大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

La Page(ラ・パージュ) 北区堂山

2004年12月17日 11時10分17秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 『ALFA』のすぐ近くに『La Page』という店がある。メンソールはかなり前から気にはなっていた。店はメンソールが想像していたよりもやや小さめだった。床については覚えていないが、壁も天井もすべてホワイト一色。ホワイトでないのは椅子とカウンターテーブルくらい。カウンターは6席くらいかな。それと奥に6人くらいの白いソファーだけの席がある。照明はすべて間接照明となっていて、それが不思議なイメージを醸し出してはいるんだけれど、この店について語るときに忘れてはならないのは、目に触れるところにボトルもグラスもないことだろう。ワインバーの『本多』も、カウンターテーブル上に置かれている以外にワインボトルが見えないが、こちらの店もそういった感じ。カウンターバックにはちゃんとラックはあるんだけれど、そこに置かれているのは、巾着型の金魚鉢。エスニックな人物像。飛びかかろうとする猛獣と対決しようとしている人物の置物などで、バーというよりもサロンといった感じ。『La Page』というのは『ページ』という意味なんだそうだ。

 そのときメンソールは唯一のゲストだった。まずお約束のマンハッタンをオーダーする。ウィスキーは何を....の問いかけには、何でも良いと答える。バーテンダーの藤本氏、ご本人はバーキーバーと名乗っておられる、は少し間をおいてもう一度訪ねてきた。ウィスキーはバーボンで良いですか。たぶん普通はこんな事は聞かないと思う。マンハッタンといえばバーボンで作るものだからだ。メンソールはマンハッタンよりはロブ・ロイの方が好きなので、スコッチの方が嬉しい。ベルモットもドライが良いと答えた。

 こういったバーを作る人物は、きっと気むずかしい人なんだろうなと思っていたんだけど、藤本氏と会話するうちに、かなり礼儀正しい人だと感じた。メンソールが初めてのバーに飲みに行くと、ほぼ必ず同業者かと聞かれる。藤本氏もやんわりと聞いてきたので、違うと答えて、勤務先の名刺を渡した。飲食業のマネージャクラスの人間に見えるのだそうだ。後に何人かの友人に聞いてみたんだけど、確かにそういう風に見えるかもしれないと言われた。

 二杯目の酒は、これまたお約束のギムレット。藤本氏のシェーカーの振り方はかなり独特のものだったので、ちょっとびっくりしたりした。メンソールがギムレットを飲んでいるとき、PHSが鳴った。「メンソール、どうしてる」と彼女が聞くので、「デートする気があるならこっちへおいで」と呼ぶ。『La Page』に呼ぼうかなと思ったんだけど、場所が判らないんじゃないかと思ったので、「ALFAで会おう」と言って、電話を切った。まさか『ALFA』に再び行くとは思わなかったんだけど....。

 『La Page』はもう一度、行ってみたいです。もう少し藤本氏と仲良くなって、店が暇で気分がいいときには作ってもらえるという中華料理を食べてみたい。メンソールは中華料理大好きなので....。

 この店で最後に飲んだのは、リキュールだったんだけど、なんだったかは覚えていない。



【店  名】 La Page(ラ・パージュ)
【ジャンル】 バー
【電話番号】 06-6365-9939
【住  所】 大阪市北区堂山町11-18
【営業時間】 19:30-27:00
【定 休 日】 日曜日と第三月曜日
【そ の 他】
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レモンハート (北区曽根崎新地)

2004年12月17日 11時08分56秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 地下鉄の駅を降りると雪が降っていた。来週のメンソールはウルトラハードなスケジュールをこなさなければならない。皮切りは7日(日)に長居公園で行われるリレーマラソンだ。普段からトレーニングはしているといっても、瞬発力重視・パワー重視のものであって、持久力重視のトレーニングはもう長らくしたことがない。トレーナーからのアドバイスをもらって、持久力重視のトレーニングを始めたのは今年に入ってからだ。本当ならば7日(日)に向けて、調整などしないといけないのだが、窓の外を見ると雪が降っていた。

 1月生まれのメンソールは雪が好きで、雪が降った年はメンソールにとってよい年になるというジンクスめいたものがある。今年は大阪でも大雪が降り、ジンクス通り幸運は1月25日(月)にやってきた。だから雪が降るとトレーニングしてる場合じゃないと思ってしまう。メンソールは雨の日にはトレーニングを休むことにしているけれど、このままストレートに帰宅するのもなんかもったいない。飲みに行きたい気分だ。メンソールの脳裏に浮かんだのは『パパ・ヘミングウェイ』だった。心斎橋にも『ヘミングウェイ』という店があるが、『パパ・ヘミングウェイ』の方がずっと古い店で、当時はまだ一般的ではなかったガーリック・トーストがおいしかったりした。入り口横にはヘミングウェイの写真が飾られていたりする。

 メンソールは梅田で地下鉄を降りた。国道二号線に面した北新地スタービルの五階に『パパ・ヘミングウェイ』はあるが、メンソールはふと足を止めた。すぐ近くに『レモンハート』があったはずだ。

 洋酒好きを自認している人で『レモンハート』の名を知らない人はいないと思う。『レモンハート』と言う名前のラムもあるが、この場合はバーの名前だ。この『レモンハート』がどんなバーなのかを説明すると長くなってしまうし、たぶんメンソールには語り尽くせないと思う。そうしたわけで、『パパ・ヘミングウェイ』に行く予定を急遽変更して、『レモンハート』に行くことにした。軽く飲んで、それから『パパ・ヘミングウェイ』に行こう。その時はそう思った。北新地スタービルに足を踏み入れたメンソールは、そのままビルを通り抜け、裏通りへ出た。


 重厚な木の扉を開ける。入り口横にはメニュースタンドがあり、扉の上には『LEMON HEART』と書かれたブルーの看板がある。重厚な扉とはやや不釣り合いな気がする。扉を開けると、メンソールは最初の客だった。カウンター11席だけの店で、床はかなり暗い色のフローリングとなっている。カウンターは床以上に暗い色で、店が明るい分だけ、その暗さが強調されているような気がする。壁と天井はクリーム色。照明は白熱球が主体で、温かさを感じさせる。

 メンソールは入り口に近いカウンターに席を取った。ストゥールが異様に低かった。バーカウンターのストゥールは立ち飲みできるくらいの高さがあるのが普通だと思う。当然足は床に着かないので、フットレストがあったりする。カウンター下のフットレストとしては棒状のものが置かれている場合が多く、この棒(バー)が酒場をバーと呼ぶようになった由来であるとする説もあるくらいだ。別にフットレストにこだわるわけではないが、カウンターに座って足が床に着いてしまうと、足のやり場に困ると言うか、座っていても何か変な気分だ。

 メンソールの前にメニューが二つ置かれた。ウィスキーやブランデーなどが載せられているもので、もう一つはカクテルが載せられている。メンソールはマティーニをオーダーした。

 BGMはジャズピアノなんだけど、曲はスタンダードなものではなくて、ドリカムとか、華原朋美とかをポップスをジャズ風にアレンジしたものだった。バーテンダー氏に店名が気になっていて一度来たいと思っていた、と告げると、恥ずかしそうに頭を掻いていた。

 ジンはブードルズ。このジンを飲むのは久しぶりだ。ジン特有の香りがあまりなく、その分重たい味のマティーニができ上がった。マティーニ自体も良く冷えていたし、グラスはあらかじめ冷凍庫で冷やされていたようで、芯から冷たくなっていた。いいマティーニだ。オリーブは種子入りだったりした。このマティーニを作る時、バーテンダー氏はブードルズの蓋を閉め損なった。手からこぼれ落ちた蓋が、カウンターの上で軽い音を立て
て転がり、この時入り口の扉が開いた。

 入ってきたのは黒いコート、セミロングでウェイビーでセクシーなヘアスタイルの長身の女性だった。彼女は入り口でコートを脱ぐと、一番奥のカウンターに座った。今日も降っている雪の魔力かもしれない。しかもここは『レモンハート』なのだ。何が起ったってすんなりと受け入れることが出来るだろう。

 彼女はオーダーをバーテンダー氏にまかせた。バーテンダー氏が作ったものが何かは判らなかったが、アクアビットをメインにしたカクテルだった。

 メニューを見ているとアイリッシュ・ウィスキーが置かれていた。アイリッシュ・ウィスキーはあまり飲まないし、メニューに書かれていたのはメンソールが飲んだことがないものだったので、二杯目はこれをオーダーしようと思っていた。ところがマティーニを飲み終わったメンソールのところへバーテンダー氏が次のオーダーを取りに来たときに、メンソールが告げたのは『ラフロイグ』だった。

 以前、『ラフロイグ』というスコッチ・ウィスキーと『正露丸』は似た香りがすると言った人がいた。すると別の人が、中国茶の『ラスサンプーチョン』も『正露丸』に似た香りがすると言い出したので、『ラフロイグ』と『ラスサンプーチョン』と『正露丸』を並べて香り比べをしたことがある。並べて比べるとそれぞれ特徴のある香りなんだけど、『ラフロイグ』を飲む度にそのことを思い出したりする。

 改めてカウンターバックのラックを眺めると、入り口の扉と同じで、重厚な趣を感じさせるものだった。『ラフロイグ』を飲み終えたところへバーテンダー氏がやってきた。非常に耳の良い方で、メンソールが独り言を呟いたときもすかさず飛んできたりした。メンソールは『柳陰』を飲みたいと思ったのだが、原料となるアイリッシュミストがなかった。しばし考え、ラックにカルーアがあるのを見つけると、メンソールの次のオーダーは決まった。このカクテルの名前は『オーガズム』というのだが、口に出してオーダーするのははばかられるので、いつも『カルーアとコアントローを一対一、オンザロックで....』とオーダーする。ちなみに『柳陰』の方はオーガスタの品野氏に『柳陰』をイメージさせるカクテルとお願いして作ってもらったもので、レシピはテキーラとアイリッシュミストを二対一くらい。こちらもオンザロックである。

 バーのカウンターに座って酒を飲むと同時に、意識を心の奥そこへ沈めていく。するとBGMや他の客の話し声なども聞こえなくなる。バーテンダーの動きやラックのボトル達もデスクトップの壁紙のような存在になってしまい、気にならなくなる。身体だけそこにあって、意識が抜けている状態に近いと思う。そうしていくばくかの時間を意識の底を散策して過ごすことが、メンソールのストレス解消法だったりする。幽体脱離していた魂が、身体に戻るように、意識を心の底から呼び戻すと、ストレスのないメンソ
ールがそこにいたりする。
 
 メンソールが『オーガズム』に浸っていると入り口の扉が開いた。入ってきたのは和服姿の美しい女性だった。彼女は、メンソールと黒いコートの女の間に席を取った。座るなり携帯電話を取り出し話し始めた。電話は店内でかけるなよな。店の入り口近くにおいてある公衆電話を使ったらどうなのさ。

 先に入ってきていた黒いコートの女も同様で、タバコはふかすわ、携帯電話をかけまくるわ、とんでもないやつだった。こういう状態になったら長居は無用、ストレスがたまるだけなので、早々に退散することにした。メンソールは扉を開けて外に出る。雪はもう降っていなかった。今度は飲み損ねたアイリッシュウィスキーを飲みに来よう。でも、変な女達がいたらどないしょ。


・ショットバー レモンハート
・06-6344-0810
・大阪市北区曾根崎新地1-11-2 USUKIビル一階
・18:00-27:00(金曜日は~29:00)
・日曜祝日休み
・ノーチャージ
・オーナーバーテンダー:中山直樹
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あうる (北区天一)

2004年12月17日 11時07分47秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 何となく赤提灯な店で日本酒を一杯だけ飲みたくなった。宛もそれほどたいそうなものは必要ない。そんな思いで天神橋筋商店街を歩いていた。中華料理の『好吃』があったことを思いだし、そこの二階にはワインバーのようなものがあることもあわせて思いだしたので、足を向けるが、定休日だった。ちなみに『好吃』は、元ワインバーがあった場所に店舗を移動させるらしい。ということは地下はどうなるんだろうかと興味津々だったりする。

 もう少し南におりると、少し前から気になっていた『大皿旬菜とうふ料理』の店『あうる』があった。何度か店の前をいったり来たりするのだが、カウンター席に『予約中』の札がおかれているだけで、客らしき人はいない。ひょっとして貸しきりかもしれん、ということでちょっと躊躇したが決心して入ってみることにした。

 入り口を入ると、正面にカウンター席が横に広がり、右手側がテーブル席となっている。左手側には厨房への入り口があるが、メンソールが入店すると厨房内でたむろしていたと思われるウェイトレス達が、「えぇ~、うっそぉー、客来たで~」的な言葉を発した後、暖簾をくぐって店内に姿を現し、「いらっしゃいませ~」とスマイルを浮かべたが、なんだかなぁ~、といった感じ。

 すでに某所でビールを飲んでいたので、いきなりの日本酒。今のメンソールには前々似合わない「口説く上手」だ。友人の柊氏から、「『出世男』という銘柄の日本酒がありますよ~、一度飲んで景気つけなはれ....」てなことも言われてはいたが、その日本酒が置いてある店は、ちょびっとだけだけど高いもんね。とりあえず今のメンソールには無理だし、今夜の気分はそうした店ではなく、赤提灯な店なので、そちらはパス。

 メンソールはカウンターの橋に席を取る。店名の『あうる』というのはフクロウという意味だが、店内には至る所にフクロウをモチーフにしたオブジェがある。ここは大皿料理の店でもあるのだが、突き出しとしてでてきたのは、そうした大皿料理の盛り合わせ。和風ミートボールは柔らかな味でなかなか、季節を感じさせる菜の花のおひたしもそれなりだったが、きしめん風に笹掻きにしたきんぴらはやや辛い目だった。

 突き出しを食べながら、メニューをチェックするが、メニューは筆書きで、崩し文字の上に当て字が使われているので、時たま読めないものがあったりする。とりあえず選んだのは酒盗とのれそれの卵綴じ。酒盗はほのかなピンク色で、鮭の香りを漂わせている。辛すぎることもなく、いい感じである。のれそれの方は、前々回の『利楽心』、前回の『アル・チェントロ』に続いて今年三回目。のれそれは、生のものをカツオだしを効かせたたれで食べるのも好きだが、今回は卵綴じにした場合、どういう感じになるのかを試してみたかった。単なる卵綴じではなくて、湯葉が仕込んである。やや濃いかとも思うが、出汁の味も良く卵の食感と湯葉の食感の違いで楽しませてくれる。のれそれの方は、単なる白魚のような感じだった。仕上げにはすりゴマと山椒がかけられているのだが、この山椒が余計なように思う。繊細な味の卵、湯葉、のれそれの味や香には合わないのではないか。量的にはそれほど大量の山椒がかけられているわけではないのだが、新鮮なせいか、食べ終わってもしばらく口が痺れたような感覚が残る。しばらくして気が付いた。そうか柳川風なんだ。ドジョウの柳川の場合には、臭みを消すためにゴボウを使ったり山椒をかけたりする。ドジョウの代わりにのれそれを使った時に、ゴボウなどはのれそれの食感を殺すので、これを湯葉に代えたわけだ。

 日本酒は『久保田(白寿)』に移行していてすでに三杯目。ここの猪口は小さめで五勺くらいしか入らないのではないかと思うが、受け皿の方も大きめなので、両方合わせると一合あるのかもしれない。最後に選んだ一品は、『博多の魚』と書かれたもの。テーブル席の客がこの料理について尋ねていて、関サバというウェイトレスの説明が聞こえてきたので、選んでみたというわけ。登場した料理は、関さばのゴマ味噌合え。サバ自体は良かったと思う。適度な歯ごたえ、皮の光具合、そして脂の乗り具合。けれど、どうしてゴマ味噌和えなんだろう。生で食べても十分美味しかったと思う。生サバのごまだれ和えは、博多グルメの間で珍重されるそうなんだけど、メンソールには合わなかった。ちょっと辛すぎたかな。

 こちらのメインは、とうふ料理関係なので、次回訪問する機会があればとうふ系をオーダーしてみることにする。事実、のれそれの卵綴じに使われてた湯葉は、良い感じだった。




【店  名】 あうる
【ジャンル】 大皿旬菜とうふ料理
【電話番号】 06-6882-2960
【住  所】 大阪市北区天神橋1-12-13 日宝天神ビル一階
【営業時間】 17:00-25:30
【定 休 日】 日祝
【そ の 他】
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カツヤ (浪速区)

2004年12月17日 11時06分46秒 | カレー
店はカレー屋というよりは洋食屋といった感じ、元祖カツカレーを名乗るだけあって、年季の入った店舗である。入り口を入ってすぐ右手側にカウンター席、左手側にはテーブル席があり、更にその奥に12名程度が入れる個室がある。

 席につくといきなりビールのオーダー。確かにカレーとビール、カレーとヨーグルトは切り放せないもんがありますわな。メニューがまわってきたけれど、一番高いカレーは\3,000-だった。この\3,000-のカレーがどういったものなのかのは、質問したけれど忘れてしまった。ちょうどこの頃マティーニとマンハッタンの直撃を受けていて、つまり一番酔いが回っていた頃、だったので良く覚えていない。ビールがチェイサー代わりになったりした。

 カツカレーの店なので、メンソールはロースカツカレーをオーダーした。トッピングも自由に選べるようだったので、メンチカツ、それからハムサラダとらっきょをオーダーした。テーブルサイドの棚には、粒胡椒、塩などと並んで、ガラムマサラとカイエンペッパーを配合した辛味パウダーが置かれていた。テーブルに置かれている薬味は福神漬けと紅生姜。メンソールはカレーの薬味としては紅生姜が大好きだったりするので、うれしい限り。

 結局は受け入れてもらえなかったんだけど、メンソールはカツのあと乗せ、ルーをかけてからカツを乗せる、を希望した。カレーの食べ方も百人百様だとは思うが、メンソールは御飯とルーを都度混ぜながら、最後には御飯とルーが同時になくなるようにバランスを取りながら食べる。で、最後にルーが残ったりすると、なんか得したような気分になるのだが、カツの上からカレーをかけられては、ルーがカツに食われてしまい、その分のルーを御飯と混ぜることが出来ない。結局御飯が余ることになってしまい、メンソールは嫌なのだ。しかし、あきんど氏によると、カツカレーのカツをあと乗せするのは邪道なんだそうだ。

 メンソールの前にカツカレーが到着。メンソールは普通のカレーにしか思えなかったけど、隣に座っていたTomato嬢によると『でかい』のだそうだ。トッピングとしてお願いしたミンチカツが、トッピングされているのではなく別皿に入れられてきたのは、なんか違うんじゃないか....と思うのだけれど、多分カレー皿には入りきらないんだろう。で、別別の更に入れるのだろうということで、強制的に納得した。らっきょは大粒のものだったけれど、8粒くらいで\150-だったりした。

 で、お味の方だけれど、おいしかった。甘口だけれど、コクがあって、熟女がまとわりついてくるような感覚はなんとも言えずセクシーだった。メンソールはカレーは辛口が好きだが、ここまで来ると、ルーが甘口とか辛口とか、サラサラとかトロトロであるとかいった次元を越えておいしいと思う。一応興味があったので、ボトルに残っていたガラムマサラ&カイエンペッパーを、ぶち込んで食べたけれど、やっぱり美味しかった。

 Tomato嬢からカツを二切れもらったので、結果的に御飯は残らずカツが残ったが、そのカツが充分にルーと絡み合っていて、これまたセクシーだった。量的にはやや多い目だと思う。

 聞いた話では年に一回だけカレーを仕込むそうで、その時に使われる野菜類だけで、数トンにも及ぶらしい。そして二、三年寝かせるのだそうだ。帰ってからち~ぽんにその話をすると、「じゃ、作ったルーはどこに保管してあるのさ」と聞かれて絶句した。うぅ~ん、どこに保管してるんでしょうね。

 余談だけれど、この店のトイレに至る経路が面白い。ぜひトイレも探検してみてほしい。

・カツヤ
・06-6631-8988
・大阪市浪速区元町2-6-25
・11:00-20:30
・日曜休み
・12名用個室あり
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キッチン・ゴン (京都上京区)

2004年12月17日 11時05分26秒 | 洋食
 京都に行く機会がありましたので、洋食屋の『キッチン・ゴン』に行って来ました。京都西陣なんて、よほどの機会がない限りいかないし、ということで、京阪今出川を下車し、御所の北端をかすめて西へ西へ。京都にあるパン屋といえば、イタリアンレストラン『イル・パッパラルド(東山七条)』に併設されているベーカリー、フレンチ『エヴァンタイユ(岩倉)』のパティストリー、北欧系の『キートス(四条大宮)』、ドイツ系の『ユノディール(下鴨)』が有名どころやと思うんやけど、西陣にある『ル・プティ・メック』も本場フランス風のパリパリした皮が美味しいパンを作ってくれるところではあります。『ル・プティ・メック』は二度目なのですが、初めて行ってバゲットを買ったときに、ビニール袋に入れてくれたりしたので、「なにぃ~、ビニール袋に入れるんやったらいらん....」と言いかけたのですがそこはぐっと押さえて、汗かきも終わっているんだろうと思いこむことにして、持ち帰りました。美味しかったです。今回買ったのはバゲットに加えて麦の穂の形をかたどったエピとプティ・ブール、それからタバチュール。これは煙草入れという意味らしいです。あとデニッシュ系を数種類。今回バゲットはちゃんと紙袋に入れてくれましたので、前回の減点分を取り戻したという感じ。

 後で考えてみれば、先に『キッチン・ゴン』へ行ってから『ル・プティ・メック』に行けば良かったんだけれど、そういうところまで頭が回らなかったので、重いパンを抱えて『キッチン・ゴン』へ。京都独特の町並みで、ちょっと迷ったけど何とかたどり着けて、中へ入ってみると、これまた京都独特というか風情たっぷりというかの奥が深い店の作りで、右手側が二人がけのテーブルが壁際に並べられ、左手側はカウンター。

 ここへ来たら名物の『ピネライス』を食べなはれというアドバイスをもらっていたので、『ピネライス』を注文。この日は終日ランチメニューが用意されていたので、ランチ食べても良かったかなとはあとで思ったことでありました。『ピネライス』というのはピラフの上にカツを乗せて、その上からカレーをかけるという変則的なもので、ボリュームはたっぷり。ピラフは玉子とハムのみのシンプルなものながらなかなか味わいが深い。ちょっと化調の味が気になったけど、二口目からは気にならんようになった。カツの衣はふわふわしてて、それでいてサクサクでとても気持ちいい。カレーは小麦粉とカレー粉を煎って作るやつやと思う。

 今度はランチメニューを狙いたいけど、今度来れるのはいつやろな。



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(店  名) キッチン・ゴン
(ジャンル) 洋食屋
(住  所) 京都上京区下立売通大宮西入 グランデールカサボニータ一階
(電  話) 075-801-7563
(営業時間) 11:00-22:00
(定 休 日) 水曜日
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Le Vin Bien (北区角田町)

2004年12月17日 11時04分05秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 ちょっと一杯飲みたかったメンソールは、そのままこのワインバーにやってきたのでありました。店外からは中が良く見えますし、カウンターが空いていたので、迷わずに入りました。女性客が多く、男性のみのグループはいませんでした。メンソールは、女性二人のグループの横へ案内されました。当店名物と書かれた『じねんじょ焼き(赤)』をオーダーしました。その他には、『野菜の生醤油もろみ漬け』と『蒸し鶏』の三品をオーダーしました。

 最初のワインは『エミニツ』にしました。よく判らないですが、名前からするとイタリアのワインぽいです。香りがとても良く、酸味はあまりなく、タンニンも程々で、なかなか良いワインでした。ここで『蒸し鶏』が登場。こちらも良いお味でした。

 二杯目のワインは『ジャスティフィケーション』にしました。カリフォルニアのワインですが、一杯目と似たような系統の味ですが、飲み込んだあとにやや甘みが残ります。この日は結局四杯のワインを飲んだのですが、このワインが一番気に入りました。さて、このころに、『野菜の生醤油もろみ漬け』が登場。野菜は、茄子、山芋、スイカ、ピーマン、人参などで、まさにおつけものといった感じで美味しかったです。酒のあてには最適です。ただ、あまり多くは食べられません。三口目くらいから、もう飽きてきたというか、もう少し薄味に仕上げてもいいのではないかと思いました。驚いたことに、ワインとの相性は抜群だったように思います。料理のあと口というか余韻と、ワインの余韻というかがよく似ているのです。これは驚きでした。

 三杯目のワインはフランス産の『ジュブレ・シャンベルタン』にしました。メンソールの好きなワインの一つです。とても美味しかったです。残念なことに、これに合わせる料理が出てきませんでした。『じねんじょ焼き』って時間かかんねんなぁ、と思いながらグラスを空けたとたん、まるで見計らったように『じねんじょ焼き』が登場しました。

 ワインのサジェスチョンがあったので、ここはお任せにしたところ、イタリアのワインが出てきました。ラベルが斬新だったので、メンソールの横に座っていた女性グループも同じものをオーダーしていました。さて、『じねんじょ焼き』ですが、これには三種類あって、メンソールがオーダーしたものは『赤』です。見た目はお好み焼きにそっくりでした。ゴルゴンゾーラ味になっているのですが、それにもまして濃厚なお好み焼きソース(の様なもの)がかかっていました。あまりにソースの味が強烈なので、じねんじょの味がしません。お好み焼き食べながらワインを飲んでいるような錯覚に陥りました。あわせてくれたワインは美味しかったんですけどね。


 話が飛びますが、新阪急ホテルの北側に『ジャファンス』という日本酒の店があります。店名から判るとおりジャパンとフランスを組み合わせたもので、店のコンセプトはフランス料理を日本酒で楽しむというものでした。メンソールはこの店が気に入ったので、よく通いましたし、日本で初めてという日本酒ソムリエの沢崎氏とも仲良くさせていただきましたが、フランス料理に日本酒というのは、最初は少し違和感がありました。

 数あるメニューの中の三品を食べただけですので、それだけで言い切ることは出来ないと思いますが、このワインバーでオーダーした三品は、お好みソース味の『じねんじょ焼き』を除いては醤油ベースの味付けで、和食を意識していたのではないかと思います。つまり和食でワインを....というコンセプトではないかと思ったりしています。だからでしょうか、『ジャファンス』で感じたのと同様な違和感を感じたりしました。
 
 非常に使い方が難しい店というのがメンソールの印象です。メニューにもありましたが、予算と好みを伝えてフードもワインもお任せにしてしまうのがよいように思います。接客態度とかは標準だと思います。もう気配りがあってもいいかな、と思うところはあったのですが、二人であのフロアをカバーするのは多少しんどいのではないかと思いました。


 ・Le Vin Bien
 ・06-361-4701
 ・大阪市北区角田町9-36
 ・16:00-23:00
 ・第三日曜日休み
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オステリア ドゥエ・ガッリ (西天満)

2004年12月17日 10時57分52秒 | イタリアン
 まず最初は、生牡蛎でした。生牡蛎といえば、レモンを搾ってタバスコをワンダッシュという食べ方をする人が多いようですが、メンソールは、牡蛎には特に手を加える必要はないと思っていたりします。生牡蛎はライムを搾りこんで、オリーブオイルをかけてあり、やや酸味が強すぎた様です。

 二品目は穴子でしたが、これはなかなか良かったです。それからハムの盛り合わせ、すずきのカルパッチョ。こちらのカルパッチョもやや酸味を効かせてありました。この酸味の使い方、こちらのシェフの特徴なのかもしれません。

 パスタはソフトクラブシェルのリングイネ。ソフトクラブシェルは揚げたもので、その香ばしさは特筆ものでした。続いて、スカンピ(手長エビ)のイカスミリゾット。イカスミ料理はやはりベネチア料理が発祥の地だそうです。このイカスミリゾットも美味しかった。

 最後は、牛肉なのですが、ステーキ風ではなくたたき風で、とっても美味しかったです。メンソール的にはとても気に入った店でした。


(店  名) オステリア ドゥエ・ガッリ
(ジャンル) イタリアン(ベネチアン)
(住  所) 大阪市北区西天満3-5-18 第三新興ビル一階
(電  話) 06-6360-3300
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-21:30
(店  主) 荻田和正
(交通機関) 地下鉄南森町駅、JR大阪天満宮駅、二番出口下車、梅田方向に高架
      を一つ過ぎ、一つ目の角を左折れ、すぐ。
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なか井 (堺筋本町)

2004年12月17日 10時54分10秒 | 麺類
 なんかレポート書く気力も失せてるんで、簡単に書いときます。レポートを書く気力がないのは、今からレポートする店が不味かったというわけではありませんので、念のために書き添えさえていただきます。

 蕎麦会席だったのですが、突き出しはは三品。たこ刺身にたっぷりにとろろ&ネギをかけたもの、とろろからは後に出てくるそばつゆと同じ系統の味がしました。それからごま豆腐のウニ&わさび添え、こちらもそばつゆと同じ系統のだしがはってありました。作りは鯛のみで、わさび、ミョウガ、蓼が添えられていて、こちらはなかなか良いお味でした。炊き合わせは盛りだくさんすぎて内容を覚えていません。ゼンマイ、絹さや、こいも、たけのこ、等々。やや濃いめの味付けでした。続いて天ぷらは定番のもの。最後に蕎麦が登場しますが、二番粉8に三番粉2のそば粉とつなぎの八二。

 蕎麦はつけ汁とは別に粗塩も出してくれる。メンソールは蕎麦食べるときは塩をぱらぱらと振りかけるだけで十分だと思っているので、付け汁は最初の味見と最後にそば湯で割るとき以外は使わない。この日気づいたのは、粗塩の場合かけすぎると塩の苦みが立ってしまってあまり良くないということで、粗塩や天然塩を使うときには量に気をつけないといけないと言うことが判った。お代わりはおろし蕎麦。こちらはすでに付け汁につけたものを供してくれたけど、せっかくの大根の辛みが汁で薄くなってしまってメンソールからすると、蕎麦と大根おろしだけで、汁の方はこちらで加減させてほしかったかなという感じ。大根は昔ながらの辛い大根で、これは良かった。


(店  名) なか井
(ジャンル) 蕎麦屋
(住  所) 大阪市中央区安土町1-2-4 ミルルプラザ地下一階
(電  話) 06-6266-3005
(営業時間) 11:30-売り切れまで、17:30-21:00
(定 休 日) 日祝
(店  主) 中井孝
(交通機関) 堺筋本町駅12番出口を下車、徒歩5分

P.S.
 現在は、中央区伏見町に移転しています。
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和風バー 銀杏 (北区堂山)

2004年12月17日 10時44分48秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 「メンソールって何ですか」と聞かれたときには「タバコのメンソールのこと」と答えることにしていますが、本当はもう少し奥深い意味があります。けれども、人間関係とか、その時の状況とかをしっかり説明しないと、メンソール誕生秘話は理解できない部分があるし、そうしたことを説明し出すととても長くなってしまうので、「タバコのメンソールのこと」と答えているのですが、別にうそではなくて、メンソールというのはタバコのメンソールのことです。

 一部の人達はご存じなのですが、この辺りの『メンソール誕生の秘密』というのは、『アポストロフィー S』という大島弓子の作品の中に書かれていたりします。昨日、泉の広場近くにある書店で、朝日ソノラマより、愛蔵版の『大島弓子作品集 (全16刊)』が出版されていることを知りました。もちろん『アポストロフィーS』も収録されていますので、メンソールに興味のある方は、一度お読みになってください。



 泉の広場から階段を上って、地上に出る。南東側の階段を上がれば松竹系の映画館が、北西側の階段を上がれば、『四六時酒肴屋』があるが、北東側の階段(M10階段)を上ると『KKRホテル梅田』がある。KKRホテルホテルといえば、森の宮が最寄り駅にある、大阪城をバックに披露宴が出来るホテルとして良く知られているが、梅田にも最近オープンしたようだ。この二階に、和風バーがあると聞いていたし、価格設定もかなりリーズナブルだと聞いていたので、ちょっと足を向けてみた。

 ホテルは至ってシンプルな造りで、エントランスを入ると、正面やや左手側にレセプションカウンターがある。二階へは左手側にあるエレベータを使う。エレベーターに至までの通路の左側には、ティーラウンジの『ローゼ』があるが、こちらの営業時間は19:00までなので、入り口にはロープが張られ『Closed』と書かれた札が掛けられていた。  エレベータを降りて、右手側が和風レストランの『水仙』でこちらの営業時間は 21:00まで、メンソールが訪れたのは20:45分くらいだったけど、一回のラウンジと同様にロープが張られ『Closed』と書かれた札が掛けられていた。20:30がオーダーストップだからかな。目的のバー『銀杏』は左手側になんだけど、ちょっと判りにくい場所にある。

 ホテルのフロアというのは、クリーム色と薄茶色の中間くらいで、大理石を模したようなタイルがはられているんだけれど、和風バー『銀杏』の入り口を入ると、そこだけは漆黒のタイルが使われている。雰囲気はがらっと変わるし、なんか高級感があったりする。

 店を入ると、まずキャッシュカウンタがある。その前を通りすぎて突き当たりを左へ、そこには独立したテーブル席がある。そこを通りすぎて突き当たりを右に折れるとカウンター席がある。こちらは床、天井、壁とも濃灰色で、カウンターバックにはラック類が一切見当たらなかった。カウンター席は満席だったので、ここへ来るまでにあったテーブル席へと案内された。

 四人掛けが二脚と六人ぐらい座れそうなテーブルが一脚あった。こちらの照明は明るかったので、バーというよりは割烹といった感じ、だから和服姿の仲居さんではなく、ウェイターがオーダーを取りに来るというのが、ちょっと違和感を感じたりする。メンソールは中央のテーブルに案内されたが、このテーブルが揺れる。 Well....

 フードメニューとドリンクメニューを受けとり、吟味を始める。ドリンクメニューの左側には、ウィスキーやブランデーなどが並んでいるが、右側には日本酒が並んでいる。日本酒はグラス売りもしているようだが、四合入りボトル(720ml)がメインのようだ。他に300ml入りのミニボトルもある。

 メンソールは『柏露(はくろ)本醸造生酒』と『鴨の桑焼き』、今宵のパートナーは『ねぶた生貯蔵主』と『筍土佐煮』をセレクトした。日本酒はそれぞれ、300mlボトルのもので、クラッシュドアイスを入れた手桶に入れて供される。手桶の中の氷が解けて、時たまボトルが、その向きを変える。会話がとぎれたときの、なんとも言えない緊張感が、ふっとほどけたりする。

 『柏露』はやや甘口だが、飲み込むとあっけないほどすーっと消えてしまう。余韻がないので、しつこさがない。『ねぶた』の方は逆に余韻というか後味というかが、変化しながらかなり残る。値段は両方とも\950-だった。
 
 『筍土佐煮(\450-)』はシンプルな一品なのですが、素材の味が活かされていて、おいしかったです。『鴨の桑焼き(\720-)』の方はちょっと期待していたのですが、片栗粉をまぶして素揚げした鴨肉を甘辛く味付けしたものでした。メンソールはどこかに桑の実か葉が使われているのではないかと探したのですが、発見することが出来ませんでした。これじゃ『桑焼き』じゃなくて『鍬焼き』とちゃうんかなぁ。味付けや盛りつけは、やや中華風だったように思う。



 このバーには一品のフードメニューもあるけれど、お勧めは『酒菜コース (\2,500-)』の様で、メンソール以外にも二組の客がいたんだけど、どちらもそのコースらしきものを食べてていた。和風バーというよりは、ホテルの中にある居酒屋的な感覚でいいと思うが、軽い接待も出来ると思う。何より静かなのがいい。東通商店街と太融寺がすぐ近くにあるとは思えない。ちょっと秘密めいた雰囲気もあるし....。すごいとか旨いとかいう店じゃないけど、都会の喧噪から距離をおいて静かに飲みたい時の隠れ家として使えるんじゃないかと思う。比較的駅に近いのもメリットになると思う。



【店  名】 和風バー 銀杏(いちょう) Japanese Style Bar ICHO
【電話番号】 06-6362-6800 電話番号はKKRホテル梅田のもの
【住  所】 大阪市北区堂山町4-1 KKRホテル梅田二階
【営業時間】 17:00-10:00(フードLO:21:00、ドリンクLO:21:30)
【定 休 日】 土日祝
【そ の 他】 リーズナブルな価格設定。
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春知 (淀屋橋)

2004年12月17日 10時43分15秒 | 麺類
 平日の昼間から美味しい蕎麦を食べ、美味しい日本酒を飲む。そんな贅沢な時間を過ごしていると、突然仕事の話が飛び込んでくると言うのは、メンソールのジンクス。枚方にある『天笑』に行った時もそうで、その後『マトリックス』を見に映画館に入ったものの、最後まで見ることが出来なかった。守口にある『清晃庵』で、日本酒を見ながら蕎麦定食を食べているときなどは、食事中を襲われ、その後三日間は大車輪の活躍を余儀なくされたりした。

 その後、昼間から日本酒を飲んで蕎麦を食べるという機会を失っていたんだけど、今日は久しぶりに日本橋に行くこともあって、地下鉄に乗って谷町六丁目へ。谷六といえば洋食の店『もなみ』があったりするが、今回は空堀通り商店街を越えてそのまま南へ。新町第二ビルにお目当ての店『春知』があった。外壁は赤土のような色なので、蕎麦屋のイメージではない。店の前には、この店を主催した雑誌記事が拡大して張り出されている。入り口にはこの日の蕎麦の産地と、石臼の回転数、使用したメッシュの番号、一番粉、二番粉、つなぎの配合率などが書かれている。しかし蕎麦を挽くときの回転数が味に関係するんだろうか。回転数を上げすぎると摩擦熱で味が変わると聞いたことがあるが....。


 店内にはいると、壁はやや赤みを帯びた土壁となっている。一方の壁には、埋め込まれた蕎麦殻が同心円上に広がっており、石臼をイメージさせてくれる。正面のやや高いところには、金属プレートがあり、毛筆で、店名である『春知』の由来となったと思われる文章が書かれている。そば殻が埋め込まれた壁の反対側の壁には、日本酒メニューが張り出されているが、ここだけ土壁が削られており、したのコンクリートが顔を出している。多分日本酒メニューを張り出すために、ここだけ壁を削ったものだと思うが、やや興ざめする部分ではある。テーブルは定型のものではなく、それぞれ形が異なっている。床は土ではないが、土をイメージさせるような色使いとなっている。

 メンソールは『通い蕎麦』をオーダーした。これは三倍大盛りのざるそばで、一枚目を食べ終わった頃を見計らって二枚目、三枚目を出してくれる。『通い』には、『三枚通い』と『五枚通い』があるとメニューに書かれている。但し、金額は安めに設定してあるので、一人で三枚なり五枚なりを食べなくてはいけない。それに加えてメンソールは日本酒をオーダーした。メンソールが店を訪れたのは昼過ぎだったので、会社員風の客が何人かいた。今日の目的は蕎麦を食べながら日本酒を飲むことなので、勤務時間中で飲みたくても酒を飲めない人たちの視線を感じたが、強行してのオーダーである。メンソールもスーツ姿だったので、奇異に感じた人たちもいたかもしれない。

 まず、日本酒が到着する。日本酒は片口の上にコップが乗せられており、テーブルの上で注いでくれる。メンソールが頼んだのは原酒なので、アルコールは高い目、香り高く、ほのかな甘みを感じる中にも、酸味の強いもの。ここでは美味しい蕎麦の理想は『三たて』であるとの考えから、オーダーが通ってから蕎麦粉に水を加え、最も蕎麦自身の甘みが出た頃を見計らって素早くうち、さっと茹でてサーブするとのこと。ちなみに「三たて」とは「挽きたて、うち立て、ゆでたて」ということだそうだ。確かにオーダーしてから蕎麦が到着するまでは、時間がかかっていた。

 日本酒の香を楽しんでいるうちに『通い蕎麦』の一枚目が到着した。メンソールは蕎麦を食べるときにつけダレは基本的に必要ないと思っているので、まず何もつけずに一口いただいた。新鮮なみずみずしさが口いっぱいに広がり、それが去った後にほのかな甘みがわき上がってくる。歯ごたえはしっかりとあるが、決してしつこくはない。テーブルの上には五勺ますに入れられた蕎麦の実が置かれているが、蕎麦の色もまさしくその蕎麦の実の色を連想させるものである。

 食べ終わる頃を見計らって、二枚目の蕎麦が出される。一枚目の最後と二枚目の最初では、味が変わっていることを実感する瞬間でもある。このあたりで徳利に入れられていたつけだれを味見する。味見するといっても蕎麦につけるわけではなくて、直接飲んでみるのだが、カツオだしの豊かな薫りがあり、醤油はあまり主張していない。続いてつけだれをつけて蕎麦を食べてみるが、決して蕎麦の繊細な味を損なうことなく見事に脇役に回っている。薬味としてはわさびと刻みネギ。こちらも新しい蕎麦が出されると共に、新しいわさびと刻みネギを出してくれる。メンソールが感じた限りでは、刻みネギは薫りが強すぎて、蕎麦の薫りを殺すような気がす
るので、使わなかった。わさびの方も、少量を箸の先に取り、そのまま蕎麦をつかんで口に運ぶ。あまり大量にわさびをつけると、こちらも蕎麦の薫りを殺してしまうように思うので、ごく少量に留める。

 二枚目を食べ終わる頃には三枚目の蕎麦が出される。日本酒も二合目をオーダーした。さすがのメンソールもこのあたりで少し苦しくなってきた。実は、『三枚通い』が蕎麦三人前にあたるとは知らずにオーダーしたのである。しかも、少量とは家蕎麦飯まで付いている。蕎麦飯というのは、白米に蕎麦を加えて、醤油味をつけ炊きあげたもので、これが結構いける。焦げの部分は更に旨い。

 蕎麦を食べ終わる頃を見計らって蕎麦湯が出される。メンソールは蕎麦湯は少し塩を加えて、蕎麦湯だけでいただくのが一番美味しいと思っているが、残念ながら食卓に塩を置いている蕎麦屋は少ないようだ。メンソールはつけたれを割ったものとは別に、蕎麦湯そのものも味を見たかったので、最初に出されていた湯飲みに蕎麦湯を入れてみた。もちろん、席に着いたときに最初に出されていたのは、蕎麦茶である。湯飲みには蕎麦茶が半分ほど残っていたが、お構いなしだ。これが正解だった。蕎麦茶の蕎麦湯割は、この日の即興だったが、これがいける。つけだれを割って飲むよりは、ずっとずっと蕎麦の玄妙な薫りが味わえるような気がする。

 他には、カモ鍋コースや、蕎麦づくしコースなどがあり、こちらは要予約。4名以上で予約すると、日本酒サービスなどの特典がある。またハウスワインも置いてあるが、こちらはビンの形が結構ユニークだったりする。

 蕎麦茶を一杯、日本酒を二合と、出された蕎麦湯を全て飲んでしまったので、その後しばらくはトイレに通うこととなった。


【店  名】 春知(しゅんち)
【ジャンル】 蕎麦処
【電話番号】 06-4304-1139
【住  所】 大阪市中央区谷町7-1-39 新町第二ビル
【営業時間】 11:30-14:30, 17:30-22:00
【定 休 日】 月曜日
【そ の 他】 メンソールがオーダーした『三枚通い』は\1,600-。

P.S.
 現在は移転して、淀屋橋にあります。谷町の店は親戚の方が受け継いでおられるようですが、味の傾向はかなり違います。
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処今日庵 塚本

2004年12月17日 10時40分15秒 | すし
 メンソールはにぎり寿司が苦手で、自分から進んで寿司屋へ行くと言うことはあまりありませんでした。取引先とかに誘われて寿司屋へ行ったりするような場合は、まず造り、焼きもん、締めもんから始まって、最後の梅紫蘇巻きを食べる程度で、最後は赤だしでトドメとなります。どちらにしてもにぎり寿司を食べると言うことがあまりないわけです。

 ところが最近商売を始めた取引先が、なかなかグルメな人で、初めての集金の時の待ち合わせ場所に本町の、『スターバックス・コーヒー』を指定されたりしました。最近も、製品を受け取りに行ったときに、ランチをご一緒したのですが、いきなりフレンチの鉄人坂井宏行がプロデュースしてる『ラ・ロッシェ』に連れて行かれたりしました。

 一月末には、その取引先担当者に、弁天町にある寿司屋で接待されたのですが、「今日はマグロはええのが入っているで~」と言うことで、ほほ肉、あご肉、頭肉など四種類の造りから始まるおまかせコースをごちそうになりました。ちゃんと5cm四方くらいの手拭き用ガーゼも用意してあるし、にぎり寿司は30秒で崩れるくらいに(軽く)握ったぁるからはよ食べてや~」と言われ、実際食べてみると、口の中で酢飯がはらはらと崩れていく感じがまさしく感涙もんというか、それがまたネタと微妙に絡まって醸し出すハーモニーというのは、最近話題になっているらしい携帯電話の着メロ三和音とは月とスッポンほどの差というか、そんなもんと比べたら失礼やないか....、という感じでした....。非常に残念なのですが、取引先担当者から厳重に釘を刺されてしまいましたので、この店の情報はお知らせ出来ません。


 そんなこともあったので、にぎり寿司ちゅうのも捨てたもんやないな....、と思っていたのですが、その得意先担当者がこっちもええでぇ~....、と教えてもうたんが『処今日庵』という訳です。JR塚本駅は、まったく知らん土地でもありませんので、店はすぐに見つかりました。寿司屋というのは、常連客がおったりすると入りにくかったりしますが、幸い一番客でした。中へ入るとカウンターのみで、10人くらい入ったら満席というような感じ。注文は日本酒。小鼓、呉春とかいう地酒や、いさみ、魔王とかいう焼酎も揃えてありました。

 突き出しは床節の煮含めで、やや甘い目ながらもいい感じ。造りが食べたいと言ったら、盛り合わせを勧められたので、それを注文しました。イカは心地よいねっとり感、赤貝はええあんばいの歯ごたえと口の中に広がる潮の香りがなかなかでした。ヒラメは縁側付き、トロは十分に脂が乗ってこちらもええ感じ。大根はきしめんみたいな形状にしてあって、サクサクの歯ごたえで、柔らかな甘みを感じます。

 続いては、入った時から気になっていた貝柱。それは見事な貝柱で、肉の暑さといい、大きさと言い、それは見事なものでした。皿にはええ香が漂うて来る焼き海苔が添えられていて、焼き海苔で貝柱を巻いて食べるだそうです。気品があって上品で、はんなりした旨みと甘みのある貝柱を、ややワイルドな感じの焼き海苔が包みこんでいる様子は、色白の貴婦人を色黒のマッチョマンが押さえこんでいる雰囲気が感じられて、なかなか乙なもんでした。

 焼きもんはげそ。それよりも締めもんのきずしはなかなかでした。個人的には、いかに邪道じゃ言われても、身ぃも白くなってしまうくらいにバリバリに酸っぱいヤツが好きなのですが、ここのんは、ほんのりの酸味。昆布の味も強烈に主張しているわけではなく、魚の旨みと昆布の旨みと酢の酸味が何ともいい感じのバランスになっています。

 ついに握りに突入。最初はとりがい。最初の盛り合わせの赤貝が美味しかったので、期待してましたけど、外れることはありませんでした。それから、コハダ、アナゴ、ウナギ、タコと続けて最後はいつもの通り梅紫蘇巻き。それからアサリの赤だしなんですけど、アサリは火の通り具合が抜群で、ぷくぷく感を損なわれていません。前面に赤だしを押し出したような味やのうて、締めを飾るにはふさわしいやわらかい味だしてました。最後の最後になってがまん出来んようなったんで、たまごを注文。こちらはやや甘い目でした。

 個人的な好みやろうと思いますけど、やっぱりウナギとかアナゴとかの暖かいネタを使う場合には酢飯も暖かい方が好きです。ほんでから、テレビが置いてあるのですが、これが純粋に客の方向けたある訳ではなくて、カウンター中でも見えるようになっていました。これは、ちょっといただけませんでした。まぁ、テレビ見ながら仕事しとるわけではなかったですから構わないんですけど。



【店  名】 処今日庵(ころこんにちあん)
【住  所】 大阪市淀川区塚本2-29-5
【電  話】 06-6302-0574
【営業時間】 17:00-26:00
【定 休 日】 水曜日
【店  主】 谷上憲二
【交通機関】 JR塚本駅下車、ロータリーのある方【三和銀行側】に降り、線路沿
       いに北へ向かう。線路沿いにある公園の向かい。
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麦太郎 大阪駅前第三ビル内

2004年12月17日 10時37分00秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 昨日(2月7日)より、メンソールのウルトラハードな一週間が始まりました。まず2月7日は、長居競技場で行われたリレーマラソンに参加してきました。フルマラソン・ディスタンスの42.195kmを7人の走者でリレーしながら走り切るというもので、メンソールは第一区と第六区を受け持ちました。慣れないランニングで、大腿四頭筋はパンパンに張り、歩くのも辛い状態となりました。

 14:00からは場所を新大阪に移して、【紅茶&ケーキ持ち寄りオフ】に参加しました。紅茶アドバイザーの古寺嬢がいれる美味しい紅茶を飲みながら各自が持ち寄ったケーキを食べるというオフだったのですが、さすがにケーキ五個と、ういろう五切れは苦しかったです。

 その後メンソールは大阪に戻り、『極楽酒家大阪誘致計画』について、『極楽酒家・神戸』の事務局の仕事をされているFENさんと会談しました。結果的にほとんど雑談だったんですけど....。

 FENさんと出会ったのは、ニフティーの武道フォーラムのオフでの事でした。人生には何度か衝撃的な出来事が起るものですが、 FENさんとの出合いは、メンソールにとってまさしく衝撃的で、忘れもしない1994年12月28日の事でした。

 FENさんとの出合いがどのように衝撃的であったかについては、ここでは省略しますが、相変わらずレントゲンのような方で、メンソールに会うなり、メンソールの身体には触れてもいないのに、大腿四頭筋の張りを見抜かれていて、「今日は(格闘技の)練習の帰りですか」と聞かれてしまいました。



 FENさんは実家が中華料理屋だということもあり、メンソール以上にグルメな方で、同時にメンソール以上の酒豪だったりします。そのFENさんから店の選択は任すと言われると、メンソールにとっては非常なプレッシャーだったりします。日曜日ということで営業している店も少ないのですが、メンソールが選んだのは、日本酒の取り揃えが豊富な『麦太郎』でした。

 DD HOUSEというと、あまりたいした店は入っていないと軽視する向きもあるようなのですが、メンソールは逆に穴場だと思っていたりします。

 18:00過ぎに店に入ったのですが、メンソール一行は最初の客でした。カウンターの奥に近い場所に席を取り、まず生ビールで乾杯。【紅茶&ケーキ持ち寄りオフ】で大量のケーキを食べたため、口の中が甘くなっており、はたして一杯目のビールを味わえるかどうか心配だったのですが、新大阪からの道中で塩昆布をかじっていたこともあり、口の中はさっぱりとまでは行かなかったのですが、おいしいビールを味わうことができました。

 DD HOUSEに入るなり『家族亭』を見つけたFENさんから、神戸では『家族亭』の『シチューうどん』がブレークしているとのこと、要はクリームシチュー味のうどんらしいのですが、DD HOUSE内の『家族亭』ではそのメニューはなかったので、神戸限定発売なのかもしれません。



 メンソール一杯目は銘柄の後ろに『アンフィルタード』と書かれたもの、 FENさんは『十四代』でした。全部で7杯、一杯は120ml、くらい飲んだはずですが、二杯目以降の銘柄は覚えておりません。とどめの一杯は\3,000くらいするものだったのですが、目茶苦茶美味しかったです。

 で、食べたもの....

・突き出し
・がしら空揚げ
・たら白子
・おでん(大根)

 突き出しは鶏肉のくるみ&白味噌和えといった感じのものでこれは美味しかったです。

 たらの白子はポン酢で食べるのですが、酸味を押さえたポン酢でした。たら白子はとろけるような触感が抜群で、最近たら白子といえばバターで焼いたりパン粉をつけたりしたものを食べていたのですが、やはりシンプルにポン酢も良いなと再確認させるものでした。

 大根のおでんですが、この店の名物で、20cmくらいの長さがあります。鍋の容量の関係だと思いますが、一日に10本くらいしか作らないようで、売り切れ御免のようです。FENさんはやっぱりおでんは関西風がいいと言っていました。

 続いて....

・たこ作り
・たこ酒盗焼き
・だし巻

 たこの作りと出し巻きは美味しかったです。酒盗焼きというのはたこの切身に酒盗を塗って軽く焼いたもので、これまた美味しかったです。



 フード類はもう少しオーダーしたような気がするのですが、なんせリレーマラソン疲れで、意識が朦朧としているところへ、これだけの日本酒を流し込んだわけですので、はっきり覚えていません。とりあえずDD HOUSEは侮らずに探してみるといい店がいくつか見つかるのではないかと思います。『八角』とか『まんま』とか....。



 この日メンソールが起床したのは6:00、帰宅してカレーを食べて就寝したのが22:30。とにかくウルトラハードな一週間の初日が終わりました。


=============================(お店情報)============================
・居酒屋 麦太郎
・06-6376-2828
・大阪市北区芝田1-8-1 DD HOUSE地下一階
・17:00-23:30(日祝は16:30-23:00)
・第三月曜日休み
===================================================================

P.S.
 このレポートを書いたのは1999年のことでした。現在はDDハウスから大阪駅前第三ビルに移転しています。第二ビルにも系列店があります。
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八道江山(パルドガンザン) 中央区島ノ内

2004年12月17日 10時34分24秒 | コリアン
 メンソールは多分酒飲みだと思っておられる方が多くおられるのではないかと思いますが、メンソールは、自分では酒飲みではないと思っています。自宅では、ビールを含めてアルコールを口にすることはほとんどありません。とりあえずワインやビール、ジンやウィスキー、ブランデーなどは一通りそろっているのですが、例えばウィスキーの場合ならば、それを消費するのに三ヶ月くらいかかります。

 加えてメンソールは非常に体調が悪いので、意識的にと言うわけではないのですが、アルコールを遠ざけるようにしています。とにかく身体に全然キレがなくて、十分な睡眠時間をとっているにも関わらずやたら眠たくて、ウェイトトレーニングなんかも、ほとんど夢のなかでやっているような感じです。

 あまり頻繁にはガイドブックなどには登場しないので、天満の『玉一』ほどのポピュラリティーはないけれど、中央区島之内にある『八道江山(パルドガンザン)』は、知る人ぞ知ると言った感のある韓国料理屋だ。地下鉄長堀橋駅の六番出口で待ち合わせたメンソールとその一行は、堺筋を南に下り、富士銀行の角を左折(西折れ)する。『八道江山』とハングル文字で書かれた小さな看板がある。漢字でも書かれている、行書体で書かれているので、多分読めないだろう。そしてその上に小さくカタカナで『パルドガンザン』と書かれている。

 店は地下一階と言うよりは、半地下一階といった感じ。メンソールは座敷へ案内された。メニューは見開き一ページのみなんだけど、ハングル文字だし、横に書き添えられているカタカナも音を表しているだけで、どういった料理なのかという説明がない。いちいち店の人に聞くしかないけれど、こういった時間というのは重要だと思うし、イメージを膨らませていける。

 まず『八道江山鍋(海鮮鍋)』は外せない。そこから逆に組み立てていった。もちろん、食べたことのない料理を中心に選んでいったことは言うまでもない。

 まず生ビールで乾杯。キムチ盛り合わせを頂く。キムチはキュウリ、白菜、大根の三種類。キュウリのキムチは、他の二種のものとは異なり、浅漬けで、寄り甘みの強い濃厚な味付けがされている。つけものと言うよりは辛子みそ漬けと言った方が近いんじゃないかと思う。白菜と大根のキムチも、それぞれ良い味だ。

 ビールを飲み終わったので、樽出真露に移行するが、全員がロックスタイル。これがいける。めっちゃおいしい。お店の人が、「鍋には真露が最高に合うんよ」と説明してくれた。

 二品めはパジョン。オーダーするときに「パジョンて何?」と聞いたところちぢみだとの答。出てきたのはかなり肉厚のちぢみ。ちぢみというと入っているネギが平たくなっているけれど、ここのものは丸いまま。従って(ちぢみの厚さ)=(ネギの直径)と言うことになる。これには甘口、辛口に種類のたれが付いてくるけれど、メンソールの好みは甘口の方。

 実際の料理の流れとは違うんだけど、色々と都合があって、次は『カオリフェ』の説明。『イカフェ』は有名だけど、これはイカの代わりにエイを使ったもの。『カオリフェ』を食べたことがない人がいたので、オーダーしたんだけど、正解でした。すごく肉厚のエイが入ってました。通常『カオリフェ』のエイって、探しても見つからない場合が多いのですが、こちらの『カオリフェ』は、うそっ、これ『イカフェ』じゃないとと思うくらい肉厚でした。

 『アグチム』はアンコウのぶつ切りが入っているもの、なんと表現したらいいのかな。『イカフェ』のアンコウばんと言えばそうなんだけど、もっと大きな皿に入っていたし、野菜類も『イカフェ』とは違うものが入っていたし、かけられているソースが違ったし、ちょっと説明不能なので、興味を持った人は実際に店に行ってオーダーしてみて欲しい。色はほとんど真っ赤で、『洞魔麗』の『10倍唐辛子どんぶり』を彷彿とさせるけれど、それほど辛いものではない。一言で言うなら美味しかったと言うことですな。それ以外の言葉は浮かばないっす。

 続いて『プルコギ』となります。『プルコギ』っていったい何なのさ....、とか言う論争も一部ではあったのですが、一般的に言われている『焼き肉』のことではなく『韓国風すき焼き』のようです。メニュー自体は焼き肉の項目に書かれていたのですけどね。ジンギスカンの様な中央が盛り上がった半球状の鉄板で焼きますが、少量ながら縁にはスープがあります。乗せられているのは牛肉の他、椎茸、人参の千切り、玉葱の櫛切り、ニンニクの茎など。肉が焼けたらサムジャンという辛い味噌だれをつけ、チシャやゴマの葉に巻いていただきます。甘辛い味付けが確かにすき焼きといえばそうかもしれません。

 八道江山鍋(海鮮鍋)は、見た目はどこにも海鮮が見つからないのですが、カニが一匹沈んでおりました。どれくらいの辛さにしますか、との質問に対して、本場の辛さでも大丈夫だと答える。辛いけど大丈夫か、と確認されたので、大丈夫だと答えた。

 出てきた八道江山鍋は、辛さに関してはまったくアレンジ無しの本場の味付け。びっくりしたり、飛び上がったりするような刺激的な辛さではなかった。辛いスープの中に、それでも力強いカニの味がする。セクシーな一品でありました。

 この日は客が少ないこともあったので、食事が終わってから韓国の地図を見ながら、色々と説明をしてもらったのですが、メンソールにはよく判りませんでした。ちなみに『八道江山』というのは地名のようです。

 最後はこれが食べたかったんでんねん、という『石焼きビビンバ』ですが、こちらは店の方に混ぜていただきました。メンソールがやろうとすると、こちらでしますから....、ということでしたので、何か混ぜる際のコツなどがあるのかもしれません。それと手打ちうどん。こちらも美味しかったです。


 メニューの一品一品はやや高い目の値段設定のように思えるのですが、ボリュームが多いので、トータルでは割安感がありました。当然4人以上で行って色々取り分けながら食べる方が良いでしょう。予約しないといけないメニューもありますし、予約する際には事前に足を運んで、色々相談した方が良いかもしれません。


【店  名】 八道江山(パルドガンザン)
【ジャンル】 韓国料理
【電話番号】 06-6243-7188
【住  所】 大阪市中央区島之内1-22-12 ロイヤルハイツ寿 地下一階
【営業時間】 11:30-15:00、17:00-24:00
【定 休 日】 日曜日
【そ の 他】 多人数時は要予約

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本多 (西心斎橋) ワインバー

2004年12月17日 10時27分39秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 土曜日のメンソールは、メンソールにとって三つ目のウェブページと、三つ目のメーリングリストと二つ目のメールマガジンを開設したりしていた。それから『PC情報活用研究会』のオフに参加し、それから房代と一緒に『ガメラ3』を見た。ウルトラマンは初代ウルトラマンから、平成ウルトラマン三部作、ティガ、ダイナ、ガイアなどがあって、どの時代の子供たちにも知られているが、ガメラについては知らない人が多いらしい。「ガメラを見に行こう」と父親が誘っても、「そんなん知らん」ということで、結局お父さんは一人、もしくは房代と行くことになる。

 『ガメラ3』の感想についてはふさわしくないないので書かないが、『ガメラ3』を鑑賞したあとは『京ちゃんの店』に行こうと思っていた。『京ちゃんの店』というのは俗称ですので、この名前の店があるわけではない。


 『ガメラ3』を見たあとで、高島屋へ直行し、メンソールは謎の酒を、房代はチーズを買った。メンソールが買った謎の酒は、『ファーターズ・ガストロノミー』とかいう名前。ドイツ語はあまり得意ではないけれど、『お父さんの食欲』といったような意味になると思う。このボトルの隣には『ムッターズなんとか』という酒も置かれていて、こちらは『お母さんの何とか』という意味になると思う。

 房代が買ったのはゴルゴンゾーラ、それからイタリア産ハードタイプの物、シェーブルタイプからはピラミッド。。房代とは以前『Jean-Louis Deparis』で初デートしたときに、ハードタイプのチーズのおいしさを再確認させてくれた。目覚めたと言ってもいいかもしれない。

 チーズと謎の酒を持って、『京ちゃんの店』に向かう。ところがこの日は営業していなかった。なんでやねん。ということで、メンソールはそのまま北上。日航ホテル裏にあるワインバー『本多』へ向かう。エレベーターで六階まで上がる。エレベーターをおりて右手側に扉がある。扉を開けると長いカウンターがあって、左手側にはバルコニーがある。メンソールと房代はカウンター奥の席へ案内された。カウンター奥の左手側にはテーブル席があり、こちらでは合コンらしきことをやっていたが、男女の数があっていない。よけいなお世話かもしれないが、その後どうなったんだろう。

 通常こうした店だと、カウンターバックにはワインストッカーやら、グラスやらが置かれているが、この店ではそういった物は見あたらない。壁に埋め込み型のワインストッカーというか、カウンターと同じ色の扉がつけられている。メンソールの前に、フードメニューとワインリストが置かれた。まずワインリストをチェックする。メンソールの場合ワインバーにはいると結果的にはボトル二本ぐらいのワインを飲むことになってしまうが、この日はグラス三杯と最初から決めていた。

 フードメニューの右手側はチーズのリストとなっている。食べたことのないチーズばかりに種類をオーダーした。ウォッシュタイプが一つとハードタイプが一つ。それからオードブル盛り合わせと、いろいろな貝のエスカルゴバター風味。

 まず、オードブルの盛り合わせ。鰯の甘露煮のバルサミコ、鴨肉のテリーヌ、それからイノシシ肉。鴨肉テリーヌの中には、ケッパーが入っていて、良いアクセントになっている。イノシシ肉は、まるでタンの薫製のように柔らかく仕上げられている。

 メンソールの二杯目はシャトー・ベル・エール。英語にするとBeautiful Airといった意味だろうか。メンソール好みのワインだった。チーズはウォッシュ、ハードとも、それほどクセのあるものではなかった。「メンソールには物足りないんじゃない」と房代は言うが美味しいものならどんなものでも歓迎だ。

 いろいろな貝のエスカルゴバターは、思ったよりもあっさりとした感じだった。あっさりしているというのは、濃厚じゃないという意味じゃなくて、メンソールが思っているほどガーリックが効いていなかったと言うことだ。エスカルゴではなくて、牡蠣やアサリを使っているので、それほどガーリックを使う必要がないとの判断だろうと思う。メンソールは『カヴォ・ラ・ヴィーニュ』でのブリのクリームソースの味を一瞬思い出したんだけど、気のせいだろうか。メンソールは例によって、皿をピカピカにした。メンソールの座ったカウンターのほぼ正面がキッチンになっているんだけど、それを見ていたシェフと本多氏から礼を言われてしまった。

 メンソールの三杯目は、好みを伝えてお任せした。ドイツ語と同様にフランス語もあまり得意ではないんだけど、『茶色の馬』という名前のワインだった。ストッカーから出されて来たワインの温度はちょっと低めだったし、まだまだつぼみの状態だったので、両手の平でグラスを包み込んで、暖めた。ワイングラスは脚を持つものだと思いこんでいる人もいると思うが、メンソールは結構ブランデーグラスみたいな持ち方をよくする。グラスの脚ではなくて台座を持つ場合も多いんだけどね。特にカクテルなんかの場合は、いったん持ち上げたらからにするまでテーブルに置かないこともあって、この持ち方でもそれほど苦労することはないし、立食パーティーなんかのと気は、脚を持つよりも台座を持った方がグラスが安定すると、メンソールは思っている。

 フードメニューの一番最後の欄には『ドライカレー』と書かれている。その下に小さな文字で、『ワインの香りを殺さない味付けです』と書き添えられている。非常に興味をそそられたので、次回はこのドライカレーに挑戦してみようと思っている。そういえば『ピノ・ノワール』にもカレーライスというメニューがあったわな。


【店  名】 ワインバー 本多
【ジャンル】 ワインバー
【電話番号】 06-6243-0876
【住  所】 大阪酒中央区西心斎橋1-10-3 エースビル六階
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クラクラ 福島区

2004年12月17日 10時24分49秒 | カレー
 【風々軒占拠オフ】のレポートを書いた時にもすこし書いたのですが、大阪生まれで大阪育ちであるにもかかわらず、メンソールは大阪中央卸売市場に足を踏み入れた事がありませんでした。別な話でメンソールはカレーが大好きですので、現在はハウス食品の元OLと同棲していたりします…などと書き始めると、肝心のレポートよりも前置きのほうが長くなってしまったりしますので、早速レポートに入ります。


 味噌カレーというものがあると知ったのは、もう二ヶ月ほども前の事です。場所は、大阪福島区にある、大阪中央卸売市場の業務管理棟内です。という事で、メンソールは生まれて始めて大阪中央卸売市場に足を踏み入れる決心をしました。後で気がついたのですが、業務管理棟はほとんど西の端にあるのですが、東側から入ってしまったメンソールは、業務管理棟を求めてかなりの距離を歩かされました。

 業務管理棟に入り込み、エレベータに乗って16階へ。16階は、食堂街になっているようでした。目指す『クラクラ』は一番端にありました。メニューに味噌カレーがある事を確認して店内へ。やや黒い目で水分がほとんどないドロ~リとしたルーで、ゆで卵を薄切りにしたものが、卵一個分乗せられています。薬味は福神漬けとラッキョウの二種類のみ、ソースなどの調味料は置かれていませんでした。

 カレー独特の香り、クミンかな、が軽く鼻孔を刺激します。ルーをよく観察すると、レーズンと微塵切りの玉ねぎが見えます。1cmくらいのサイズに千切りにされた生姜がかなり大量に入っています。肉は牛ミンチだと思われるのですが、ミンチ肉だけではなく、切り落とし肉などを細かく刻んだものも入っているのではないかと思います。どちらにしても、素材の原形がなくなるまで煮込んだ…というタイプではありません。

 味は、カレーでした。味噌カレーといわれなければ、味噌が入っている事にも気がつかないのではないかと思います。辛さは、メンソールにとってはごく普通なのですが、普通の人にとっては、やや辛口の部類に入ると思います。こくのある辛さがあって、何やらほんのりと甘みがあるという不思議な味わいです。

 それと不思議な事に、このカレーは軽く糸を引きます。何だろうと思ってじっくり観察すると、 1cmくらいの豚の毛、豚足についてるようなやつ、の様なものがいっぱい入っていて、それでスプーンですくい上げた時に、糸を引いてるように見える訳なんです。これはいったい何だったんでしょう。実は、メンソールは、最後まで糸を引いてると思い込んでいたので、この正体は何なのかについて質問しませんでした。セロリか何かの繊維部分だけが残ったものではないかと思うのですが…。

 量は多い目でした。中央卸売市場という場所柄、食欲健啖な人が多いのだと思います。夏場は、さらに辛くして、さらに分量も増やすとの事でした。使っている味噌は、八丁味噌と合わせ味噌のブレンドだそうです。カレーに味噌を入れるという事は、メンソールにとっては意外な取り合わせではなかったです。多分合うだろうな、美味しいだろうなと思ってはいたのですが、実際に食べてみて、やっぱり味噌とカレーの取り合わせには、違和感はなかったです。どちらかといえば、馴染み深いもののような気がしましたし、旨みやこくが増すんじゃないかと思います。今度自宅でも作ってみる事にします。

 シェイクヨーグルトというヤギの乳で作った飲むヨーグルトがありましたが、普通のヨーグルトでした。カレーを食べた後には、やっぱりヨーグルトでんな。


 一応この店は、「カレー&コーヒーショップ」との看板が出ているのですが、メインはコーヒーショップだと思います。昼のランチメニューの代わりにカレーを置いているのでしょう。味噌カレー以外にもノーマルなカレー、カツ、エビ、チキン、コロッケ、ミックスなどのカレーがメニューに載っていました。メンソールが行ったのは15:00頃だった事もあり、店内の客達は、みんな食事をしに来たのではなく、コーヒーを飲みながら、三時の休憩を取っているように思えました。

 最後になりましたが、この店は16階にあるため、景色がきれいです。大阪城や生駒山、建設中の大阪国際会議場が見えます。

 その後メンソールは、このビルの一階にある理髪店で散発した後、【イベリア半島オフ】の会場となった『タパス・バール・アリア』へと向かうのでありました。散髪屋の親父から「グルメブームなのに、どうして中央市場は暇なんでしょうね」と聞かれてしまいました。メンソールがここで勤務していると勘違いしての発言なのでしょう。彼は地中海料理がどうのこうの…とも言っていました。その後『イベリア半島オフ』に参加いただいた山田六郎氏からも同じく地中海料理という言葉を聞くにつけ、あの散髪屋の親父、ひょっとしてただもんじゃないかも知れん…と妙に感じ入るメンソールでありました。


・カレー&コーヒーショップ『クラクラ』
・06-469-7157
・8:00-17:00
・日・祝、第二・第四水曜日休み
・大阪市福島区野田1-86
 大阪市中央卸売市場業務管理棟16階
・JR大阪環状線『野田』、または地下鉄千日前線
 『玉川』から徒歩15分くらい。

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