梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

未来に希望が有ってこそ

2012-06-11 16:37:39 | 雑記
消費税と原発再開の問題はどの情報を見ても国民レベルでは両方とも反対と言う意向が勝っているように思える、
「消費税を上げなければ国家経済が成り立たない、」「原発が再開しなければ生産に大きな影響が出る、国際経済での沈下は避けられない」と言う総理の説明は経済の話で安全の話ではない、経済と言うより経済界と言う方が総理の説明は腑に落ちる、
税収は間接税が世界の常識だと言うがその世界的に今経済不況になっていて格差が広がり、失業率が軒並み二桁になっている、
経済界の力の強いアメリカですら「高額所得者への課税が甘い」と高額所得者層から出ている、
法人税も上げるべきだと言う意見はEU内部でもある、その辺りの説明が全く無いと言うより、政府の説明は全く信頼が出来ないと言うのが国民の感情だろう、
無論感情論で政治は出来ない、其れこそビジョンすら組めまい、しかし今の政府にビジョンが有るとも思えない、今の若い世代に希望を持たせない限り大阪でまた起きたような「自暴自棄」の犯罪や自殺が増えるだけだろう、
希望が有ればこそ人は生きていける、今が辛くとも必ず良くなると思えるから汗を流しても生きてゆけるのだがどう頑張っても今より良くならないのなら頑張る気力もなえてしまうだろう、
「生か、死か其れが問題だ」と言うのはハムレットの台詞だが「死は眠りの様なものだ恐れる必要は無い、しかし其れが眠りだったら夢を見るだろう、其れが恐ろしい」と言うのだが恐ろしい夢は死への抑制に成るかもしれないが逆に「夢」は生きる為の重要な要件だ、
どんな時代にも生まれ育つ中で将来の夢を思い、其れを目標に生きてゆく、夢はやがて希望に変り、希望が目標になり、目標を1つづつ手に入れて行くことで更に高みを目指す、
その力が社会全体を押し上げて来たのだが今の現実世界は生まれた所が低ければ抜け出す事が難しい、江戸時代の士農工商でも能力と意欲がある者には門戸が開けられていた
インドのカーストとは違うが今の日本社会は「自由資本主義」と言うカーストが有る様だ、
経済格差が学歴格差を生んで学歴格差が更にまた経済格差を広げてゆく、「自由経済社会」は競争社会原理の社会であり此れが経済の発展を促している事は言うまでもない、
しかし、それには産まれたカーストによってハンディキャップを持たされる子供が有ってはならない筈だ、終戦直後の様に「家が貧しいから高校をやめ無ければならない」と言うのはまさしく社会進歩ではなく逆行だ、「其れを無くす為に子供手当て、学費の公的補助を」と言っても「その財源が足らないから消費税を上げる」のでは本末転倒である、貧しいと言う事はエンゲルが唱えたように収支のバランスが衣食住で収入を支出が越える家庭が数多く有ると言う事で学費を免除しても子供手当てを与えてもその金は取敢えず「雨露を凌ぎ、寒さを凌ぎ、飢えを凌ぐ」事でなくなってしまう家庭が多いと言う事だ、
一方学歴格差上方の者達は高額な学費と充分な教育環境で教育を享受し国や企業の重要な社会を占めて所謂「エスタブリュッシュメント」化することで国家と経済界の結び付きを手にしてゆく
「巨大化したライオンが数頭残って餌になるウサギは死に絶える」事は彼らはしないだろう
「生かさず殺さず」が彼らの方法だが、北朝鮮が抱えている問題の様に生きる意欲の減衰は労働意欲の消滅になりやがては行き詰る、金の卵を産む鵞鳥には充分餌を与えなければずっと生ませる事は出来っこないのだ