モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

だからトリッパのマドリード風煮込み

2006-01-24 | 男の料理・グルメ
食肉の習慣が浅い日本では、内臓料理というと焼き肉とモツ煮ぐらいですが、肉食文化の発達した欧米では、色々な内臓料理がありますね。
今回は、三日がかりで牛の胃袋を使って煮込み料理を作りました。

マドリード風ということで、本来は「 モルシージャ」という血のソーセージを入れるのですが、日本ではなかなか手に入れにくいので生ハムとブラジルの塩漬けの干し牛肉を使いました。トリッパのトマト煮込みのレシピはMORI MORI RECIPEにアップしました。

塩漬けの牛肉がなければ、入れなくてもかまいません。内臓は、ハチノスだけでもかまいませんし、チョリソーの割合を増やすと食べやすくなります。センマイだけだとさっぱりします。センマイは、見てくれが使い古したボロ雑巾みたいで家族にはちょっと不評でしたね。次はトリッパのみでやろうと思います。血のソーセージも探したいですね。

ひと晩おかなくても食べられますが、ひと晩おいた方が味がなじんで美味しくなります。わが家は魔法鍋があるので、火を入れて放り込んでおくだけなので意外に簡単です。辛口の白ワインやシャンパンがあれば最高ですね。ブリュットレゼルブなんかあれば最高なんでしょうけどね。ワンコインワインでがまんです。

血のソーセージは、古代ギリシャ時代からあるそうです。遊牧民が保存食として家畜の肉を余さず利用するために作ったのでしょう。ホメロスの「オデュッセイア」には脂身と血を詰めた山羊の胃袋などといった形でこのソーセージが紹介されているそうです。

スペインではモルシージャ、フランスではブーダンノワール、イタリアではサングイナッチョ、ドイツではブルートヴルスト、沖縄ではちーいりちーといいます。北欧、韓国、中国、南米にも同じようなものがあります。材料は豚か羊が主です。私は、この血のソーセージが大好きでよく買っていたのですが、最近はなかなか手に入らなくなってしまい残念です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そこで男三人の鴨うどん | トップ | モーツァルト生誕250年 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

男の料理・グルメ」カテゴリの最新記事