モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

44年ぶりの歓喜 西班牙優勝!

2008-06-30 | サッカー
 ユーロ(欧州選手権)2008は、ファイナリストに相応しいスペインの優勝で幕を閉じました。“クアトロ・フゴーネス”(4人の創造者)と呼ばれるシャビ、セスク、イニエスタ、シルバの「真の黄金のカルテット」を有したスペインは、本当に優勝に相応しいチームでした。反対に、ドイツはファイナルに相応しいチームかというと疑問が残ります。おそらくトルコに怪我人がいなければ、決勝に進出したのはトルコだったかもしれません。たぶんスペインにとってはトルコの方がやりにくかったでしょう。しかし、そこがサッカーのサッカーたる所以。

 シャビのスルーパスに反応したフェルナンド・トーレスが、ラームに競り勝ってギリギリでのシュート。その瞬間スピードとコントロールの正確さは、見事でした。準決勝ではもうひとつボールが足につかない様子だったフェルナンド・トーレスですが、決勝ではワントップはこういう風に仕事をするんだよというお手本を見せてくれました。その気迫とスピード、ゴールを狙う嗅覚。惜しいヘッドもありましたが、あれがゴールの予感をなにより暗示していました。最後の最後で大きな仕事を成し遂げましたね。

 ラームは、大怪我で交代したようですが、彼がいなくなったことで、ドイツは攻め手がなくなりました。スペインのワントップに対してコンパクトに中盤を厚くしましたが、スペインはじれずにその裏を常に狙っていました。ドイツは前半、縦へのボールがよく通りましたが、その先の展開に工夫が無く、常にスペインに跳ね返されてしまいました。その後の選手交代も、残念ながら裏目裏目に出たようです。

 クアトロ・フゴーネスは、その内の3人が170センチ。Jリーガーと変わらない体格。けれど豊富な運動量に、正確なトラップ、早い判断、速いパスと仕掛け。立ち上がりは、確かにナーバスになっていましたが、ピンチから逆に息を吹き返し、怒濤の攻めに転じていきました。得点は時間の問題に思えました。
 比べるのもなんですが、日本代表の中盤と比べた方も少なくないのではないでしょうか。何が違うんだろうと。何が日本代表には足りないんだろうと。基本となるリーグのレベルが一番なんでしょうけど。やはり身に付いているサッカーというのは、分かっていてもそう変えられないですからね。色々な意味でJリーグのレベルアップしかないんですよね。11人全員が海外組というのも非現実的ですし、逆に弊害も起きるでしょう。

 欧州は、勢力地図がすっかり変わってしまいました。次期W杯では、どんなドラマが起きるのか、今から楽しみです。南米予選では、ブラジルが苦戦していますが、いつものこと。早くチームができてしまった時は、逆に優勝できていません。最終的にどんなチームになるか楽しみです。

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