穏やかな小春日和の週末。妻女山奥の天城山(てしろやま)林道を終点まで歩きました。そこから天城山への登山道を芝山まで登り、ムラサキシメジのシロが近くにあることを思い出し下りてみましたが皆無。雨が降らないので今年の収穫は先の2本で終わりかもしれません。下山後は松代城へ。
天城山西方の尾根から。手前は、森将軍塚古墳の上にそびえる有明山。左へ尾根をたどると五里ヶ峯。拙書でも載せていますが、トレランの人達がよく走るコースです。右奥は三峯山。左に三角の風越山。これらも拙書に掲載。
(左)アベマキ(棈)。ブナ科コナラ属の落葉高木で、樹皮のコルク質が分厚いため、コルククヌギ、ワタクヌギともいいます。独特な樹皮の割れ方です。(右)葉は細長くクヌギと似ています。コナラは先の方が幅広でミズナラと似ています。
陣場平に戻ります。向こうに見える山の尾根のすぐ下に歩いた林道が通っています。往復3キロぐらいですが、石だらけの道なので結構疲れます。お昼はログハウスへ。鮭マヨおにぎりを二つ作ってきました。北アルプスや眼下に流れる青い千曲川を見ながらまったりと。
(左)長坂峠でルリタテハ(瑠璃立羽)が日向ぼっこ。成虫で越冬します。春にはヒオドシチョウと共に現れます。(右)鮮やかなヌルデ(白膠木)の紅葉。葉に虫コブができます。外はフェルト状で柔らかく、中は空洞。アブラムシがたくさんいます。 タンニンの含有量が多く、乾燥品を五倍子といい、染め物では空五倍子色(うつふしいろ)とよばれる伝統色として用いられます。古くはお歯黒などにも使われました。
「足柄の 吾を可鶏山の かづの木の 吾をかつさねも かづさかずとも」(詠人知らず) 万葉集:カヅノキ(可頭乃木)=ヌルデ
長坂峠から見る斎場山。鞍骨城から松本から来訪の二人が。薬師山へ行くというので拙書の地図を見せて解説。なんでも鞍骨城には20人ぐらいがいたとか。人気の山です。妻女山展望台に下ると東京と大阪から来た3人の男性が。展望台から見える川中島の戦いの史跡を説明しました。その後、私は松代城へ。
松代城の太鼓門にかかる橋から望む斎場山(旧妻女山)。ここから見ると斎場山が陣場平と妻女山(旧赤坂山)への尾根上にある様に見えますが、実は400m西(向こう)にあります。
城の櫓台から見る斎場山。上杉謙信が最初本陣としたのは斎場山で、現妻女山ではありません。山頂は古代科野国の古墳(円墳)で、円形で平らです。上杉軍は、この山のあちこちや麓に布陣したと伝わっています。篠山は、長野市の森林公園があり、ウィーゴカントリークラブの南側から山道を登って、山頂近くまで車で登れます。
雲ひとつ無い青空に建つ太鼓門。ドウダンツツジの紅葉が鮮やかです。県内外からたくさんの観光客が訪れていました。新蕎麦を食べるなら、千曲川対岸の安心(あんじん)か、八幡原の横綱をおすすめします。
お堀越しに見る左に、真田幸隆に攻略された東条氏の尼巌城跡のある尼巌山(あまかざりやま)、右に東山城跡(清滝城跡)のある奇妙山。両山とも拙書に掲載していますが、登っても非常に楽しい山です。お堀では鴨が泳いでいました。
松代城跡の復元図(江戸時代末期)。歩いていける距離に新御殿(真田邸)や文武学校、真田宝物館、象山神社などがあります。真田宝物館では、「企画展 むかしの松代をのぞいてみよう! 」を、2022年1月17日(月)まで開催中です。
松代パーキングエリアから見る鞍骨山(鞍骨城跡)。ハイカーはもちろん、全国の山城マニアも大勢訪れる人気の里山です。深山から南へ、御姫山、大嵐山(杉山)、三滝山、鏡台山と戸神山脈が続きます。
鞍骨城跡を望遠レンズで。本郭は、緑が生い茂ると展望がほぼなくなりますが、二つの展望岩からは景色が望めます。北面なので逆光で真っ暗ですが、北面南面共に、尾根を除いて崖の様な急斜面なので攻めにくい山城だったと思います。拙書では、妻女山コース、薬師山コース、唐崎山コース、鷲尾山コース、象山コースの5つを載せています。
松代PAからの白馬三山。右奥の虫倉山までが松代藩の領地です。虫倉山は拙書でも詳しく紹介している神話の山ですが、2014年の神城断層地震で山頂が4割も崩壊してしまいました。
●真田十万国「松代城(海津城)」の歴史 その1(妻女山里山通信):始まりからかなり詳細に記しています。
●真田十万国「松代城(海津城)」の歴史 その2(妻女山里山通信)
●松代藩の祖 真田信之の御霊屋と墓所のある長国寺へ。真田宝物館へも(妻女山里山通信):左甚五郎
●虫倉山。神城断層地震で崩壊した山頂へ。無常と360度の大展望と。登山情報(妻女山里山通信):山頂崩壊の状況が分かります。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
天城山西方の尾根から。手前は、森将軍塚古墳の上にそびえる有明山。左へ尾根をたどると五里ヶ峯。拙書でも載せていますが、トレランの人達がよく走るコースです。右奥は三峯山。左に三角の風越山。これらも拙書に掲載。
(左)アベマキ(棈)。ブナ科コナラ属の落葉高木で、樹皮のコルク質が分厚いため、コルククヌギ、ワタクヌギともいいます。独特な樹皮の割れ方です。(右)葉は細長くクヌギと似ています。コナラは先の方が幅広でミズナラと似ています。
陣場平に戻ります。向こうに見える山の尾根のすぐ下に歩いた林道が通っています。往復3キロぐらいですが、石だらけの道なので結構疲れます。お昼はログハウスへ。鮭マヨおにぎりを二つ作ってきました。北アルプスや眼下に流れる青い千曲川を見ながらまったりと。
(左)長坂峠でルリタテハ(瑠璃立羽)が日向ぼっこ。成虫で越冬します。春にはヒオドシチョウと共に現れます。(右)鮮やかなヌルデ(白膠木)の紅葉。葉に虫コブができます。外はフェルト状で柔らかく、中は空洞。アブラムシがたくさんいます。 タンニンの含有量が多く、乾燥品を五倍子といい、染め物では空五倍子色(うつふしいろ)とよばれる伝統色として用いられます。古くはお歯黒などにも使われました。
「足柄の 吾を可鶏山の かづの木の 吾をかつさねも かづさかずとも」(詠人知らず) 万葉集:カヅノキ(可頭乃木)=ヌルデ
長坂峠から見る斎場山。鞍骨城から松本から来訪の二人が。薬師山へ行くというので拙書の地図を見せて解説。なんでも鞍骨城には20人ぐらいがいたとか。人気の山です。妻女山展望台に下ると東京と大阪から来た3人の男性が。展望台から見える川中島の戦いの史跡を説明しました。その後、私は松代城へ。
松代城の太鼓門にかかる橋から望む斎場山(旧妻女山)。ここから見ると斎場山が陣場平と妻女山(旧赤坂山)への尾根上にある様に見えますが、実は400m西(向こう)にあります。
城の櫓台から見る斎場山。上杉謙信が最初本陣としたのは斎場山で、現妻女山ではありません。山頂は古代科野国の古墳(円墳)で、円形で平らです。上杉軍は、この山のあちこちや麓に布陣したと伝わっています。篠山は、長野市の森林公園があり、ウィーゴカントリークラブの南側から山道を登って、山頂近くまで車で登れます。
雲ひとつ無い青空に建つ太鼓門。ドウダンツツジの紅葉が鮮やかです。県内外からたくさんの観光客が訪れていました。新蕎麦を食べるなら、千曲川対岸の安心(あんじん)か、八幡原の横綱をおすすめします。
お堀越しに見る左に、真田幸隆に攻略された東条氏の尼巌城跡のある尼巌山(あまかざりやま)、右に東山城跡(清滝城跡)のある奇妙山。両山とも拙書に掲載していますが、登っても非常に楽しい山です。お堀では鴨が泳いでいました。
松代城跡の復元図(江戸時代末期)。歩いていける距離に新御殿(真田邸)や文武学校、真田宝物館、象山神社などがあります。真田宝物館では、「企画展 むかしの松代をのぞいてみよう! 」を、2022年1月17日(月)まで開催中です。
松代パーキングエリアから見る鞍骨山(鞍骨城跡)。ハイカーはもちろん、全国の山城マニアも大勢訪れる人気の里山です。深山から南へ、御姫山、大嵐山(杉山)、三滝山、鏡台山と戸神山脈が続きます。
鞍骨城跡を望遠レンズで。本郭は、緑が生い茂ると展望がほぼなくなりますが、二つの展望岩からは景色が望めます。北面なので逆光で真っ暗ですが、北面南面共に、尾根を除いて崖の様な急斜面なので攻めにくい山城だったと思います。拙書では、妻女山コース、薬師山コース、唐崎山コース、鷲尾山コース、象山コースの5つを載せています。
松代PAからの白馬三山。右奥の虫倉山までが松代藩の領地です。虫倉山は拙書でも詳しく紹介している神話の山ですが、2014年の神城断層地震で山頂が4割も崩壊してしまいました。
●真田十万国「松代城(海津城)」の歴史 その1(妻女山里山通信):始まりからかなり詳細に記しています。
●真田十万国「松代城(海津城)」の歴史 その2(妻女山里山通信)
●松代藩の祖 真田信之の御霊屋と墓所のある長国寺へ。真田宝物館へも(妻女山里山通信):左甚五郎
●虫倉山。神城断層地震で崩壊した山頂へ。無常と360度の大展望と。登山情報(妻女山里山通信):山頂崩壊の状況が分かります。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。