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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

燃える秋。千曲市稲荷山の桑原山 龍洞院。登録有形文化財の龍洞院架道橋と滝沢川橋梁(妻女山里山通信)

2024-11-14 | 歴史・地理・雑学
 暖秋のため紅葉が遅れています。また冷え込みが浅いため色づきもいまいち。それでも妻女山もかなり色付いてきたので千曲市の古刹、桑原山 龍洞院へ2年ぶりに撮影に出かけました。

 色づきがよくない紅葉は逆光で撮影するのがポイント。あとは構図と色ですね。とにかく歩いて探します。やっと見つけた鮮やかな燃える紅葉。

 楓と右奥の丸い緑の葉は、モチノキ科の常緑高木の多羅葉(たらよう)。葉に傷をつけるとあとが黒くなるので、インドで写経をしたタラジュの葉にちなんでの命名。俗には葉書の木といわれます。

 山門の下にある6体の石仏から見上げる紅葉。黄葉や緑の葉も見られます。

 山門の紅葉。

 振り返って登録有形文化財の龍洞院架道橋。少し前にワイドビューしなのが通過して行きました。

 龍洞院架道橋は、明治33年に作られたもので、旧国鉄(現JR東日本)の篠ノ井線が上を通っています。橋の長さは7.4m。幅員21m。煉瓦造単のアーチ橋です鉄道マニア必見の歴史的構造物といえます。

 トンネル内から見る紅葉。最高気温は19度。トンネル内の冷気が心地よいほど。

 総門の下に駐車場があります。近くには信濃二之宮の武水別神社があります。武田信玄の願文が有名。手前の尾根は一重山から五里ヶ峯に続く五一山脈。右奥は、姨捨の田毎の月で有名な鏡台山。

 紅葉越しに揺れるススキの穂。

 撮り鉄の男性がもうすぐ列車が来るというので。篠ノ井線の普通列車が通過していきました。

 輝く逆光の紅葉を見つけました。丸に月の家紋が光っています。

 赤、橙、黄、緑と色とりどり。

 真っ赤な紅葉。

 滝沢川橋梁。滝沢川の水を流すための立派な橋梁。

 手前のまだ緑のシルエットの葉と輝く紅葉の対比が美しい。

 ピラカンサでしょうか。バラ科トキワサンザシ属の種類の総称で、日本で はトキワサンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリの3種類があるそうです。青酸系の毒があるので、それが熟して消える2月頃まで鳥は食べないそうです。

 観音堂と鐘楼。曹洞宗は、中国の禅宗五家の1つで、中国禅宗の祖である達磨から数えて6代目の南宗禅の祖・曹渓宝林寺の慧能の弟子の1人である青原行思から、石頭希遷、薬山惟儼、雲巌曇晟と4代下った洞山良价によって創宗されました。日本には鎌倉時代に宋から伝えられ、臨済宗・黄檗宗とともに日本三大禅宗の一つです。後背の山には、越将軍塚古墳、塚穴古墳、遠見塚古墳があります。

 ここに来る前に、稲荷山の「わきゅう」で新蕎麦のくるみ蕎麦をいただいてきました。信州産のくるみです。信州でも旧埴科郡と更級郡でした食べられない辛味大根を使ったおしぼり蕎麦もお勧めです。テレビやSNSで有名になって満席。少し待ちました。香りと腰のある美味しい新蕎麦でした。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■大河アマゾン・哀愁のサンタレン [Santarem] 絶品ピラルクーのフライ。開高健や向田邦子も絶賛したトゥクナレのスープ。私のために牛一頭をつぶす。熱帯雨林破壊の現場 アップ。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

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