CubとSRと

ただの日記

ちょっと休憩

2018年09月20日 | 日々の暮らし
 ネットで「スーパーカブ 4」を連載しているのは、「カクヨム」というサイトで、このサイトはもうだいぶ前からあるらしい。
 そんなこと、全く知らなかったが、どうも角川書店がバックみたいだ。
 ここからかなりの数の作品が現実に角川書店から出版されて、一定数の読者、ファンがいるようだ。
 「スーパーカブ」は、やや異色ではあるけれどここから出たもので、作者の「トネ・コーケン」という人の顔は分からない。本業も分からない。
 このペンネームだって、自身、随分考えてつけたようで、「トネ」も「コーケン」も工具をつくっている会社の名前らしい。スーパーカブとも、そこで自然につながる。
 初めは「藜(あかざ・レイ)」としていたのを改名したんだ、とか。
 ついでながら、主人公である女の子が大学生になってからの「大学生編」というのが既にあって、そこに「藜(レイ)」という名前の少年が中心人物として出て来る。元のペンネームはここから来たんだろう。それはどうでもいい話だけど。
 「スーパーカブ」三巻を読んで、「カクヨム」の存在を知り、書籍化されてない「大学生編」を読んで、連載中の「スーパーカブ 4」の最新回を読んでしまうと、手持無沙汰になる雨の一日。
 いつもの癖で、他に面白いものはと探してしまう。
 そしたらカブ関連で妙に面白い作品に遭遇した。
 「大島サイクル営業中」。
 二百話を超えてまだ連載中。
 滋賀県の高島市にある自転車店で、小排気量の中古バイクも扱う小さな店。
 そこで日常に起こる小さな出来事を書いてあるのだが、とにかく登場人物が(一部を除き)全て愛すべき人々で、それが小排気量バイク(カブ、リトルカブ、モンキー、ゴリラ等のカブ系エンジンを積んだもの)と小説の中で楽しく走り回っているような生活が、軽妙な筆致で描かれている。
 時々エッチな話もあって、それがまた面白い(そこが結構好きだったりするんだけど)。
 バイクの解体、整備、調整等について書かれているところなど、普通なら飛ばし読みしてしまいそうなものだが、まるでプラモデルでも作っている、自分にはできる筈もないことなのに一緒に作業している(それも楽々とやっている)かのような気にさせてくれるのには、驚かされる。たまに見つかる誤字や脱字は全く気にならない。
 「カブの乗り方」ではなく、「カブのある『現実の生活』」という、新しい物の見方を教えられた気がする。
 
 またついでながら、この作者のペンネームである「京丁椎(けいていしい)」は、「京丁稚(きょうでっち)」ではないのだそうだ。
 「けいていしい」は「KTC」のことで、これまた工具制作会社の名前から、らしい。
コメント
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