スイスではアート・オン・アイスが真っ盛りですが、いまさらながら、フレンズ・オン・アイス2015。2016より後になってしまいました。ちょっと、思い違いがありまして、FOI2015みることができませんでした。で、年末年始の一挙放送で再加入。こんな時期に流れ込んでしまいました。記念すべき10回目だったのに・・・。以降順番間違っているかもしれません。ときどき敬省略。曲名書いていないの多々。すんません。
フレンズ・オン・アイスの10年は尊い。荒川さんがプロスケーターとして立ち上げたショー。それは、仲間との場。理念は「すべてのスケーターにリスペクトを!」今でもこの理念は守られているというより、息づいていますよね。
ブームに乗っただけであれば、2,3年で終わっていたと思います。ところが、フレンズは仲間が仲間を呼び、10年経つ頃には、前菜からデザートまでメインディッシュのようなアイスショーになっているとは!
当たり前のように見ているけれど、10年たっても荒川さんをはじめとして同世代のスケーター達が若さを保ち続け、スキルを維持していることがすごい。
まずは舞台裏からスタート。ショーメンバーのノリのよさを見ることができるCS放送ならではの編集が嬉しい。
メンバーの名前と荒川さんからのメッセージ。そして、設立メンバーの荒川さん、宮本さん、田村さん、本田さん4人が現れてスタート。徐々に人数が増えていく。あの~、フレンズでよく暗い中での群舞があるんですけど、私は明るくしてほしいんですよね。だって、あれだけのメンバーが1つの氷上で揃っているって贅沢な時間じゃないですか。
衣装は白、男性は白シャツ黒ズボンのドレスコード。オープニングはいいですよ。小塚君、パントン、ステファンまでこの衣装のまま演技(笑)まあ、力のある人達なので衣装はシンプルでも魅せて忘れさせてくれますけど。(笑)
アボット: Black Tuesday
スーツケースを持っての演技。ボーナスナンバーの方が好みかも。
本郷選手: リバーダンス。宮本さん、振り付け。ジャンプ前の肩の硬い感じや猫背な感じがこれまた何年か前の無良選手を思い出すな。でも、考えてみると最近は今回の印象ほどではないかも。精進しているんだな。
小塚選手: 極上、エピローグ。安心してください、深い意味はないと言ったくせに・・・これで、フレンズ最後なんだもの・・・。ぐすっ。
このプログラムは足元の氷をいとおしむような滑らかな滑りに寄り添うような滑らかな腕の動きで、プログラムの完成度が高くて、正直、フレンズのトリの中の1つでもよかったのではないかと思う至高の作品でした。2016年、小塚君の姿は当然なく。そこに代わりはなく、胸にぽっかり穴が空いた気持ちになる。中野さんが去った時と同じだなぁ。などと思っていたら、朗報が!
http://number.bunshun.jp/articles/-/827355
小塚君がスケート界に戻ってくる!トヨタさん、理解を示してくれてありがとうございます!!外の世界で社会人として働いた経験、それが小塚君クラスのスケーターであるということはすごく稀だと思う。一度離れたことは小塚君の大きな糧になっていると思います。
そして、エピローグで感じたフィギュアスケートの極みを若い世代に伝えてください。そして、ショーに(できればフレンズに)復帰できる日を心待ちにしています。
鈴木さん: 「O」このプログラムはショーでたまに滑ってもらいたいな。ステップの微妙なアクセントが素晴らしい。不思議な空気を醸し出してくれます。上半身を自由に動かせる稀有な女子スケーター。終わりかと思いきや、鈴木さんと本郷さんの共演。二人のシンクロが魅力的。
ベルビン&アゴスト: 黄水色紫のお衣裳。正直、もっとかっこいい衣装でもよかったんじゃないかと思う。いつも書いているけれど、この二人には他をよせつけない華がある。
有香さん: このプログラム「月の光」と同じくらい好きな作品になりそう。音が繊細で、有香さんのスケーティングがよく合う。足を高く上げるわけじゃないけれど、スパイラルが深く印象に残る。今回の第一部は極上の作品が多い。
本田さん: 「MISSION」安心してください。イーグルも入ってますよ。みんな安心したのかイーグルですごい盛り上がり。MWOあたりから本田さんのプロの円熟期を迎えている気がします。
宮原さん: 「翼をください」ランビエール振り付け。衣装が翼をイメージしているんだろうけど、宮原さんは袖がない方が背が高く見えるような。競技で見るとうまいな、オールラウンダーだな、と思うのですが、フレンズで見るといい意味で若いな、と思います。「翼をください」のように美しい曲もエレガントな彼女には合うけれど、ボーナスの「FIRE DANCE」のパッションの強い音楽の方がもしかしたら、宮原さんの個性を打ち出しやすいのかも。
田村さん:「仲間の力を借りて」最初にクーリックにいじられ(いじめられ)、ぎこちなく動きだす。後半は教え子の宮原さんとのペア。田村さんはフレンズでの立ち位置をいろいろと考えられた一人ではないかと思う。こうやって、クーリックがフォローしてくれて、教え子と共演も果たせて。10年でスケート界で彼が築き上げた実りは大きい。(クーリックの宮原さんとのハイタッチはいぢわる(笑))2016年田村さん不在。そこにぽっかり穴が空いた気持ちになるのはフレンズだから。
デービス&ホワイト&ベルビン&アゴスト:どこの国のアイスショーですか。と言いたくなる。あの新横浜の小さな会場で小さなリンクでこのメンバーのこのプログラムが観れるなんてなぁ。
抽選。たけし史上最高!たけしのPB。と荒川さん絶賛。改めて先輩、先輩、というと、おぉ、同い年ではなかったな、と思い出す。蒲田さんの仕切は本当に必要。
ステファン&静香「Can't Help Fall In Love With You」
会場入りするまでも映されている。通路ですれ違うメンバーとハイタッチしながら、リンクに向かう姿が印象深い。
大人のナンバー。うっとりしてしまう。GOINGでの、記事で十二分に描いてしまったので、今回は割愛。ステファンの初出演はシェイリーン、カートが出演してくれた以来の衝撃。こんなに日本に来てくれているのに「フレンズに来てくれた!」というのはまた特別なのだ。
荒川さん挨拶。ステファンが来てくれて嬉しい、一緒に滑れて嬉しい、と特別な感慨をもった挨拶。
ゲットチャンス。中野選手。表現が堂々としていて、なんか町田選手を思い出します。
シェイリーン: ボリウッドプログラム。さすがアイスダンサー。ボリウッドの音楽もお手の物。シェイリーンのカリスマ性はただならぬものだな、と、改めて感じる。
有香さん&アボット:二人ともうまいなぁ。それから、有香さんがアメリカ的なニュアンスを心得ているな、と思う。
スルツカヤ: こういう曲調はスルツカヤにあっている。私ずっとスルツカヤのプログラムでよくみかけるような気がする1Aは失敗で、挽回するためにすぐ2Aを跳んでいると思っていたけれど、もしかしたら、あぁいう組み合わせなのかな、と改めて気付いてみた・・・。
パン&トン: ボーナスプログラムのプログラムの方が好きです。小塚君が使っていた曲ですよね。雄大でスケールが大きいスケーティングをする二人にあっている。
クーリック:鎖を扱うシェイリーンの存在感。そして、演技が終わった後、観客に渡したチェーンをまだ彼女が握っていて、そのままお持ち帰りをするアドリブ?ファンサービスの素晴らしさ(笑)
安藤さん: マイウェイ。きっと、彼女はもっといいマイウェイを滑ることができるはず。やはり、2016年はなかなかよかったことを考えると、産後は荒川さんも安藤さんも技術の回復に陰ながら苦労があったんだろうな。
デービス&ホワイト: 明るいナンバー。静かだったり、壮大だったり、重い曲調が多かったので、明るいナンバーがあると助かるな。
ステファン: 会場の空気がきゅっとステファンに集中するのを感じます。チャーリーとベンにリフト頼むなんて、ステファンだからこそ。
荒川さん: ユー・レイズ・ミー・アップ。現役最後のエキシナンバーを産後再び。もしかしたら、復帰の試金石としてのプログラムだったのかもしれない。当時より、優しい微笑みを浮かべながら。素晴らしい。
FINAL
正直、ステファンにトラボルタをさせることを伝えた時のステファンの最初の反応を映像に残して欲しかった(笑)どういう攻防があって、トラボルタを引き受けたんだろう(笑)しかし、これがアイスレジェンドのマンボに繋がった気がする(笑)
それにしても、ステファンがすっと入ってくるとあれだけのメンバーの中でもぐっと彼に引きつけられる。改めて、すごいカリスマ性。ステファンが気さくな性格で、たくさん日本に来てくれる人で本当によかった。
最後、フリーダムすぎる写真撮影でぐだぐだ感がありましたが、2016年を思うと、写真撮影も蒲田さんが盛り上げてくれて、蒲田さんって会場の空気を読みながらMCをしてくれるところがすごい。スケーター達だけだとああはいかないですよ。何度も書きますが、蒲田さんはフレンズの重要メンバーです。
荒川さんは未来志向であるようアドバイスを受け、そういう10回周年、10回記念にしましたが、企画として一度、リクエストアワードをやってみてはいかがだろう?昔はエヴァンにプログラムのリクエストしたりしてましたよね。あれも的を得ていてよかったし、ファンにリクエストを募るのも双方向はフレンズらしいのでは?
フレンズプラス
宇野選手: 試合に出るのがわくわくする。という時期なんだろうな。以前より話す印象。トップアスリートとして、メディア対応に慣れたんだろうな。
八木沼さん: 最初の衣装が黒だった、という衝撃の幼児体験。有香さん伊藤みどりさんとの関係などなど楽しく語ってくれました。メディア慣れしているので、話がうまいな。また、復帰したいと思っているのが嬉しいサプライズ。