平成25年6月20日に石巻市河北上品山牧場で牛の放牧が3年ぶりに開始され,東日本大震災後としては県内の公営牧場で初めての放牧再開となります。
当牧場は宮崎県の口蹄疫による防疫上の問題や福島第1原発事故により放射性物質が国の基準値を超えたため,休牧していましたが放牧開始に向けて平成24年度に除染作業を実施しました。今年度は4月に土壌診断,5月に牧草の放射能物質検査を行い,基準値を下回っていることが確認されたことから放牧を再開されました。
当日,河北地域と河南地域の和牛41頭がトラックで運び込まれました。牛たちは採血,体重測定,牛体の放射線量の測定等を行った後,広々とした牧場を駆け回っていました。7月5日には13頭が新たに入牧しました。なお,放牧期間は11月5日までです。
普及センターでは,今後,関係機関と連携を図りながら土壌診断や牧草の放射性物質の検査を行い,牧場の安全性を高めていきたいと考えています。
<連絡先>
石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
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