宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

新商品の試作を行いました。

2023年08月16日 15時58分38秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 加美町では以前から地域おこし協力隊※1を募集しており、これまで多くの隊員を受け入れています。3年間の任期終了後は地域に定着し、それぞれの分野で活躍されていますが、このうちの8人が農業や地場産品を使った商品開発などによる加美町の活性化を目的とした組織「プラビラボ」を結成し活動しています。プラビとは加美の加(プラス +)と美(beauty)を意味しています。

 普及センターでは、今年度から加美町の中山間地域の活性化に向けたプロジェクト活動を展開していますが、その一環としてプラビラボと協力して加美町の特産品づくりや中山間地域の活性化に取り組むこととしています。特に今年度は、加美町産の農産物を原料とした加工品の試作、販売を行うこととしており、4月以降その内容について検討を行ってきました。

 今回の試作では、宮城県水産技術総合センターの小型真空フライヤー※2を使用し、14種の加美町産野菜の減圧低温フライ加工を試みました。試作品の一部には、そのまま商品化できそうなものもあり、今後は素材の絞り込みや処理時間の検討などを重ね、商品化へ向け完成度を高めていく予定です。

 新たに開発された加工品はこの秋(11月頃)にやくらい土産センターの直売所で販売される予定です。普及センターでは、今後もプラビラボのメンバーと協力し、加美町の中山間地域の活性化に向けた活動を展開していきます。

 

※1:地域おこし協力隊とは、都市地域から移住してきた人等が地方自治体から役割を任され、地域づくりの担い手となる制度で、およそ3年間の任期の後は、受入自治体のサポートも得ながら、その地域への定住・定着を目指す取組です。

 活動内容は、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、楽器の作成、地域住民の生活支援など多岐にわたっています。

 

※2 真空フライヤー

 減圧状況下による低温フライを可能とした食品製造機械。通常の常圧フライと比較して調理後の風味・色彩の維持、低油分、栄養保持、さらには発がん性物質とされているアクリルアミドの抑制などのメリットがあります。 野菜・果物・肉・海産物など幅広い食材での調理が可能なため、様々な分野での活用ができます。

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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みやぎ農業未来塾「先進事例視察会」を開催しました

2023年08月16日 15時19分09秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 令和5年8月3日に、仙台農業改良普及センター管内の若手農業者を対象に、みやぎ農業未来塾「先進事例視察会」を開催しました。

 今回の研修会は、管内の若手農業者の経営を学ぶことを目的に、紫鹿農園(仙台市太白区)の沼田勇士氏と熊谷農園(仙台市泉区)の熊谷貴幸氏を現地視察しました。

 紫鹿農園の沼田さんは、令和4年6月に新規就農し、水稲と露地・施設野菜を栽培しており、仙台市内スーパーのインショップに出荷するほか、自宅前に直売施設を設置し、販売しています。近くに大きな住宅団地があり、散歩がてら新鮮な野菜を求めるお客様が絶えません。熊谷農園は水稲と原木しいたけの栽培をしており、しいたけについては、宮城県の農林産物品評会では農林水産大臣賞を、全農乾椎茸品評会では日本一を獲得するなど、その品質は折り紙付きで、市内のホテルやレストランからも引き合いがあります。

 参加者がお二人のお話に大変刺激を受けただけでなく、沼田さん、熊谷さんともに「同年代の人と農業に関する話をする機会が少ない」と、研修参加者とのお話が尽きない様子に、これからも交流が続いていくことが期待されました。

仙台農業改良普及センターでは、これからも様々な研修機会を通して、青年農業者を支援していきます。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業第一班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8374,FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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申告だけではもったいない!「複式簿記を活用した経営管理講座」が始まりました

2023年08月16日 15時05分00秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化

美里農業改良普及センターでは、複式簿記に取り組む農業者を対象に「複式簿記を活用した経営管理講座」を開講しました。令和5年8月2日に第1回の講座を開催し、管内の新規就農者や女性農業者が参加しました。

この講座は令和5年8月から令和6年1月まで、原則として毎月第一水曜日の午後に普及センターを会場に全6回開催します。「複式簿記を申告のためだけに使うなんてもったいない!」をテーマに、参加者が日頃から簿記記帳を行いながら経営管理を行い、農業経営の改善につなげられるように支援します。


毎回、最初の30分間は「複式簿記ミニ講座」として座学講習を行い、複式簿記の基礎や決算書の読み方など、簿記を経営管理に活用する方法を普及指導員が解説します。その後の「パソコン簿記個別相談会」では、参加者それぞれの状況や目的に合わせて個別相談に対応します。


本講座を通じて複式簿記を活用して、経営改善につなげられる農業者が増えるよう、残り5回の講座を継続して実施していきます。

<問合せ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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美里地区みやぎ農業未来塾就農希望者コースを開催しました

2023年08月15日 15時16分41秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 令和5年7月28日に農業大学校先進農業体験学習に係る普及センター訪問に合わせ、美里地区みやぎ農業未来塾就農希望者コースを開催しました。

 はじめに、所長から「人との出会いを大切に、有意義な研修をしてほしい。」と挨拶があった後、農大1年生4名が自己紹介を行いました。普及センターからは、先進農業体験学習受入先について、A社(美里町で水稲麦大豆+野菜の128haの大規模経営)、B社(大崎市鹿島台で水稲麦大豆+野菜の81haを経営)、C氏(鹿島台で繁殖・肥育牛の一貫経営)、D氏(美里町で水稲+繁殖牛を経営)の4者の概要を説明しました。

 次に、現地視察では、A社の夏限定ゆでトウモロコシ直売所に立寄った後、D氏の繁殖牛経営を見学しました。

 D氏は、水稲等28ha+繁殖牛31頭を経営、県指導調教師や元県指導農業士を務め、飼養管理技術が高く、研修生も多数受け入れています。大型牛舎では、給餌や掃除の方法、繁殖管理、市場出荷、飼料価格高騰など繁殖牛経営について具体的にお話を伺いました。

 農大生4名は将来、親元就農や雇用就農を希望しており、今回の未来塾で研修先の概要を知り、受入先農家から直接話を聞いたことで、先進農業体験学習への意欲が高まったようでした。

 

 <問い合わせ先>

  美里農業改良普及センター地域農業班TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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美里地区農業士会通常総会及び歓送迎会が開催されました

2023年08月15日 14時53分10秒 | ②新たな担い手の確保・育成

令和5年7月27日に菜園レストラン野の風(美里町)で令和5年度美里地区農業士会通常総会及び歓送迎会が開催されました。

初めに、会長が「コロナ5類移行で農業士会の活動が通常どおりに行うことができ、皆様のご協力に感謝する。」と挨拶され、続いて、普及センター所長から「物価高騰など経営環境が厳しい中、農業士の創意工夫による優良経営と後継者育成、地域農業振興への活動に感謝している。」との祝辞をいただきました。

議事では、令和4年度事業報告・収支決算、令和5年度事業計画案・収支予算案、年会費・納入方法、役員改選の4議案について原案どおり承認されました。

総会後、歓送迎会が開催され、退任指導農業士1名、新任農業士3名の経営概要や業績などを紹介し、本人からも自己紹介と農業士への抱負を話していただきました。

4年ぶりの懇親会では、厳しい経営環境が続く中での農政への要望や意見、普及センター職員との情報交換など会員等の相互交流が深められ、有意義な歓送迎会となりました。

 今年度、美里地区農業士会は指導農業士15名、青年農業士5名で研修等の研鑚や組織活動をしており、普及センターでは関係機関と連携して農業士活動を支援していきます。

 

 <問い合わせ先>

  美里農業改良普及センター 地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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美里地区農業士会第1回研修会が開催されました

2023年08月15日 13時52分36秒 | ②新たな担い手の確保・育成

令和5年7月27日に、美里地区農業士会第1回研修会が東松島市で開催され、株式会社石巻青果と株式会社ぱるファーム大曲を視察しました。

初めに、株式会社石巻青果では常温卸売市場と低温卸売市場、加工施設のパッケージ業務など施設や実際の作業を見ながら、地方卸売市場の役割を教えていただきました。

次に、株式会社ぱるファーム大曲では小岩代表から穀類乾燥調製施設や農機具格納庫を見ながら、東日本大震災後の2013年に、震災交付金で東松島市が整備した機械や施設を借受けて営農を再開し、水稲麦大豆や施設トマトなど100ha以上の大規模経営となり、圃場管理システムや大豆乾燥調製、施設園芸等への取組を話していただきました。

参加者は、青果物流通における地方卸売市場の役割や震災復興を担う大規模農業法人の経営戦略を学ぶことができ、大変有意義な研修となりました。

 

 <問い合わせ先>

  美里農業改良普及センター 地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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加工用ばれいしょが収穫されました!

2023年08月15日 11時46分55秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 美里地域では、平成20年に美里ぽてと部会が設立される等、県内でも早くから加工用ばれいしょに取り組んでおり、今年の作付け面積は約22haとなっています。

 今年は、梅雨明け後の7月下旬から加工用ばれいしょの収穫がはじまり、8月上旬に終了しました。昨年は7月の大雨被害により、美里地域ではばれいしょの収穫がほとんどできない状況でした。今年も6月や7月の雨による影響が心配されましたが、無事に収穫を迎えることができ、関係者一同ほっとしています。収穫されたばれいしょは順次、選別・出荷され、最終的にポテトチップス等に加工される予定です。

 普及センターでは、今後も関係機関と連携し、加工業務用ばれいしょの安定生産に向けた支援を行っていきます。

ばれいしょ収穫の様子

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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「JA新みやぎさつまいも研究会」が設立されました

2023年08月15日 11時41分57秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 令和5年7月21日にJA新みやぎみどりの統括センターにおいて、生産者8名が出席し、「JA新みやぎさつまいも研究会」設立総会が開催されました。

 近年、さつまいもの需要が拡大していることから、JA新みやぎでは令和4年度より、さつまいもの作付推進活動や栽培講習会を開催しています。今後、更なるさつまいもの生産拡大に向けて、生産技術の向上と品質の均一化により、産地化を図ることを目的とし、本研究会が設立されました。

 総会は設立趣意書から研究会規約等のすべての議案が承認され、役員5人が選出されました。研究会長の就任挨拶では、さつまいも生産拡大に向けて決意表明があり、今後の研究会の発展が期待されました。

 普及センターでは、JA新みやぎさつまいも研究会と連携し、管内におけるさつまいも生産拡大と産地化を支援していきます。

設立総会の様子

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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仙台市内で加工用ばれいしょが収穫時期を迎えました

2023年08月15日 08時29分17秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 仙台市内の加工用ばれいしょが収穫時期を迎え、7月24日から収穫作業が開始されました。収穫が行われたのは、農事組合法人福鶴ファームのほ場で、令和4年から転作作物の一つとして栽培が始まり、今年で2作目になります。収穫作業は今年導入した収穫機械を使用して行われ、生産者は機械の上に乗って丁寧に選別作業を行いながら、ばれいしょの収量や品質を確かめていました。

 法人の担当者によると、昨年の実績を踏まえて栽培方法を改善するなど工夫し、今年はより多くの収穫が見込めそうだとのことでした。収穫は8月上旬までに完了する予定で、収穫後は契約先であるカルビーポテト(株)へ出荷されます。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8410

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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大崎の地域ブランド米「ささ結」栽培現地検討会が開催されました

2023年08月14日 15時24分50秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

 7月24日に大崎市主催で「ささ結(東北194号)」栽培現地検討会が開催され、生産者や関係機関など約20名が参加しました。最初に古川農業試験場作物育種部から食味・品質を確保する栽培のポイントについて,次に当センターから一般水稲の生育状況と今後の管理の要点について説明しました。また,大崎市で取り組んでいる世界農業遺産認証農産物の取組要件である田んぼの生きもののモニタリングの手法について,自然環境専門員の三宅氏より説明がありました。栽培農家の齊藤武康氏からは,「ささ結」の生育状況や栽培方法等について報告がありました。
 「ささ結」ブランド化の旗振り役を務める大崎市安部世界農業遺産推進監からは、本年度は30ha増の120ha程度となったこと、「ささ結」の最終清算金は「ひとめぼれ」と比較して1,500円/60kg高いこと、農家の手取りを上げつつ産地拡大を目指す旨の期待を込めたあいさつがありました。


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