明治14年(1881年)創業の、すき焼き専門店『北むら』を訪問しました。関東では割り下を使う牛鍋、すなわち鍋料理ととらえた方がいいと思いますが、関西は鋤焼きの名前の通り、焼き料理ですね。
こちらが店構えです。
店内に入ると、このような蹲がしつらえてあり、手水場があります。
基本的に個室になるみたいです。最近は外国人客向けに堀炬燵になっている部屋もあるようです。
調理についても担当の仲居が引き受けてくれるので、客としては食べることに集中すればいいということになります。鋤焼きは、突き出し、ご飯付きで8,900円なんですが、担当の仲居がつきっきりで調理してくれることを考えれば、格安と言えるかもしれません。味の好みがあれば、それを伝えれば、調整してくれるようです。
こちらは突き出しのホタテ豆腐です。完全にスムーズではなく、少しホタテの食感が残っていて、口の中でホタテの旨味があふれ出してきます。
こちらが本日の牛肉です。牛肉は和牛でロースのみを使用。この日は山口県産だそうですが、日によって出入りの業者が最適な状態の肉を用意してくれるようです。
こちらは野菜達。
肉の調理中です。味付けは、砂糖、味醂、醤油のみです。調理は仲居におまかせ、とは言いつつ、こうした席に着いたからには、仲居との会話を楽しむだけの余裕がなければ面白くありません。ネームプレートを着けておられるので、「お姉さん」ではなくて名前で呼ぶなりして、たとえ食事を取る間だけのつきあいであったとしても、仲居のサービスに対して客は客も礼を持って応えるべきだと思いますね。そうした余裕がないと、高い割にサービスがイマイチだったという評価につながるような気がします。
野菜達の調理中の様子です。肉を食べたあとの砂糖&醤油が凝縮したところに野菜達を乗せて味を移します。砂糖、味醂、醤油は、肉を焼くときだけに使い、野菜を焼くときには使いません。デグラッセというフレンチの技法が頭をよぎったりしました。使用している鉄鍋は特注品で、重さは6kgあるそうです。肉厚のため、いったん暖まってしまうと、冷めにくく、最適な温度が維持できるのでしょう。
十分に満足できたので、飯物と香物です。牛肉は150グラムとのことでしたが、本当に満腹になりました。ご飯のお代わりを勧められましたが、普段から白飯を食べないと言うことではなく、本当に満腹で食べられませんでした。香物でお茶漬けを楽しむ客も多いようです。
デザートは、別料金になるんですが、別腹なので、二つともオーダーしました。こちらは焙じ茶のプリンです。プリントいうよりはババロアといった食感ですが、焙じ茶の香りがほんのりと感じられる優しい味わいです。
デザートのもう一皿は、蕎麦のアイスクリームです。蕎麦の香りはあるんですが、残念ながらバニラの味が勝っているというか、一瞬、蕎麦の香りが口に広がって、しばらくするとバニラの香りにかき消されるという感じです。
アルコール系メニューが少し弱いような気もするんですが、飲兵衛のメンソールがそれほど飲まなかったし、アルコール系って、さほど必要ないのかもしれないというのが改めて鋤焼きを食べてみての感想です。醤油&砂糖で味付けするので、日本酒だと合わせにくいし、ワインも難しい。国産ワインがワインリストの前半に来ているのは、その辺りが理由なのではないかと…。
あとは、お茶の出し方が、焙じ茶、緑茶の順なんですよね。逆の順番で出してくれる店の方が圧倒的に多いような気がするんですが、メンソールとしては、食中は焙じ茶、食後は緑茶というのが正しいと考えているので、うれしかったです。
気になったところは卵ですね。気にならない人の方が多いと思いますけど、やっぱりカラザは取るべきだと思います。今回、久しぶりに鋤焼きで卵を使ったんですが、普段のメンソールは卵を使いません。必要に応じて一味をちょいと振る程度です。たぶん、牛肉独特の臭みになれていなかった昔の人は、卵を使ったんでしょうが、牛肉を食べ慣れている現代人には卵は不要ではないかと思ったりします。逆に卵の味が強すぎて、せっかくの牛肉の味を押し殺してしまうところがあるように感じているので…。
(店 名) 北むら
(ジャンル) すき焼き/水炊き/バター焼き
(所 在 地) 大阪市中央区東心斎橋1-16-27
(電 話) 06-6245-4129
(営業時間) 16:00-22:00
(定 休 日) 日祝
(予 算) 10,000~15,000円
(カ ー ド) 可
(ウ ェ ブ) http://www.shimizu.or.jp/kitamura/home.html
こちらが店構えです。
店内に入ると、このような蹲がしつらえてあり、手水場があります。
基本的に個室になるみたいです。最近は外国人客向けに堀炬燵になっている部屋もあるようです。
調理についても担当の仲居が引き受けてくれるので、客としては食べることに集中すればいいということになります。鋤焼きは、突き出し、ご飯付きで8,900円なんですが、担当の仲居がつきっきりで調理してくれることを考えれば、格安と言えるかもしれません。味の好みがあれば、それを伝えれば、調整してくれるようです。
こちらは突き出しのホタテ豆腐です。完全にスムーズではなく、少しホタテの食感が残っていて、口の中でホタテの旨味があふれ出してきます。
こちらが本日の牛肉です。牛肉は和牛でロースのみを使用。この日は山口県産だそうですが、日によって出入りの業者が最適な状態の肉を用意してくれるようです。
こちらは野菜達。
肉の調理中です。味付けは、砂糖、味醂、醤油のみです。調理は仲居におまかせ、とは言いつつ、こうした席に着いたからには、仲居との会話を楽しむだけの余裕がなければ面白くありません。ネームプレートを着けておられるので、「お姉さん」ではなくて名前で呼ぶなりして、たとえ食事を取る間だけのつきあいであったとしても、仲居のサービスに対して客は客も礼を持って応えるべきだと思いますね。そうした余裕がないと、高い割にサービスがイマイチだったという評価につながるような気がします。
野菜達の調理中の様子です。肉を食べたあとの砂糖&醤油が凝縮したところに野菜達を乗せて味を移します。砂糖、味醂、醤油は、肉を焼くときだけに使い、野菜を焼くときには使いません。デグラッセというフレンチの技法が頭をよぎったりしました。使用している鉄鍋は特注品で、重さは6kgあるそうです。肉厚のため、いったん暖まってしまうと、冷めにくく、最適な温度が維持できるのでしょう。
十分に満足できたので、飯物と香物です。牛肉は150グラムとのことでしたが、本当に満腹になりました。ご飯のお代わりを勧められましたが、普段から白飯を食べないと言うことではなく、本当に満腹で食べられませんでした。香物でお茶漬けを楽しむ客も多いようです。
デザートは、別料金になるんですが、別腹なので、二つともオーダーしました。こちらは焙じ茶のプリンです。プリントいうよりはババロアといった食感ですが、焙じ茶の香りがほんのりと感じられる優しい味わいです。
デザートのもう一皿は、蕎麦のアイスクリームです。蕎麦の香りはあるんですが、残念ながらバニラの味が勝っているというか、一瞬、蕎麦の香りが口に広がって、しばらくするとバニラの香りにかき消されるという感じです。
アルコール系メニューが少し弱いような気もするんですが、飲兵衛のメンソールがそれほど飲まなかったし、アルコール系って、さほど必要ないのかもしれないというのが改めて鋤焼きを食べてみての感想です。醤油&砂糖で味付けするので、日本酒だと合わせにくいし、ワインも難しい。国産ワインがワインリストの前半に来ているのは、その辺りが理由なのではないかと…。
あとは、お茶の出し方が、焙じ茶、緑茶の順なんですよね。逆の順番で出してくれる店の方が圧倒的に多いような気がするんですが、メンソールとしては、食中は焙じ茶、食後は緑茶というのが正しいと考えているので、うれしかったです。
気になったところは卵ですね。気にならない人の方が多いと思いますけど、やっぱりカラザは取るべきだと思います。今回、久しぶりに鋤焼きで卵を使ったんですが、普段のメンソールは卵を使いません。必要に応じて一味をちょいと振る程度です。たぶん、牛肉独特の臭みになれていなかった昔の人は、卵を使ったんでしょうが、牛肉を食べ慣れている現代人には卵は不要ではないかと思ったりします。逆に卵の味が強すぎて、せっかくの牛肉の味を押し殺してしまうところがあるように感じているので…。
(店 名) 北むら
(ジャンル) すき焼き/水炊き/バター焼き
(所 在 地) 大阪市中央区東心斎橋1-16-27
(電 話) 06-6245-4129
(営業時間) 16:00-22:00
(定 休 日) 日祝
(予 算) 10,000~15,000円
(カ ー ド) 可
(ウ ェ ブ) http://www.shimizu.or.jp/kitamura/home.html