こんにちは事務の橋本です。 レッドブル・エアレースに行ってきました。
レッドブル・エアレースを新聞記事風に紹介すると、空のF1とも呼ばれ、決められた条件の中で世界8か国を転戦するプロペラ機によるレースです。
レース会場は船橋情報ビジネス専門学校からも遠くない幕張海浜公園で今回が日本初開催レースでした。5月16日と17日の土日の2日間に予選、決勝を行うのですが、私は土曜日の予選を見てきました。
レースは海浜公園の前の東京湾の海の上にパイロンと呼ばれる巨大な3角コーン(高さ25m)のようなものを浮かべて、その間を飛ぶコースを1周して、所要時間を競うものです。
このパイロンぎりぎりの所を時速300Kmを超えるスピードですり抜けていくがレースの見どころです。
例えば13m間隔で2本のパイロンが立っているレベルゲートでは、その2本のパイロンの間を機体を水平にして通過しなければいけません。主翼の幅が7.5mなので結構ギリギリですが、タイムを削るために斜め方向から入ることになり、ますますぎりぎりの隙間をすりぬけることになり見せ場になってきます。
今回私が観戦した場所は、テレビとかでコースを見た人にわかるように言うと、折り返し直全のレベルパイロンと戻りのシケインの入口のパイロンの間のところでした。このまじかで見れたレベルパイロンで唯一の日本人選手の室谷さんが残念ながら高度が高すぎてペナルティを受けてしまいました。
パイロンに飛行機が接触するとレースを中断して修理することになるのですが、今回はこれを目の前で3回見ることができました。
パイロンが割れるとゴムボートに乗った数名の人たちが飛んできて、パイロンの乗っている台船に乗り込んでパイロンの壊れた部分だけを取り換えて立ちあげるのですが、この間数分と手早く完了してしまいます。観客から拍手が湧く程の手際です。ただこの修理班の人たちが勢い余って台船の上で見事に転んだ時は気の毒ながら大うけしてしまいました。
とはいえレースを見て一番感動するのはパイロット達のテクニックで時速300km超の飛行機パイロンをくぐり、タイム差が数秒の範囲に収まってしまう操縦精度は驚嘆するしかないです。
それ以上に楽しめたのがレース終了後にピットに帰るときパイロットが見せてくれる曲技飛行でした。サービスなんでしょうが、レースの緊張が解けた開放感もあるのでしょう、軽々とロール(機体をひねりながら飛ぶ)は普通で、宙返りを半分してすぐに機体を180度ひねるインメルマンターンという技まで見せてくれるパイロットがいました。
色々なハプニングも実際に行ってみてこそですが、広々とした砂浜でレースを見るのでほぼコース全体を見渡せ、迫力あるエンジン音を聞きながら思い思いに砂浜に座って楽しめるので一緒に行った息子も大満足でした。
今回の幕張開催については、大都市に隣接して飛行機をコース内とはいえ、思いっきり飛ばせるレースができ、観客が安全にみられる場所で、レース機の為の飛行場の場所を確保する等、ハードルはかなり高そうなのです。幕張は環境条件も恵まれていたのですが、千葉県も千葉市も相当に頑張ったと大いに評価しなければと思います。願わくば今後も継続して千葉県の幕張で開催されるといいですね。