梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

悪人の善意

2011-04-27 09:26:03 | 雑記
日から風が強い、東南角の古いビルは今朝から風切音が響いている
昨日のニュースで刑務所に服役している人達から2千万を超える義援金が寄せられたと言う、
塀の外で火事場泥棒の様な犯罪や全く人道に悖ると言ういえる詐欺が横行している中でどう表現して良いか分らないが素晴らしい事だと思う、これが受刑者心の更正に貢献したとすればそれに勝る事は無い。
キリスト教も仏教も人間の本質で全くの悪人は居ないと言う、親鸞の歎異抄の冒頭「善人縁もて往生を遂ぐ、言わんや悪人をや」と言う言葉がある、どんな犯罪を犯してもやはり何処かに言われ無き不幸に遭う人達を見たら「自分で出来る事は何だ?」と考えて行動する部分は持っているのだと言う事だ、犯罪自体は許されない事だが状況や環境で踏み違えたと言う事もあるだろう、
むしろ感情に流されず合法であると言う錦の御旗の下で人々から金を集め裕福に成った人種の方がこう言う方向には行かない気がする、確かに多くの資産家が庶民感覚では信じられない寄付をしている、しかし一方庶民の心に中には「何であんな金を個人が持っている?」と言う思い、又「売名行為の一種だ」と言う気持ちもある、持てない者の僻みかもしれないが多くの貧乏人はそう思っているだろう、議員が歳費を半年間半分を減らしたと聞いたが公務員高級官僚の給料が減ったと言う話は聞こえて来ない、国を運営していると自負している高級官僚はやはり「絶対的な権力」は持っているが「その分の責任」は全く考えていない様だ、
権利と責任は同じ重さだと言うことは小学校の基礎学習で教えている筈だ、「日本丸の運転は我々官僚が居なければ進まない」と言いながら座礁しても「運転していたのは政府だ」と言う、
厚生省の問題が顕著な話だろう、厚生省が許可しなければ薬品は市販出来ない、しかし厚生省がそれだけ時間を掛け許認可権限を持って市販された薬品で大きな薬害が出ても「厚生省に責任は無い」と裁判で争った事があったがそれでは認可している意味が無いだろう
未曾有の災害、痛みは同じ割合で負担しよう、先ずはある所から拠出して貰うのが筋だと思う。