戒律の厳しいイスラム社会。
少女ワジタは古くからの規律にしばられたくない。スニーカーを履き、布で顔全体を隠したくないし、男の人の視界に入っても、気にせず遊びたい。自転車に乗って仲の良い男の子と勝負をしたいと思っている。
先生や母親にたしなめられるが、自分を変えたくない。ワジタはなんとか自分で自転車を買おうとあれこれ努力する。素行をよくして、コーランを覚え、コンテストの賞金を自転車購入資金にしようとするのだけれど。。。
女性の視点からみたイスラム社会の映画というのは初めて見ました。彼女には美しい母親がいて、時々帰ってくる父親がいる。どうも、父親は他に妻を娶るようで、母親は苦悩する。
最後に母親が彼女を抱きしめ涙ながらにかける言葉は、娘の能力と可能性を見出し、自分とは違う未来を掴むチャンスを与えたいと願っているように思えるのだけれど、それは異国の地で異なる文化の中で生きている私の勝手な見解なのかもしれない。