令和4年9月26日(月),栗原市志波姫地区の飼料用とうもろこし実証展示ほで展示栽培してきた飼料用とうもろこしの収量調査を行いました。
飼料用とうもろこしは,デントコーンとも呼ばれ,栄養価および収量が高い飼料作物で,多様な特性を持った品種が数多く市販されております。また,品種改良のスピードが早いことから,各地域や各畜産農家のニーズに合った品種を確認することが必要であり,栗原農業改良普及センターでは,毎年,生育状況や収量を検証するため,品種比較や栽培様式の違いによる実証展示ほを設置しています。
今年は,7月下旬から8月上旬にかけての天候不順及び湿害により生育が停滞したことで,全体的に収量は前年よりも減少しました。
しかし,昨年,穿孔暗渠機「カットドレーン」を用いて排水対策を実施したほ場は,他のほ場よりも草丈が高く,湿害の影響を低く抑えることが出来ました。
ほ場主からは,「飼料高騰が続いており,自給飼料の生産性を改善する必要がある。来年に向けて排水対策の強化を進めていきたい。」との声がありました。
普及センターでは,ほ場の土壌分析を行い,肥料コストの低減や栽培技術の向上に向けて,今後も継続して支援していきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144