令和4年10月7日,気仙沼市階上の農業法人,「株式会社階上生産組合」の水田を会場に,JA新みやぎ主催による水稲ペースト2段施肥の検討会が開催されました。
本技術は,肥料利用効率の高い緩効性肥料(プラスチック資材による被覆肥料)を配合した複合肥料が,河川を通じて海洋に流出することを避けるため,ペースト状の肥料を移植時に2つの異なる深さ(上段5㎝,下段12㎝など)で2段施肥することにより,緩効性肥料と同様に肥料の効果が現れる時期を調節するものです。
収穫期を迎えたほ場は,慣行の栽培方法と比較しても遜色なく,さらに施肥量を削減した区においても,良好な生育がみられました。同社社長の佐藤美千夫氏からも「ほ場を見た感じ,これまでの栽培法と同等以上によく,今後収量・品質を確認するのが楽しみ」との評価でした。
今後は収量・品質に関する詳細な調査と検討会がJA主導で行われ,当普及センターも協力していく予定です。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606