良作。
ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップは、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリーの運転手として働くことになる。
シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。
当初は人種差別する側であったトニーも旅を通して、まず、シャーリーの才能をすぐ理解し、ボスと認め、一緒に旅をするうちに人種差別の不当さや本質的な意味の部分に気付いていく。トニーは粗野であるがイタリア系らしく身内への情は厚い。
ピアノの才能だけでなく、知性も持ち合わせているシャーリーは孤高の人でもあるが、トニーとの旅を通して、友情が芽生えていく。