映画の話、まとまりが付かない

東宝系に掛からなくてもどうしても見たいと言う映画も随分有った、ミュージカルの金字塔だった「ウェストサイドストーリー」、西部劇の傑作だった「アラモ」も松竹ピカデリーに掛かった、
段々病膏肓となって来て古い映画が掛かっている映画館を探して見に行った、
何処で見たのか覚えていないのだがイタリア映画が好きで「鉄道員」、「刑事」、「誘惑されて棄てられて」などは音楽が秀逸だった、ソフィアローレン、ＢＢのブリジットバルドー、ＣＣのクラウディアカルディナーレと言う豊満な体の女優が居たがソフィアローレンはその派手な顔立ちと演技力も素晴らしかった、「軽蔑」と「ひまわり」は作品の素晴らしさも有るが彼女の力もかなりの影響を持っていたと思う
映画音楽全集と言うレコードも随分買ったのだがＣＤが多くなった時に全て売ってしまったのだが今考えると残念な気もする、
映画音楽はサウンドとラックと言うジャンルが有って当時はかなり多くのファンが居たと思う、
レコード店にも専用コーナーが有ったりした、
イタリアとフランスの映画はサントラが素晴らしくイージーリスニングとしてＢＧＭに使われていた
シェルブールの雨傘、男と女、其れより前になるが穢れ無き悪戯のジェルソミーナ、ジャンギャバンのヘッドライト、等は恐らくテレビ放送で見たと思う、モノクロームだから出来た映画だったかも知れない、イタリア映画では「自転車泥棒」が印象強く残っている、鉄道員も共通するが本当に淡々と何時もの生活を描きその中に只生きる事の重さとささやかな喜びを描く映画はあの当時のイタリアとフランス映画でしか出来ないのかも知れない、
日本の映画も普通に生きる庶民の中の喜怒哀楽を淡々と描き、余韻をエンドマークの後に残して幕が下りる様な作品が多かったがイタリアやフランスの映画が来なくなるのと時を一にして消えてしまった、
あのころの様な作品と言うのはもう出来ないのだろうか、小さな劇場などで掛かっている作品を見て廻れば未だ有るのだろうか
知り合いに売れても売れなくても採り続けている人が居るが親から受け継いだ土地家屋を全てなくして未だ撮っている、良し悪しは置いて未だそう言う人も居るのだから何処かに隠れているかも知れない