傾姿勢でと教わる。
下のほうの木を一回りして帰ってきた。
坂があると緊張するけど、馬の上から見る景色はいいわー。


            草原を行く


戻ってきてやれやれと思っていたら、次は私に案内役をしなさいとのこと。「エェ
ッ!そんなことできる?」
今やったとおりでいいといわれ、先導役になる。まあなんとかできた。

こうして次々馬を変えたりしながら繰り返した後、「そんなら次は」と言われるの
で、「えっ まだあるの?]「イヤか?」「イヤじゃないです。行きます」

そこで反対側の牧場へ。
先ずおじさんに先導されてSさんが下っていく。ずーっと下って姿が見えなくなっ
てしまった。「わあーすごーい!」しばらーくして帰ってきた。

 

次は私、下りも前よりはきつい。下りきったところで「走ってみましょう」
走ると体が宙に浮く感じだ。スゴーイ!

4人次々と広い野原を歩いたり走ったり。楽しかった。

最初2時間ぐらいで頼んでいたのが、4時間ぐらいになったのに、
6,000円と大サービスしてくれた。なんとも欲のないおじさんたちだ。


その後は厚岸の原生花園・あやめが原へ行った。
国内最大規模といわれるヒオウギアヤメの群生は盛りを過ぎていたが、まだ花も見
られた。
真っ盛りはさぞきれいだったろう。
ハマナスやエゾフウロ、色の濃いウツボグサも咲いていた。


       ヒオウギアヤメの群生

次の琵琶背展望台からの眺めはよくなかったが、h6年10月4日釧路地方を襲った東
方沖地震で一瞬にして形が変わってしまった窓岩が見えた。

そして今夜の宿、霧多布湿原のそばにあるペンション・ポーチに到着






コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 7月14日 釧路湿原の旅② カ... | トップ | 7月16日 霧多布 ・湯沸灯台... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
馬の乗り心地はいかが (グランマーX2  )
2007-07-22 21:01:17
雄大な所で乗馬できるなんてうらやましい!
怖くはないのですか? みどりさん 颯爽とした姿の写真 ビックリ 旅の続きの ブログ楽しみにしています。 

 
返信する
グランマー×2さん (みどりの野原)
2007-07-23 07:38:23
馬はおとなしいので怖くはないです。途中で走りそうになるときや、坂道で穴ぼこに足を入れたりするときはドキッとしますがおもしろかったです。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事