6月14日(月)続き
SRのプラグキャップに、外した古い方のプラグを当ててみる。
当然ながらきちんと嵌る。さっきまで使っていたわけだから当たり前だ。
じゃ、新しいプラグの方に問題があるわけだ、やっぱり。買い間違えた?
いやいや、そんなはずはない。だって形式番号は全く同じなんだから。
二、三度見直したけど同じだ。凝視したからって番号が変わるわけはない。
プラグの形状がそんなに頻繁に変わるとも思えない。
こんな時のために老眼鏡を掛けて降りてきたんだけど、それでも虫眼鏡で見るほど精しく見えるわけではない。とにかく凝視するしかない。
ということで、さらに凝視を続けると、何か絶縁部の先に別の形態のもの、たとえて言えばナットの親玉というか、筒状の、ちょうど竹輪みたいな形のものが被せてあるんじゃないか、という気がしてきた。
そう思い始めると、今度はそうとしか思えないようになってくる。
これはきっと別のものがねじ込んであるに違いない。試しにねじってみようじゃないか。
ペンチで挟み、ねじってみた。あっさりと回った。続けて指先で回してみると、すぐに外れた。内側にネジ溝が切ってある、特殊な形状のナットになっていた。外した下からは見慣れたプラグの形が出てきた。
しっかりとした作りだったから、取り敢えず保護のために被せておいたナット(?)ではないことは分かる。ヘッドキャップの形状によって必要な場合があるのだろう。いや、これが最近の「常態」なのかもしれない。電気の流れを考えたら、電極の一方を筒形にすれば面積は格段に大きくなる。
おそらくは本来はなかったものを、効率を考えてつけて置くようになったんだろう。この部品一つで応用範囲が広がる。
何だか似たようなものが・・・。あ、鉄砲の「火蓋」だ。あれを工夫し、取り付けたことで雨中の合戦にも火縄銃が使われるようになった。
確か、鉄砲を発明したヨーロッパより雨中の合戦では百年も早かったんじゃないか。知らんけど。
とにかくSRには無用の長物らしい。
早速、また新しい方のプラグに交換する。当然、今度はすんなり嵌る。
勿論すぐに試してみる。そのために初めからしっかりした靴を履いて出ていた。
ガレージの外に出して、キック。
呆気なく掛かる。いつもの3分の2くらいの踏み応えだったような気がするが、ちゃんと火花が飛んでエンジンが掛かるわけだから気のせいだろう。
ただ簡単に掛かったから、「踏み込んだ」でなく「踏み込ん」辺りで掛かったのを「軽かった」と勘違いしているのかも。
「掛かったんならそれでいいだろ?何をごちゃごちゃ言ってんだ」
、と言われても、うれしいものはうれしいんだから、しょうがない、と居直ることにする。
10秒ほどで切り、もう一度。変わらず、あっさり掛かる。
もう一度。 計三回。
全て一発で掛かる。
やっぱりスパークプラグは大事だ。これからはせめて五千キロで交換しよう。プラグ一本の値段なんて給油一回分の半分以下なんだから。
すぐに試運転をしたいところだが、一旦家に戻り、着替えなければならない。何より、すぐ試運転なんてしたら、この日記が書けない。後で改めて書くなんて、旅行から帰ってその日のうちにレポートをまとめなさい、って言われるようなもんだ。
美味しいおやつは後に取っておくに限る。まずは宿題を済ませる。
やっとここまで書いた。
さあ、試運転に行ってみよう!