風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

実家にて

2018-04-22 05:57:28 | こころ
バサッバサッという音で目が覚めた
ピッピッピッという軽トラのバック音

昨日の同窓会で「筍掘って来たるわ」
と言った同級生が筍を届けてくれたのだ

そう思いながら
温かい布団の中で目覚めた

昨夜「毛布は要らないよ」と言う私に
「朝晩は寒いから」と言って姪が

布団の間に2枚の毛布を重ねてくれたのだ
その暖かさが嬉しい

軽トラのバック音で
慌てて起きていってお礼を言っても

同級生は「おう」と言って振り向きもせず
帰って行くだけだろうと

イエイエ
今起きたところで間に合うはずもない

同級生ってありがたい
一年に一度の同窓会日帰りバス旅行

小学校の友からからいつしか
中学校の同級生までへと広がり

顔も名前も思い出せない人もいる
それでも昔の話のつじつまが合う

来年の日程と行き先が決まり
同窓会バスは出発点に着いたのだった

貰った筍を車に積んで姉ちゃんとこと
従弟んとこにお裾分けしながら帰ろう

父が元気なうちはできるだけ
顔を見せることが親孝行と帰ってきて

その父がなくなって10年こんどは同級生に
「元気なうちは出てこいよ」

「筍掘って来とくさけ」なんて言われて
250キロの道のりを早朝から車を飛ばす

あと何年高速をぶっ飛ばせて
車の運転できようか

あと何年運転できなくても
元気でいられようか

話のつじつまが合わなくなって
誰それは・・・なんて会話が出始めて

いつしか幹事さんが
漢字忘れて幹事出来んなんて

冗談が現実に起こる日も遠くない
元気なうちはできるだけ

今出来ることは先延ばしにしない
そうでなくても昨日出来たことが今日は

減っていく
増えるのは滲みと皺














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