宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

東大崎水稲採種組合の総合検討会が開催されました

2013年12月19日 13時53分01秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成25年12月11日,鳴子観光ホテルにおいて,東大崎水稲採種組合の総合検討会が開催されました。
  東大崎水稲採種組合は,宮城県内の水稲種子生産のうち約16%を担っている歴史ある水稲種子生産組合です。今年は,種子生産ほ場の周辺で発生したイネばか苗病に悩まされながらも,組合員が一致団結してイネばか苗病株の抜き取りを行い,ばか苗病による失格を一つも出すことなく,優良種子を生産してきました。また,ほ場の管理も徹底されており,契約数量以上の合格種子を生産しました。
  総合検討会では,今年の反省点として周辺のイネばか苗問題などが取り上げられ,来年度以降も組合員で協力しながら対応していくことが話し合われました。
  普及センターからは,稲作技術情報と優良種子生産に向けた技術資料をもとに,今年度の水稲の生育状況と,来年度に向けた課題と対策について説明しました。
  水稲採種事業は,稲作の最も根幹となる種もみを生産する重要な事業です。これからも優良種子生産に向けて,東大崎水稲採種組合の活動を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班 
 TEL:0229-91-0726    FAX:0229-23-0910


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北浦梨(きたうらなし)ピューレ利用に向けた検討会を開催

2013年12月19日 11時25分38秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 美里町北浦地区を中心に生産されている梨は大正時代から本格的に栽培がはじまり,「北浦梨」として知られています。美里町はこの梨を地域資源として捉え,今年度から関係機関とともに「お店で食べられる」,「お土産にできる」特産品の開発を進めています。
 12月4日,株式会社白石食品工業株式会社 商品企画部企画課 菅原課長,開発課 澤口課長をアドバイザーとして,普及センターが開発支援を行ってきた「北浦梨ピューレ」の利用に向けた検討会を開催しました。今回の検討会の目的は,ピューレの次年度以降の本格販売へ向け,商品の改善方向や,販売方法,流通体制の整備等についてアドバイスをいただくことです。
 当日は美里町役場を始め,商工会,JA,生産者,ピューレを製造した町内業者が参加し,梨ピューレ製造工程の説明,製造現場の見学,梨ピューレやピューレを使った加工品の試食を実施しました。
 菅原課長,澤口課長からは,ピューレの味や風味の評価,製造に対するアドバイスをいただきました。また,具体的な自社の取組内容をもとに,大手製造メーカーが産地限定の農産物を利用する場合にどのような流れで流通・製造が行われるか等,貴重な事例を教えていただきました。
 今後,今回のアドバイスをもとに実需者がより利用しやすい梨ピューレの加工方法の検討や販売体制について検討を継続する予定です。
 普及センターでは、今後も地域資源を活用した特産品開発の支援を継続します。

<問い合わせ先>
 美里農業改良普及センター  先進技術班  TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225


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アグリビジネスのスキルアップに向けた生産者と実需者のマッチング支援

2013年12月19日 11時10分48秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 

平成25年11月4日(木)に農業・園芸総合研究所主催の「新食材試食研修会」が開催され,管内の農業法人等(4法人,1個人)が参加し,普及センターは出展支援を行いました。
 当日は,実需者や流通業者,飲食店関係者等200名を超す出席者が参加し,生産者は各ブースにて,農産物の試食品の提供や栽培概要の説明等を行いました。
 美里管内には6次産業化への取組を積極的に進めている法人も多く,商談会形式の展示にも慣れている方が多い一方で,現在勉強中の方もあり,今回の出展により,商品ディスプレイの方法やチラシ等の商品案内資料の作成について,とても勉強になったとの意見がありました。また,各生産者は今回の出展が今後の取引につながることを期待していました。
 普及センターでは,各生産者のアグリビジネスのスキルアップに向け,今後も多様な支援を継続します。

<問い合わせ先>
 美里農業改良普及センター  先進技術班  TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225

 


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六次産業化支援に向けた「食と農」の産地体験モニター教室を開催

2013年12月18日 15時54分36秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 

 美里農業改良普及センターでは,平成25年11月30日(土)に,(有)ハニーローズなんごうと(株)はなやか菜園レストラン野の風を会場に「『食と農』の産地体験モニター教室」を開催しました。美里地域は,大崎耕土が広がる平坦な地形に米や野菜,果樹,畜産が盛んな地域であり,特にばら栽培は東北最大級の産地です。今回のモニター教室は,農業の六次産業化を促進するため,産地体験を新たなビジネス展開の一つと捉え,消費者から意見を聴取するため,親子8組19名がモニターとして参加しました。
 午前は,ハニーローズなんごうにおいて,ばらのドライフラワーを使ったリースづくりを体験し,ばら栽培ハウスを見学しました。次に菜園レストラン野の風に移動し,昔ながらの杵と臼を使ったもちつき,餅きりを体験後,餅の試食とレストランおすすめの地元の旬の野菜を中心としたランチをいただきました。
 昼食後,参加者8組と産地体験を担当した両社の社長を交えた意見交換は,「初めて美里町に来た。色々な体験を今回できてよかった。バラが安い。」や「体験が楽しかった。子どもがとても喜んでいた。」,「バラの収穫体験を子どもにさせたかった。」など,モニター教室アンケートを含め,今後事業展開する上で,貴重なご意見・ご感想をいただきました。普及センターでは,これらの情報をもとに,引き続き産地体験等を含めた農業の六次産業化を支援していきます。
 
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115      FAX 0229-32-2225


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今年もパソコン簿記研修会が始まりました

2013年12月17日 16時57分07秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

  普及センターは,JAと連携のもと気仙沼市と南三陸町の2会場で定期的にパソコン簿記研修会を開催しています。
  南三陸会場は十数年前から行われていますが,気仙沼会場は農業者の要望で昨年から始まりました。
  2つの会場の参加者は対照的であり,南三陸会場は花きのベテラン農業者が多く,気仙沼会場は施設野菜に取り組む若い農業者が多く参加しています。
 記帳の経験が浅い参加者は,苦労しながら複式簿記の基礎を学んでいます。
 普及センターは,今後も被災者の営農再開を支援するとともに,経営管理能力の向上に向け活動していきます。

宮城県本吉農業改良普及センター    地域農業班
 〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
    0226-29-6044



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チンゲンサイの大規模経営機械化研修会を開催

2013年12月17日 13時47分07秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

白石市の(有)蔵王グリーンファームは,復興交付金等を活用し約7haのパイプハウスを整備し,震災被災者を中心に大規模なチンゲンサイ栽培に取り組んでいます。
栽培開始から2年が経過し,生産活動は軌道に乗ってきたものの,収穫・調整作業に多くの時間を要するため労働力は常に不足傾向にあり,その結果,効率的な施設利用ができていない現状にあります。

そこで,12月14日(土)に普及センター主催で「チンゲンサイの大規模経営機械化研修会」を開催し,チンゲンサイの収穫作業の機械化についての検討を行いました。
機械は農水省加工野菜プロジェクト2011で開発された加工用野菜収穫機で,農水省と共同開発した香川県の(株)ニシザワの製品です。本来は業務用ほうれんそうや葉ネギ等を地際の上部で収穫していく機械ですが,今回は刈り取りのフレール刃を地際部ギリギリまで下げることにより,チンゲンサイの収穫に応用できないか検討しました。

刃を下げすぎると土壌が混入し,上げすぎると商品であるチンゲンサイを傷つけてしまうため,設定が難しいところもありましたが,順調に作業が進んだ場所では商品化率が7割程度と満足のいく結果が得られました。なにより収穫時間は,慣行で1ハウス(約300㎡)あたり約30時間かかる作業が約1時間に大幅に短縮出来ることが分かりました。その後の調整作業に時間がかかるため単純比較はできませんが,省力化対策の切り札になる可能性が確認できました。

今後は,商品化率を高めるための畦立てや栽培方法等の細部検討が必要ですが,導入についても前向きな検討が行われています。
普及センターでは今回の研修会に加え,播種~収穫までの一貫した機械化体系についての提案を行い,大規模施設園芸の省力・低コスト化を支援していくこととしています。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 
               TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3519

(写真)①チンゲンサイを収穫する加工用野菜収穫機 ②収穫されたチンゲンサイはコンベアベルトを上ってコンテナへ

    ③1畦収穫後のほ場の状況(可食部が切断された株も少々見受けられます)  

  


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「矢本ネギの出荷最盛期(株)ぱるファーム大曲露地野菜部門の展開)」

2013年12月17日 10時48分42秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 ネギの指定産地である矢本地区の秋冬ネギは12月上旬が出荷最盛期となっています。
 (株)ぱるファーム大曲(三浦吉郎代表取締役社長)では、「東日本大震災復興生産対策交付金」により、ネギの堀取機、収穫調製機(皮むき機)を導入し、50aの栽培を再開させました。10月下旬から日量約70ケースの出荷を目指し、12月一杯の出荷を目指しています。
普及センターでは、来年度の(株)ぱるファーム大曲事業計画の策定支援を行っており、露地ネギ部門は、機械の能力から1haの作付けを提案し、作付計画、雇用計画の策定支援を行いました。平成26年度には、施設トマト栽培も始まることから、復興への追い風となることを期待しています。


「ネギ堀取り機械稼働状況」


「ネギ掘取り機」

<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班 電話0225-95-1435

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「新規就農者が農産物販売に関わる接客と接遇を学ぶ」

2013年12月16日 11時33分13秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 宮城県石巻農業改良普及センターは12月9日に新規就農者を対象とした,みやぎ農業未来塾「就農者コース~販売能力向上講座」を開催しました。

 今回の未来塾では「農産物販売に関わる接客と接遇」をテーマとして,キャリアデザイン実践研究所を主宰している木須紀子先生を講師にお招きしました。

 木須先生からは,マナーは利益を生むための手段,利益を生むためにはコミュニケーションが重要,あいさつや笑顔で印象が変わる,お客を引き付ける魅力は外面(外見や態度)と内面(話の仕方や話の内容)で決まる等の説明がありました。


 また,参加者が持参した農産物を使った販売の模擬実習も行いました。参加者はお客さんへの商品説明のためのセールストークに苦戦していました。下の写真は生産者(左は参加者)と消費者(右は木須先生)のやり取りです。木須先生からは,具体的な数字で説明すること,印象に残るフレーズを使うこと,あいさつからお客さんとの会話につなげること等のアドバイスがありました。


 研修を終えた参加者からは,「栽培よりもコミュニケーションを必要とする販売が難しい。」,「あいさつをきっかけにお客を呼び込みたい。」,「お客さん目線の接客を心掛けたい。」などの感想がありました。

 普及センターでは新規就農者や若手農業者に対し,生産や販売面などの資質向上を目的とした支援を今後も継続して行っていきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999

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石巻普及センターの要覧が出来ました!!

2013年12月12日 16時15分10秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
平成25年11月に、石巻普及センターで要覧を作成しました。【明日への前進 元気農業の再興】を題目とし、管内における農業の概要や、石巻普及センターのプロジェクト課題、組織体制図などが4ページにわたり記載されています。また、要覧の別資料として、管内の復興状況をまとめた【復興のあゆみ】も同時に作成しました。東日本大震災の津波被災地区の【復興状況マップ】など、平成25年11月現在の復興状況が記載されています。

要覧と復興のあゆみは、石巻普及センターのホームページ上から、pdf形式でダウンロードできます。ご興味のある方は、ぜひご覧になってください。



<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術班
TEL: 0225-95-7612 FAX: 0225-95-2999

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石巻地区4Hクラブが若手農業者の経営を視察 in 蔵王町

2013年12月12日 15時53分36秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 12月4日に石巻地区4Hクラブ連絡協議会(会長は庄司正博氏)は8名で蔵王町の2名の若手農業者の経営を視察しました。
 一つ目の視察先は株式会社ざおうハーブです。代表の平間拓也さんからはハーブ苗と野菜苗の生産や流通について説明がありました。クラブ員からは,野菜苗より単価の高いハーブ苗ならば直販ができる点や,独自のイベントを開催して生産物をPRしている点等が勉強になったと感想を話していました。


 昼食は遠刈田温泉で,二つ目の視察先である水稲と野菜農家の関口英樹さんが栽培している米を使ったかつ丼や雑炊等の料理を食べながら関口さんとクラブ員は交流を深めました。


 その後,関口さんのほ場では,水稲の育苗ハウス活用や中古機械を利用した取組みを視察しました。関口さんは20種類以上の野菜とハーブを栽培し,水稲育苗後のパイプハウスの有効活用を図っており,関口さんが好きな野菜栽培から収益を出し,農業を楽しんでいる点がクラブ員の共感を得ていたようです。


 普及センターでは青年農業者や女性農業者等が地域農業のリーダーとなるよう,今後もその人材育成に努めていきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999


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