平成25年7月23日から,南三陸町復興組合「華」のハウスでLEDランプを利用したキク電照栽培の現地実証試験を開始しました。
この実証試験は,平成25年度産地収益力向上支援事業の新技術導入広域推進事業として採択されたもので,来年度までの2カ年で行う計画です。
従来,キクの電照栽培では,花芽分化を抑制するため白熱電球が利用されていましたが,
白熱電球の製造中止に伴い,それに替わる光源としてLEDランプが開発されました。LEDランプは,特定の光質を効率的に照射することができ,白熱電球や蛍光灯などに比べ,省電力で発熱量も少なく長寿命という特徴があります。また,地球温暖化防止対策として二酸化炭素排出量削減の動きもあることから,今後大幅に普及する可能性があると考えられます。
本年度の実証試験では,赤色LEDランプ(写真)を用いて,11月開花作型の秋ギクの花芽分化抑制効果や生育への影響について調査します。また,試験期間中には,現地検討会や成績検討会を開催し,実証する組合に留まらず広域に早期導入・普及・定着を目指して行きます。