梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

憂国のラスプーチンと言う漫画

2011-12-27 13:01:02 | 雑記
ビッグコミックと言う漫画雑誌を随分前から見ている、漫画と侮るなかれという物も結構多い、最近の映画も大半漫画が原作だ、この事に関しては漫画好きな自分でも(ちょっと安易過ぎるんじゃないか)と思うし人気漫画+人気タレントと言うのは相乗効果が有りそうだが漫画好きからすると逆効果でしかない気がする、個人的な話だが「釣り馬鹿日誌」のキャスティングは不満で漫画は見るが映画は全く見ないしテレビも見なかった、
今この漫画雑誌で「憂国のラスプーチン」と言う漫画が連載されている、原作は基外務省の役人だそうだ、何故「ラスプーチン」なのかは良く解らない、ロシア晩年に現われた怪僧でエカテリーナ女帝に取り入って政治を欲しい侭にしたという位の知識しかない、どうも弓削の道鏡と重なるキャラクターなのだがこの中の誰を指しているのだろうか
この漫画に出てくる政治家は少し文字を入れ替えてあるが顔も行動も誰だか直ぐわかる様に書かれている、主人公は外務省の役人で高検の検事とのやり取りや外交官の特権を利用した悪質な行い等を随分具体的に書いている、
この漫画に書かれている事が全く荒唐無稽なのかと言うとどうも現実と辻褄が合う事が多い、
書かれている役人や政治家から何の講義も出ないと言うことは「くだらないから黙殺」しているとも取れるが名誉毀損に近いものもあるような気がするがまあ漫画だと言う事で楽しく読ませてもらっている、
今回小泉総理の時代(鯉渕となっているが似顔絵に近い)の政策を新自由主義と言う書き方で描いているがその表現に「一等だけが賞品を貰えて2等以下は何ももらえない運動会」と言う表現、優れた個人が何より重要でその個人の創意工夫を妨げるのはすべて排除すべきだと言う表現、
此れがアメリカ式の考え方だがここにも書かれていたが弱者救済と言う理念は無い、
日本は江戸時代に熟成した精神が有って商売で成功した者は英雄にもなるがその分社会貢献と言う意識ではなく、手にした物をお返しすると言う言い方で救済をしていた、戦後日本はこの精神を敗戦によって失ってしまった、
敗戦で国土を失っても精神は失わないのが世界的に国民であり国家だったのだが日本はその真逆になってしまった気がする、政治が強者の理論で進むのは止むを得ないかも知れないが精神の荒廃は国家・民族を失ってしまうのを恐れる