CubとSRと

ただの日記

乗り心地

2018年09月23日 | バイク 車 ツーリング
 バイクに乗り始めて数年くらいは、できることは自分でしなけりゃ、と思っていた。
 プラグの点検、チェーン調整、ブレーキやアクセルのワイヤー点検等々。
 でも、この辺はそうそう傷むものではない。天災と同じくらい、忘れた頃に不都合が出て来る。
 大体、「乗車前点検」として、点検項目は自動車学校で教えられるから、それだけを励行すればいいだけのことなんだけど、自分のバイクだ、目視確認だけではなく、やっぱり最初に書いたことくらいはできなくちゃカッコ悪い、と。
 それが「点検」はともかく、チェーン調整一つとっても左右の調整ネジを刻まれた目盛りに合わせて締め込むだけ・・・なんだけど
 「タイヤ、まっすぐになってるんだろうか。目視や目盛りだけでは大雑把すぎるんじゃ・・・」
 と気にし始めると、もういけない。
 エンジンオイルの交換だって、「後始末が面倒だから」と揚げ物だって作らないような奴が、それなりの分量の廃油の処理はどうする、となると、二の足を踏んでしまう。
 
 それでも、チェーン調整は何度かしたことがある。でも、リアシャフトに割ピンを、なんてことになると、その都度用意しておかなきゃならない。
 それで生来の怠け者だ、先日の「やっつけ弁当」みたいなわけにはいかないから、「段取り8分作業2分」のバイク整備はバイク店に丸投げ、が当然の姿となって気が付けば30年。
 
 乗っている時の楽しさに比べ、手入れをする云々は真面目に取り組んでそれなりの技術が身に付かなければ、見えにくい楽しさだ。
 それに何より、自分が乗るバイクだ、「稚拙な整備でも、とりあえず走ればいい」か、それとも「プロの技術で適切な修理・整備。満足できる乗り心地」を採るか。
 ・・・と言い訳をして、「いや、これは本当のことだろう。気持ちよく乗りたいんであって、プロの整備技術を得たいから、じゃない」と気づく。
 
 以来、乗っていて妙な感触があれば、すぐにバイク店に寄って聞いてみる、即答される解決法に従う、という安易なバイク生活を送って来たわけだ。おかげで、重大な問題は未然に防げたことが多い(と思う)。
 そういうわけでカタカタという音も、乗り心地から、おそらくはSRのそれと同じもので、重大な問題ではないが、放って置いたら乗り心地(感触も含めて)が良くなる(カタカタ言わなくなる)などということはない、と予想した。
 で、早速店に行ってみた。
 シリンダーヘッドのタペット音だろう、ということだった。バルブとの隙間調整をする必要がある。隙間が大きくなると当然、金属同士のぶつかる音は大きくなる。
 ヘッドを開け、隙間ゲージで様子を確かめながらナットを締める。そのため、エンジンが冷えてからでなければ作業ができない。
 その作業のために数日後、昼前にカブを持っていき、夕方に受け取ることになった。
 
 約束の時間より少し早めに行ってみると「まあ、掛けてみて下さい」と自信の発言。
 
 掛けてみた。言うまでもない。
 カタカタという音が消えたわけではないけれど、全く気にならないようになっている。音がしなくなることはあり得ないのだから。
 当然、次の一言を言った。
 「SRもお願いします」。
 2日後はSR。
 

コメント
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