宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

東松島市(株)イグナルファーム 大曲ほ場イチゴハウス竣工式

2014年07月01日 15時59分58秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 平成6月20日,東日本大震災で被災した農業者が設立した(株)イグナルファームのイチゴハウスが東松島市大曲(おおまがり)地区に完成し,竣工式が行われました。
(株)イグナルファームは,東松島市の若手被災農業者4人で平成23年12月26日に設立し,会社に関わる人・農業・地域すべてが良くなる(方言で“イグナル”)ことを願って命名しました。
 同法人は,市内赤井地区にJAが平成23年度東日本大震災農業生産対策交付金により整備した約1haのハウスを借り受け,24年4月からミディトマトを作付開始し,同年11月にはきゅうり栽培にも取り組むなど,いち早く営農を再開してきました。
 さらに,事業拡大のため,平成25年度東日本大震災農業生産対策交付金により約1haのイチゴハウスを整備しました。施設はヤシガラを培地とした高設ベンチの養液栽培で,最新のユビキタス環境制御システムや少ない消費電力でいちごの生育を促進する赤色LEDが導入されています。
 ハウスが整備された東松島市大曲地区は,6mの津波が押し寄せ被害も大きく,同法人の阿部社長が生まれ育ったところでもあることから,雇用の創出,担い手・後継者の育成,持続可能な農業を行うことで,「共に“イグナル”」ような社会貢献を果たしていきたいとのことでした。
 普及センターでは関係機関と連携して,栽培技術や軽々支援等を継続し,地域農業の復興に取り組んでいきます。


〈連絡先〉
 宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班 TEL0225-95-1435

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漬け物用二十日だいこんの商品化率向上のために実証ほを設置しました

2014年07月01日 14時08分38秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 6月23日(月)に蔵王町で,二十日だいこんの商品化率向上を目標とした実証ほの収量調査を行いました。
 JAみやぎ仙南蔵王地区では,漬け物用二十日だいこんの産地として生産を推進しておりますが,近年白さび病菌が原因となる「わっか症」や連作障害である「根くびれ病」が多発し,商品化率が低くなるなどの問題が起きています。そこで,加工・業務用野菜産地育成強化事業を活用し,新たに白さび病菌の防除を行うことで,商品化率を向上させ,出荷量を増やすという実証ほを,生産者の協力のもと設置しました。


 その結果,農薬の散布によって罹病率が大きく低下し,商品化率はこれまでの6割から9割まで向上することがわかりました。今後,生産者やJA担当者などへ情報提供を行い,産地活性化につなげていきます。
今後とも普及センターでは,二十日だいこん等の加工業務用野菜の商品化率向上による産地育成を支援していきます。



〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班 
       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138

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