梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

資産課税は出来ないに反論

2012-06-24 13:03:56 | 雑記
ヤフー知恵袋の「金融資産税は可能でしょうか?」と言う質問に次のような回答がベストアンサーとして出ていたが納得の出来る話ではないな、既にUpしているので意見がかけないのが残念なのでここに書いてみる。
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できません。2重課税になります。
金融資産はその資産の取得過程において所得税や法人税、贈与税などの税金が徴収されています。
これにさらに金融資産を持っているだけで課税されては庶民や企業はたまらないですね。お金もちほど海外に逃げ出してしまい、日本に残るのは金融資産を持っていない人や内部留保が乏しい中小・零細企業だけでしょう。
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この回答者はどう言う方かわからないが私は税金の素人だが素人なりに疑問がある、
先ず、「2重課税」と言う事だが二重課税は「税金に税金が掛かる状態」を言う筈で例えば「酒、煙草、ガソリン、灯油」当に購入価格全体に消費税が掛かるとその中の税金部分にまた税率を計算するので「税金に税金を掛ける」と言う事になるので「二重に課税」と言う事だ
課税後の資産に別の税が掛かるのは「新たな税」でしかない、
「金融資産はその資産の取得過程において所得税や法人税、贈与税などの税金が徴収されています。」と言うが不動産に掛かる固定資産税はどう説明すと言うのだろうか?
不動産取得税、相続税が掛けられているが残った不動産には固定資産税が毎年掛かる、
購入する為の資産は元々所得税が掛かっていて納税後の資産である、有価証券等にしている間は流動資産だから税は掛からないが土地不動産にすると固定資産税は掛かる、
基本的には「固定資産税」を財産全体の「資産税」に拡大すると言うだけの話でそれほどおかしな話ではない,
お金もちほど海外に逃げ出してしまい、日本に残るのは金融資産を持っていない人や内部留保が乏しい中小・零細企業だけでしょう。と言う意見はとりもなおさず日本の税制が資産家と企業を優遇している証に他ならない、
また他の意見で「資本主義の根幹を理解していない愚か者の意見」と言う書き込みもあったが現在その「自由資本主義」の根幹に幾つもの歪が問題化しているのだ、
そもそも「自由」には幾つかの条件が付く、何をやっても構わない自由と言うのは独裁と言う意味だ
レースは努力の成果だがそれは公平に行われた場合にのみ得られる成果で無ければならない、
産まれた条件で充分にトレーニングを積んで最新の道具を持ってレースに挑むのと飯を食うのにやっとで栄養不良で裸足、トレーニング所かぶっつけ本番のランナーがスタート位置も違うレースが公平のわけは無い、しかし賞金の為に参加料は同じ様に取られるのではたまらない
資本経済ではある一定の割合を越えて偏在すると雪崩減少を起こす、此れは世論などでも顕著に現われるが経済では一定の期間大量の資金を投入できる立場になれば市場をコントロールできる事は良く知られている、であるからこそ「独占禁止法」が存在するのだ
「自由経済の原則」で資金をどの様に使用しても其れは果実の量の問題だから仕方ないのだと言うなら独禁法は要らない、自由経済世界の彼方此方で富の偏在が進行する今の自由経済主義を金科玉条として論ずる時期は過ぎただろう。