La douce vie

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la douce vie 2020-2024 : book,comic

2024-06-20 | book/comic
ここ数年、夏に向けて興味ある本を残すようにしています。
面白い本を読んでいると暑さも若干忘れらる、テレビもつけず、音楽もかけず、時間があっという間に過ぎます。
ちなみに、夏にblogで紹介している本がそのまま夏に読んだ本という訳ではないです。

「ハニオ日記Ⅰ」石田ゆり子

タレント本はいつもより多くの反響がありますが、この本もそんな一冊。
保護猫をはじめ現在では6匹の猫とゴールデンレトルリバーの雪ちゃんを飼っている石田ゆり子さんの、犬猫を主軸としたエッセイ。主に茶トラのハニオちゃんがお話ししてくれます。
売り上げは保護猫活動に寄付されています。
人様のペットでもかわいい。じんわりした幸せな気持ちになります。

「私のマトカ」片桐はいり
大好きな映画「かもめ食堂」の舞台裏のエピソードや片桐さんの日常、考え方などを知る事ができて、タレント本は写真が多い方が好きなのですが、このエッセイは文章だけでも十分楽しめました。

「女の園の星」1.2 和山やま

女子校ってどんなところだろう?と思う人もいらっしゃると思いますが、こんな感じ。
退屈な毎日で男子の目も気にすることもないので、どんどん変なことをしてしまいます。
星先生はそんな女子校の教師。淡々と節度を持って女子高生に接しています。
みんなに目をつぶらせて、犬にイタズラした人に手を上げさせる話。星先生の結婚が知れ渡った話、この作者の笑いの感性が素晴らしい。

「大きな森の小さな家」「大草原の小さな家」ローラ・インガルス・ワイルダー

児童書ですが、大人になった今、再び目を通すと、アメリカの開拓者時代の一般市民の生活を子供の目を通して語られた歴史的資料としての価値もあるのではないかと思います。
肉は飼育した豚を屠殺してそこから切り分け、目的別、作業を手伝う人にも分け合います。保存食にする作業やバター作り、お母さんが作ってくれる洋服。
便利な経済社会に生きる私達が忘れかけているものを思い起こさせてくれます。
友達が自分の子供に読み聞かせ、良かった、という話を聞いて再読した本(姉から借りました)でした。

「OUT」桐野夏生
初桐野作品。登場人物が多いけれどキャラクターが明確で頭にすんなり入ります。物語は思いもしない展開でした。
登場人物がとてもリアルにいそうな人達で頭の中で明確なキャラクター像が浮かび上がります。
感心するのは女性でも、女性が知りたくないような男性の本心や行動を描けること。(逆を書くと男性作家も男性が知りたくないような女性の心理や行動を描けている人もなかなかいないと思う)
この後読んだ「東京島」「魂萌え!」を読みましたが、まるで違うジャンルですが、どれも面白く、そして、読後にザラザラとした読後感で、立て続けには桐野夏生さんの作品は読めないなと思いました。楽しみだけど、何冊かおいてから読みます。


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