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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

斎場山古墳巡りでニホンカモシカに再び遭遇(妻女山里山通信)

2008-12-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 信州の冬とは思えないうららかな土曜日、妻女山から旧山道を登り陣場平へ。途中、9日についで再びニホンカモシカに遭遇しました。しかも今回は大小二頭でした。そのうちの一頭は見覚えのある個体。小さい方はまだ角が生えてなく子供のようでした。おそらく母子なのでしょう。

 旧山道を登って行き、鳥の巣箱の掛かった唐松林にさしかかった時です。前回と同じように視線を感じ、その方向を見ると樹間からじっとこちらを見つめるニホンカモシカがいました。しかもよく見るとその後方には少し小さなもう一頭がいます。瞬間的に親子連れだと思いました。前回と同じように話しかけましたが、一頭の時より緊張した面もちなので、不用意に近づかないようにし、彼らがよく見える針葉樹林の上に出ました。

 二頭は写真のように少し距離を開けて立っています。大きな方がこちらを見ながらも盛んに小さい方を気にしています。ニホンカモシカは、攻撃的な動物ではありませんが、それでも子連れの場合は不用意に接近すると子供を守るために襲ってくる場合もあります。今回は、必要以上に接近せず遠くから観察することにしました。何度出合ってもニホンカモシカとの遭遇は楽しいものです。

 子供の方は、人間が珍しいのかジッと見ていましたが、母親の方が緊張をほぐすかのように耳の後ろを掻いた後、子を促すように歩き出し、やがて二頭は下方に走り去ってしまいました。ニホンカモシカの繁殖期は晩秋に始まり、約7ヵ月の妊娠期間を経て、春から初夏の頃に出産します。一度に産まれてくる子の数は1頭で2~3年は母親と一緒にいるようです。

 その後、子供の頃の記憶を頼りに堂平古墳を探して蟹沢(がんざわ)へ下りましたが見つからず土口の里まで下りてしまいました。そこで二人の地元の人に情報を得て蟹沢の別の沢から登り直し、やっと古墳に辿り着きました。なんとそこは行きに迂回した個人の山小屋の敷地の中でした。

 その後は斎場山古墳に登り、そこで川中島を眺めながら小春日和の日溜まりで小鳥のさえずりを聞きながらのんびりと昼食。充分な休息の後は、大きな猪の水浴び場を見学。そして国指定史蹟になった土口将軍塚古墳を訪れました。途中では、山里の柿を大量に食べたと思われる月の輪熊の糞も発見しました。

 このトレッキングを、フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】にアップしました。古墳はもちろん熊の糞、ヌルデの実、ヤマヤブソテツにパノラマ写真等々。ご高覧ください。

 ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。

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