La douce vie

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映画「ミスティック・リバー」

2014-07-29 | cinema/観劇/舞台
最近、重いテーマの映画はあまり見たくない。
映画を観て再び気持ちが浮上できるほど元気ではないから。
クリント・イーストウッド監督の映画は重い。
痛みがずっと残るような作品ばかり。
それでも、それをおしてみよう、と思うのはイーストウッド作品だから。

少年時代。
デイブとジミーとショーンは悪ふざけをしていたところを大人に見つかり、デイブだけ車で連れて行かれる。
それは、虐待事件で、デイブは心に深い傷を負った。

時は流れ、街のボスとなったジミーの娘が殺される。
事件の担当になったのは、ショーンだった。



救いがない物語。
イーストウッドの作品はいつもそうだ。
でも、ぐいぐい引き寄せられて最後まで見てしまう。
ショーン・ペンとティム・ロビンスとケビン・ベーコンが三つ巴で演技の火花を散らす。ショーン・ペンの街のボスという役どころは本当にぴったり。少し引いた演技のケビン・ベーコン。少年のような大人のような役柄が多かったティム・ロビンスは過去を背負う男。また、デイブの妻の狂気に引きずり込まれる様やジミーの妻がまさに極道の妻というような腹のすわりようなど妻の演技も素晴らしい。

しばらく前にハリウッドだかアメリカの映画は面白くなくなった、と書いたような書かなかったような気がしたけれど、自分がきちんと良作を探していないせいだと思った。