宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

JAみやぎ仙南特産のつるむらさきの出荷本番にむけ目揃い会を開催しました。

2014年07月04日 17時21分58秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 6月20日(金)にJAみやぎ仙南つるむらさき部会の通常総会・出荷目揃い会及び現地検討会が、生産者50名以上、市場関係者、関係機関が出席し、盛大に開催されました。
 総会では平成25年産の実績として、前年に比べ、出荷数量は92%、金額は107%と単価が良い状態で推移したことが報告されました。また市場からは夏の「ねばねば」商材として認知度が高く、夏の定番野菜になっているので、今後も頑張って出荷量の確保をお願いしたいとのお話がありました。

 その後、実際に出荷されている段ボール詰めのつるむらさきを見ながら、出荷の注意点を勉強しました。露地ものも今後出荷されることから、特に葉のとろけに注意してほしいとの要望が市場からありました。次に出荷を開始している栽培者のハウスに移動し現地検討会を行いました。その場で普及センターから、今年の天候から根の張りが弱いので、管理に注意してほしいと具体的な管理と病害虫防除について講習会を行いました。生産者からは病気防除等について質問が出され、良品生産への意欲が感じられました。

 今年は2月の2度の大雪で、ハウス倒壊等の被害が多く、生産量の減少・栽培時期の遅れ等とマイナス要因がある中での作付開始でしたが、ようやく出荷が出揃う時期になりました。昨年より生産者は減少しましたが、良品出荷を心がけ、産地から消費者へ「新鮮なねばねば」をお届けできように生産者一同、決意を固める場となりました。
 今後とも普及センターでは、仙南の特産品であるつるむらさきの良品生産を支援してまいります。

   
 真剣な目で,目揃い会

      
 出荷の見本!このように袋つめして・・・。


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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クレームを出さない衛生管理を学ぼう!亘理の農産加工品開発

2014年07月04日 11時57分54秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 6月17日に株式会社ライフサポートわたりが主催する第7回産直加工品出荷者研修会が,亘理町の産直市場「おおくまふれあいセンター」で開催され,農産加工品を販売する加工グループ約20名の方々が参加されました。今回の研修会は,安全・安心な加工品の提供と,新しい商品づくりを目的としており,食品衛生と商品開発について普及センターが講師を務めました。
 食品衛生については,食中毒の原因となる微生物の種類と特徴を基に,手洗いの仕方や加工器具の洗浄方法,及び原材料の保管や加工条件の記録の重要性について説明しました。
 また,商品開発については,製造許可や加工設備の取得が必要となる場合もあることから,できるだけ投資をおさえて新商品を開発するためのノウハウを説明しました。
 近年,直売所は,農産物の直売に留まらず温泉や観光施設などを併設する等,顧客層も幅広くなりいわゆるテーマパークとなり,消費者の直売所の質に対する要求も高まり,他にはない生産者のこだわりが見える商品が求められています。そこで,生産者のこだわりを出すためには,家庭ではできないひと手間かけたような作り方が重要であるとともに,健康機能性やおどろきがあり,パッケージデザイン等についても工夫を凝らすことで,売れる商品となり得ることを強調して説明しました。
 研修会で実施をしたアンケートでは,7割以上の方が「商品開発の意向がある」と回答し,そのための課題については,「開発のための発想手法」や,「加工技術」,「パッケージデザイン」が多く挙げられており,これらの課題解決に向けて,支援を受けたいと回答している方が7割以上と,商品開発に対する意識が高いことが分かりました。さらに,研修終了後も活発に情報交換されている姿が見られ,積極性を感じることができました。
 普及センターでは,引き続き,加工グループに対して加工品開発の支援を行い,農業者の6次産業化の推進を図っていきます。

<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0223-34-1141 FAX 0223-34-1143

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