宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

土地利用型園芸作物導入研修会を開催しました

2013年03月26日 08時38分19秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 水稲や大豆が経営品目の主体である集落営農組織などが経営体質強化を図るための一つの方法として,園芸作物の導入が有効と考えられます。そこで,比較的導入時の初期投資が少なく,契約栽培等による安定取引も期待できる土地利用型園芸作物の新規導入に向けて,3月6日(水)にエポカ21(栗原市志波姫)において研修会を開催しました。
  はじめに,6次産業化プランナーとして活躍されている中小企業診断士の本田茂氏から,「土地利用型園芸作物を活用した経営体力アップに向けて」と題して講演をいただきました。講演の中で,直接取引等が増えてきている園芸作物の流通状況や,主な品目の用途と需要の実態,県内の経営体での導入事例と6次産業化の取組状況などについて紹介いただきました。また,どの品目を導入するにせよ,事前に綿密な事業計画書を作成することが重要だと強調されていました。
  次に,普及センターから「栗原地域におけるキャベツの作型拡大の取組」と題して,栗駒耕英地区での夏秋どり実証ほ,志波姫地区での冬どり実証ほ,高清水地区での春どり実証ほにおける調査成績等を報告しました。
  参加した生産者からは,キャベツの冬場の出荷にぜひ取り組みたいので,作型の安定化や,低温貯蔵技術などを確立してほしいなどの要望が寄せられました。キャベツなど土地利用型園芸作物の新規導入と安定化に向けて,今後も支援を継続します。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 
TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-6144


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栗原農業の未来を考える~土地利用型園芸作物産地の取り組み~

2013年03月25日 16時27分48秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成25年3月8日に,栗原農業士会 栗原地域農業研究会が開催されました。(参加者10名)
  水稲や大豆等の土地利用型作物を主体とする当管内の農業が,今後経営体質を強化するためには,水稲や大豆等と作型や収穫時期が競合せず,収益性の高い土地利用型園芸作物の導入が必要であると考えられます。今回の研修では,産地事例を情報収集し,知見を深めようと開催されました。
  講師は加美よつば農業協同組合営農販売部園芸課課長 早坂多悦氏と小松史郎氏を迎え,加工・業務用野菜による産地づくりについて,これまでに実践支援してきた内容について講演いただきました。
  加美よつば農協では,旧中新田農協時代に,加工・業務用野菜としてキムチ用白菜の出荷を開始しました。 平成11年の加美郡内4農協が広域合併後,地元に浅漬けを主体とする加工業者の進出を機に,地場産青果物を加工用原料として提案することで,年々取扱量を増やしてきました。現在,加工・業務用として,白菜,キャベツ,加工用トマト,玉ねぎ,大根,にんじんの生産が拡大傾向にあります。
  また,生産者と実需,流通関係者との連携を常に図り,通いコンテナによる流通コスト低減や生産者の労働負荷軽減,規格の簡素化によるロス品の軽減などにつなげているほか,生産者毎の栽培管理表の作成,新たな商品開発,パッケージの工夫,商品の普及宣伝など,産地のブランド化と知名度向上にも大変力を注いでいます。
  併せて,普及センターからは,プロジェクト課題「標高差を活かしたキャベツのリレー出荷体制の確立(H23~H24)」で行ったキャベツの出荷時期の多様化に向けた実証試験の成績を情報提供しました。
  農業士会員からは,「非常に刺激を受けた,情熱を感じた」「当農協職員にも聞いて欲しかった。」「我々ももっと行動しなければ」などとの声が聞かれ,研修会後の講師を交えた懇親会においては,今後の栗原農業を考える話題で話が尽きないようでした。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-5795・6144


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「栗原発 農村・生活のオリンピック 技術交流会作品集」を発行

2013年03月25日 11時54分57秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 栗原市生活研究グループ連絡協議会(会長菅原さだ子氏,会員205名)では,平成24年7月に「栗原発 農村・生活のオリンピック 技術交流会」を開催しました。グループ員が作品を持ち寄って技術交流をしたのは約20年ぶりであり,これを記念して作品集を発行しました。作品集には,料理部門23点,リフォーム・手芸部門31点が収められ,グループ員が持つ技術の高さを感じることができます。
 平成25年3月12日に開催された,平成24年度栗原市生活研究グループ連絡協議会総会において,作品集の完成お披露目を行いました。特に,作品を出品したグループ員にとってはよい記念となったようで,とても喜んでいました。
  また,総会後に開催した研修では,「伝えよう!地域の食文化・郷土食」と題して,みやぎの食を伝える会代表 佐藤れい子さんより御講演をいただきました。「みなさんが持っている技術や知恵は宝。その宝を次の世代へ伝えていくことがグループ員の役割。持っている技術や食文化を積極的に継承して欲しい。」とのお話をいただき,出席したグループ員は,自身が持つ技術がすばらしいものであることを改めて実感することが出来たようでした。
 普及センターでは,生活研究グループ員一人一人が持つ宝である技術を磨き,発信・伝承する活動について,今後も支援していきます。

 研修会

 栗原発 農村・生活のオリンピック 技術交流会作品集

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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川崎町でいちじくとキウイフルーツの栽培始まる。

2013年03月22日 17時07分26秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

  川崎町は,ぎんなん以外に果樹の特産品があまりない一方,農産物直売所等における果物へのニーズは高いことから,栽培が比較的容易ないちじくとキウイフルーツの生産振興に取り組んでいます。

  平成25年3月18日に,町内の直売所へ農産物を出荷している農家等25人を対象として,いちじくとキウイフルーツの苗木381本が配布され,現地講習会が開催されました。

  普及センターからは,定植,初期管理,仕立て方法について講義し,植え付けを実演しました。今後は,夏季管理の芽かきや摘心等について指導を行うことにしています。

  今回配布されたキウイフルーツは,レインボーレッドという品種で,果肉の中心部分が赤く,酸味が少なく糖度が高く,食味がよい品種です。また,果皮の毛がなく,タンパク質分解酵素が少ないため加工品にも適しています。

  早ければ,来年の秋には,いちじくとキウイフルーツが収穫できますので,川崎町の直売所での販売が期待されます。

植え付け実演後

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 

       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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「農事組合法人Green5えだの」の創立総会開催される

2013年03月19日 17時08分43秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 角田市枝野の集落営農組織「Green5えだの」(組合員5名)は,これまで大麦,大豆の集団転作作物生産の担い手として活動してきました。
 しかし,昨今の農業情勢の急激な変化等を踏まえ,当普及センターも関わりながら,当組合や集落農業のあり方について組合員と協議を重ねてきました。
 その結果,新たに集落の水稲生産も担う農事組合法人を4月1日に設立することになり,3月13日に創立総会及び第1回理事会が開催されました。
 当日は,発起人5名全員のほか,来賓として角田市やJAみやぎ仙南等,7関係機関から計9名が出席されました。
 発起人代表として遠藤喜久壽氏からの挨拶,来賓代表として当普及センター鵜飼所長の祝辞に続いて創立総会が開催され,「農事組合法人Green5えだの」の創立,同事業目論見書及び定款,役員選任の3議案について満場一致で承認されました。
 引き続き開催された第1回理事会では,代表理事に遠藤喜久壽氏が選出されたほか,その他理事の順位が決定されました。
 終了後,遠藤代表理事から,これからも集落農業を守くため組合員全員が一丸となって努力していく旨の決意が示されました。
 当普及センターでは,当法人が確固たる経営を実現出来るよう,今後もプロジェクト課題対象に位置付けて支援していきます。


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班 
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138


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ほ場整備推進委員会で活発な意見交換が行われています

2013年03月18日 11時50分35秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 津波で浸水被害を受けた農地(水田・畑)の復旧のために,区画整理を通じて高生産性農地として再生するほ場整備事業が管内7カ所およそ110haで進められています。
 ほ場整備事業では,地権者から事業推進についての同意を得るとともに,工事完了後の安定した営農体制を構築する必要があります。この作業を担うのが地元農家の代表で組織された「ほ場整備推進委員会」です。
各推進委員は,集落における将来の農業ビジョンを描くために,「担い手選定」「営農体制」「区画整理」「機械装備」「施設の維持管理」などのテーマについて,毎回活発に議論を重ねています。
 平成27年4月の営農再開に向け,普及センターでは推進委員会を円滑に進めるため,市町,JA,県等の関係機関とともに,体制づくりや技術指導を通じて支援を行っています。
普及センターは,今後も被災者の営農再開を支援するとともに,人材の育成に向け活動していきます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター    地域農業班
 〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
    0226-29-6044

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美里の4Hクラブと生活研究クラブが「担い手こだわり産直市場」開催

2013年03月18日 09時09分10秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成25年2月26日・28日の2日間,宮城県行政庁舎1階ロビーにおいて,美里地区農村青少年クラブ連絡協議会(美里4Hクラブ)と美里地区生活研究クラブ連絡協議会が共催で,「担い手こだわり産直市場 ~地元の若い力と農村の知恵を食材にこめて~」と題し,販売会を行いました。
 美里4Hクラブからは,クラブ員が栽培した,ほうれんそう,つぼみ菜,水菜,小ねぎ,キャベツ,中玉トマトなどの農産物に加え,クラブ員が手作りしたストラップやミサンガも出品されました。
 生活研究クラブからは,餅やおこわ,梅干し,漬け物,干し柿,いちご大福,いちごジャムといった,農産加工品が出品されました。
 準備しているうちから,商品を買い求めるお客様もおり,県庁に来た一般の方々も立ち止まって,商品を手に取り,お買い求め頂きました。
 4Hクラブの生鮮野菜は,お昼にほとんどが売り切れ状態になり,販売会としては盛況だったのですが,午後から来たお客様には,大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
 2日間の売り上げ額は,若干ですが昨年を上回る結果でした。美里4Hクラブと美里生活研究クラブでは,来年度も開催する予定としております。

<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 地域農業班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225

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野菜を使った加工品開発を目指して

2013年03月15日 16時02分41秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 仙台地区農村生活研究グループ連絡協議会では,野菜を使った加工品づくりを目指して,研修会を開催しました。
 講師を,みやぎ食材伝導士として県内の食材を知り尽くしている,ホテルレオパレス仙台トラットリア クチーナ オランジェリーの北村裕料理長にお願いし,目の前で料理のデモンストレーションをしていただきました。
 北村料理長からは,プロの調理技術から意外な食材の組み合わせ,プロ使用の道具や調味料等まで幅広くお話しいただきました。参加者からは驚きの声や様々な質問が出るだけでなく,生産者として,野菜そのものの味を引き出す方法を教えてもらったことに,非常に満足の声が上がりました。
 今回学んだ内容をアレンジして商品化に繋げたい人や,生産者として野菜の性質をもっと勉強したいという人に対して,今後は個別指導により支援を行っていきたいと考えています。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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販売力向上研修会

2013年03月15日 15時51分44秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 平成25年3月12日に県仙台合同庁舎会議室で販売力向上研修会を開催しました。
 この研修会は,商品の見せ方についての基本を学び,商品の魅力向上を図ることを目的に開催したもので,㈱アサーティブ&シーエス取締役開発部長の桜井真理子氏を講師に迎え,参加者はそれぞれに商品について具体的なアドバイスを受けました。
 ラベルやパッケージ・ロゴ等手探りで作成していたが,何かしっくりこなかったり,どうしようか悩んでいることを伝え,それらに対し的確にわかりやすいアドバイスを受けました。参加者はそれぞれに違った分野の商品を持ち込んでおり,それらに対するアドバイスも興味深く聞き,イメージを膨らませていたようでした。
 参加者からは,今回の研修は大変有意義で,具体的なアドバイスをもらったので,早速デザインの修正を行い商品の魅力を向上させたいとの感想が寄せられました。
 商品力向上に向けた取り組みを,今後も支援していきます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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甘柿を直売所の目玉商品に!丸森町在来甘柿せん定講習会を開催

2013年03月15日 10時13分56秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
丸森町には多くの直売所があり,町内で生産された農産物や民芸品・工芸品などが販売されています。こうした中,丸森町,丸森町農業創造センターおよび農業改良普及センターでは,直売所の秋の観光シーズンの品揃えを充実させるため,地域に昔からあった在来甘柿と育苗ハウス等を利用したブドウの生産拡大に力を入れており,折々に各種講習会や検討会を実施してきました。
 平成25年2月20日には甘柿栽培者10名を対象として,せん定講習会を開催しました。在来甘柿は庭先で栽培されている樹が多く,これまでせん定などの管理作業がほとんど行われてこなかったため,放任樹の切り下げせん定を中心に,せん定作業の重要性や今後の管理作業についても説明しました。
 参加者からは,若木の管理方法や病害虫防除に関することについて質問が出されるなど,栽培技術向上の意欲が伺えました。
 今後も農業改良普及センターでは,甘柿をはじめとした果樹の栽培技術向上に向けた取り組みを支援していきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班  
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

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