久しぶりに気温が上がったある日、妻女山の奥へ山仕事と撮影を兼ねて、サワフキを採りに行きました。木漏れ日の森を抜けて草原に出ると、白い蝶が三頭舞っていました。舞い方ですぐに分かりました。ウスバシロチョウでした。
氷河期の生き残りともいわれるこの蝶は、ウスバシロチョウといいますが、シロチョウ科ではなくアゲハチョウ科なので、ウスバアゲハといった方が本当はしっくりくるのかもしれません。蛹時にマユを作る数少ない蝶です。舞い方は、バタバタとぎこちないのですが、高みに登るとフワーッと滑空することもあります。
なんとか撮影しようと待ちましたが、活性が高くなかなか留まってくれません。三頭でたまにじゃれあったりしては、高みに登り滑空し別れて行き来ます。一旦諦めてサワフキを採り始めました。森の奥にぽっかり開いた誰も知らないギャップに、ぎっしりと生えているのです。ハルゼミの鳴き声をBGMに黙々と採ります。
昼近くになって草原に戻ると、ウスバシロチョウがたまに草に留まる様になりました。空腹になって吸蜜を始めた様です。花はミツバツチグリ。気配を消して、足音を立てない様にそっと忍び寄り撮影。透けた翅がステンドグラスのランプシェードの様で美しい。翅の内側の毛は寒かった氷河期の名残か。
昼になり、麓から長野市の子鹿のバンビのメロディーが有線放送から流れたので、ウスバシロチョウの舞いを見ながら昼食。自分で作ったタラコのおにぎりエビ天入りとコシアブラ天入りおにぎり。白雲が止まったように流れる青空。
木漏れ日の中を営巣場所を探してかホバリングするオオスズメバチの大きな女王。ウィンナーソーセージぐらいの大きさです。秋の働き蜂ほど攻撃的ではないと分かっていても、その大きさに緊張します。なにせ世界一大きな蜂ですから。派手な音をたてて舞うのは蝶の天敵シオヤアブ。クマンバチのダンス。みな、福島第一原発の4号機使用済み核燃料プールが倒壊すれば消えてしまう命。
カリフォルニアでさえ、4号機が壊れればカリフォルニアは終わりだと言い始めたというのに、原発再稼働などとわめく日本政府。世界から見れば狂気の沙汰。瓦礫の全国拡散は、汚染地の拡大。風評被害でなく実害の拡散。メイド・イン・チェルノブイリをあなたは買いますか? それがメイド・イン・ジャパンの将来。近いうちに必ず来る大地震で、また原発が壊れたら、それは日本の終わりを意味します。
新緑が萌えたち蝶や甲虫が生き生きと活動し、小鳥やハルゼミの鳴き声に囲まれた森の中にいると、原発事故のことや東電や政府や御用マスコミの悪事が、実は悪い夢で現実ではないのではないかとさえ思えてしまいます。しかし、現実。恐らく彼らに勝たないと我々人類と全生物、宇宙船地球号の乗組員の未来はないでしょう。(宇宙船地球号はバックミンスター・フラーが提唱した概念・世界観)
除伐も終えて山を下ると、白い犬を連れた男性が。立ち話の後別れようとすると、手にケーナを持っているのが見えました。そこから話が弾みました。飯山の信越トレイルのガイドもなさっているそう。フォルクローレの話や、長野県の山の放射能汚染の話。里山保全の話等々。妻女山では、蝶の研究家、山岳ガイドのプロ、歴史研究家、歴女、トレランランナー、小さなワンボックスで全国を旅しているお爺さん等々、色々な人達に出会えます。
■GW 妻女山-斎場山-鞍骨城跡-象山-加賀井温泉。自然と歴史と山菜グルメ満喫宴会ひとり熱中症トレッキング顛末記スライドショーをアップしました。BGMは友人の学生時代のオリジナル演奏です。信州の里山の魅力を、ぜひご覧あれ。
【信州の里山】斎場山-鞍骨山-象山 Mt.Kurabone at Kiyono in Nagano
氷河期の生き残りともいわれるこの蝶は、ウスバシロチョウといいますが、シロチョウ科ではなくアゲハチョウ科なので、ウスバアゲハといった方が本当はしっくりくるのかもしれません。蛹時にマユを作る数少ない蝶です。舞い方は、バタバタとぎこちないのですが、高みに登るとフワーッと滑空することもあります。
なんとか撮影しようと待ちましたが、活性が高くなかなか留まってくれません。三頭でたまにじゃれあったりしては、高みに登り滑空し別れて行き来ます。一旦諦めてサワフキを採り始めました。森の奥にぽっかり開いた誰も知らないギャップに、ぎっしりと生えているのです。ハルゼミの鳴き声をBGMに黙々と採ります。
昼近くになって草原に戻ると、ウスバシロチョウがたまに草に留まる様になりました。空腹になって吸蜜を始めた様です。花はミツバツチグリ。気配を消して、足音を立てない様にそっと忍び寄り撮影。透けた翅がステンドグラスのランプシェードの様で美しい。翅の内側の毛は寒かった氷河期の名残か。
昼になり、麓から長野市の子鹿のバンビのメロディーが有線放送から流れたので、ウスバシロチョウの舞いを見ながら昼食。自分で作ったタラコのおにぎりエビ天入りとコシアブラ天入りおにぎり。白雲が止まったように流れる青空。
木漏れ日の中を営巣場所を探してかホバリングするオオスズメバチの大きな女王。ウィンナーソーセージぐらいの大きさです。秋の働き蜂ほど攻撃的ではないと分かっていても、その大きさに緊張します。なにせ世界一大きな蜂ですから。派手な音をたてて舞うのは蝶の天敵シオヤアブ。クマンバチのダンス。みな、福島第一原発の4号機使用済み核燃料プールが倒壊すれば消えてしまう命。
カリフォルニアでさえ、4号機が壊れればカリフォルニアは終わりだと言い始めたというのに、原発再稼働などとわめく日本政府。世界から見れば狂気の沙汰。瓦礫の全国拡散は、汚染地の拡大。風評被害でなく実害の拡散。メイド・イン・チェルノブイリをあなたは買いますか? それがメイド・イン・ジャパンの将来。近いうちに必ず来る大地震で、また原発が壊れたら、それは日本の終わりを意味します。
新緑が萌えたち蝶や甲虫が生き生きと活動し、小鳥やハルゼミの鳴き声に囲まれた森の中にいると、原発事故のことや東電や政府や御用マスコミの悪事が、実は悪い夢で現実ではないのではないかとさえ思えてしまいます。しかし、現実。恐らく彼らに勝たないと我々人類と全生物、宇宙船地球号の乗組員の未来はないでしょう。(宇宙船地球号はバックミンスター・フラーが提唱した概念・世界観)
除伐も終えて山を下ると、白い犬を連れた男性が。立ち話の後別れようとすると、手にケーナを持っているのが見えました。そこから話が弾みました。飯山の信越トレイルのガイドもなさっているそう。フォルクローレの話や、長野県の山の放射能汚染の話。里山保全の話等々。妻女山では、蝶の研究家、山岳ガイドのプロ、歴史研究家、歴女、トレランランナー、小さなワンボックスで全国を旅しているお爺さん等々、色々な人達に出会えます。
■GW 妻女山-斎場山-鞍骨城跡-象山-加賀井温泉。自然と歴史と山菜グルメ満喫宴会ひとり熱中症トレッキング顛末記スライドショーをアップしました。BGMは友人の学生時代のオリジナル演奏です。信州の里山の魅力を、ぜひご覧あれ。
【信州の里山】斎場山-鞍骨山-象山 Mt.Kurabone at Kiyono in Nagano