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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

真夏の樹液バーに集まるオオムラサキ その1 on Youtube(妻女山里山通信)

2011-11-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 この7月、8月に妻女山山系で撮影したオオムラサキの写真を三部作のスライドショーにしました。その第一部です。樹液バー(樹液酒場)に集まって吸汁するオオムラサキと同じ目線になるために、レンズを3-10センチまで近づけて撮影。普通なら当然逃げてしまいます。それを逃げない様に接近する術を会得するのが大変でした。気まぐれなオオムラサキは、たくさん集まる事もあれば、待てど暮らせど現れない事もあります。

 そして、それ以上に厄介だったのが、その樹液バーに集まる凶暴?な客。一番強い傍若無人な客はカブトムシなのですが、これは人を襲いません。一番危険な客は、オオスズメバチです。樹液バーに近寄る相手を頭突きで追い出し、頭を穴に突っ込んで削岩機のように激しく降りながら樹液を吸います。いや食べるといった方が適切かもしれません。

 樹液バーとか樹液酒場というのには、理由があります。ボクトウガやカミキリの幼虫が開けた穴や、人間が伐採してできた切り口などからしみ出した樹液は、酵母によりすぐに発酵します。そのため、体の大きな人間には感じられないほどのアルコール分があるわけです。コナラの樹液は、非常に糖分が高く、舐めるとガムシロップほどの甘さがあります。

 オオスズメバチは、たいてい数匹で訪れ、時には共同で訪れたミヤマカミキリなどを追い落とします。オオムラサキに関しては普段はオオスズメバチの方が優位なのですが、先にメスの大きなオオムラサキがいた場合等は、激しく羽ばたいてオオスズメバチを追い払うこともあります。

 オオスズメバチが夢中で吸汁している時が撮影のチャンスです。しかし、吸い終わって巣に戻るために頭をもたげた時が危ない。飛び立つ巣の方向を塞いでいたら即刺されます。しかも、酔っぱらってクルクル回ってから一瞬違う方向へ飛び立ったりもするので、気が抜けません。一度はしつこいミヤマカミキリに煩わされて機嫌が悪かったのか、約80mも追いかけられました。まあ、そんな苦労も逆光に透けるオオムラサキの美しい吸汁シーンが撮れると、吹き飛ぶのですが。

 BGMですが、今回はGarageBandでアンビエント・ミュージック風のオリジナル曲を作曲してみました。まだ充分に使いこなせていないので満足な出来映えとはいきませんが、それなりに形にはなったかなと思っています・・。まあ今後に期待してください。なかなか楽しいソフトです。その気になればビッグバンドやオーケストラもできます。

Omurasaki butterflies in Japan 2011 Part 1of3



Omurasaki[Sasakia charonda], the Great purple emperor, is a species of butterflies in the family Nymphalidae and the national butterfly of Japan.Adults feeds on sap of oaks.Wingspan of male: 50mm, female: 65mm.
I took these photos in July and August of 2011 at Mt.Saijo in Nagano Japan.
For more, please visit http://www41.tok2.com/home/capino/mori/index.html

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