CubとSRと

ただの日記

忖度はどこにでもある

2020年11月19日 | 日々の暮らし
 以前に書いた日記。
 安倍総理が靖國神社に参拝したとき、早速に全方位報道(?)でどこかの新聞社が隣国や太平洋の向こうの国へご注進しました。
 その時のアメリカの反応について。
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「切り取り」だけで納得しちゃいけませんよ。
                   2013.12/27 (Fri)

 私は英語がからっきしなものですから、アメリカの発表した
  「失望した」
 という表現に騒いでいるマスメディアの報道ぶりに、
 「こりゃあ、予想外の反応だったんだろうか。安倍総理、これまでの行動を見ると、周到な準備の上の筈だが。アメリカへの連絡を全く取っていなかったとしか思えないような反応だなぁ」
 などと思っていました。

 それが或る人の日記に、アメリカの声明文が載っている。それも日本語で。素晴らしい!
 読んでみましたよ。びっくりです。短いんですね。
 さて、その内容なんですが。
 これ、米国大使館が、ちゃんとHPに和訳したものを載せてるんですね。知らなかった!
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 安倍首相の靖国神社参拝(12月26日)についての声明

 2013年12月26日

 日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。

 米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。

 米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。

  http://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20131226-01.html

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  以上。

 ね?短いでしょう?
 確かに「失望した」という表現は、ある。
 でも、その全文を見ると、どんな感じですか?
 「大切な同盟国であり、友好国の日本の指導者が緊張を悪化させるような行動を取ったことに失望した」
 確かに苦言を呈していますね。

 ヨーロッパ言語の特性として、初めに結論を言い、それから理由を言う、その際、理由を羅列して相手を説得する(納得させる)、というのがあるのですが、この声明文も当然その形を踏襲しています。
 (ついでながら、日本語は逆です。理由を色々言いながら相手の様子を見て、結論を言う時間、頃合いを見る。だから「話は最後まで聞かなきゃ分からない」、となる)
 「失望した」の後には?
 「だから、『~』をすることによって、信望を回復してほしい」
 となるのが基本パターンでしょう。『~』の中には、そのための具体策が入ります。
 見ると、型通り、具体策が挙げてある。

 「過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進すること」。
 
 「いい方法を考えて、仲良くし、平和と安定のために協力し合って」、ほしい。そういうことが書かれてある。
 「日本には失望した」というのなら、「日本はこうすべきだ」、と書かれてある筈です。
 ところが、ここには「日本と近隣諸国が」、と書かれてある。
 意外にこんなところを見落としているんですよね、マスメディア。
 いや、きっとわざと見落としているんでしょうけどね。

 早い話が。
 「もっと仲良くしてくださいよ。そんなじゃ、安心して商売できないじゃないですか」だけの話で、どっちにもいい顔をしたい、商売人としてのアメリカの顔を見せただけじゃないですか。

 そして、最後の一文。
 「米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。」

 「首相は過去への反省と日本の平和への決意を再確認せよ」・・・とは書いてないでしょう?
 「首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。」
 首相の発言に対し、「注目する」、だけなら「これから凝視するぞ」ということになるけれど、「再確認する表現に注目する」、というのは、既に首相が発している言葉を、肯定するということです。

 初めに、「失望した」と言い、
 次に「仲良くしてほしい」と言って、最後に
 「日本の言っていることは肯定する」という文の流れではありませんか。

 「今までになかった厳しい表現だ。どうしよう、どうしよう~~」
 って、困惑し騒ぎ立てることで、喜ぶのはだ~れだ?
 勿論、アメリカではありませんよね。


 付記
 今朝の宮崎正弘氏のメールマガジンに「安倍首相の靖国参拝と吉田松陰」
という文章が載ってました。
 一部のみ、転載します。

 宮崎正弘の国際ニュース・早読み(安倍首相の靖国参拝と吉田松陰)
 
                 (略)
 
 同日午前11時32分、首相はモーニング姿で単身、靖国へ詣でた。閣僚を伴わず、僅かにSPだけが随行した。
 中国、韓国、米国が反発し、安倍首相を批判したが、これらは通常よりも弱々しく、抗日デモさえなく、いかに一部のカルト的反日組織だけの仕業であるかが分かる。
 中国では劉延東が日本の政治家との会談をドタキャンしたくらいである。

 とくに米国の「失望した」などとする声明は在日大使館が用意したものであり、本国国務相の見解でもなければオバマ大統領のコメントもなく、おそらく在日アメリカ大使館に巣くう民主党左翼リベラルたちの蠢動の結果であろう。

                (以下略) 
コメント (2)
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