初女先生は、野菜をゆがく時に「野菜が透明になる
瞬間は、野菜のいのちが食べ物となって、私たちの
いのちと一つになって生れ変わる瞬間、いのちの
移し替えの時だと思います。
いのちの移し替えのときは、何もかも透き通っています」
と、言われていました。
初女先生ご自身歳を重ねるごとに、どんどん透き通って
いかれました。
先生が亡くなり、ふと先生のいのちも透明になって
ひとり一人の中で、その人のいのちとなって一緒に
生きているのではないかと、思ったのです。
そうしたら、料理家の高山なおみさんが、
初女先生から聞いた言葉として、このようなことを
記していらっしゃいました。
『にんじんを食べたら、それはにんじんが
なくなるのではなくて、私の体になるんだと思うんです
心も、誰かの心の中に入ってなくならない。
そのことを私は霊だと思うんです。』
先生のいのちが、自分の中で生きている!
そのことが実感できる生き方をして行きたいと
心から思います。
初女先生への追悼文がアップされています。
http://gakugei.shueisha.co.jp/kikan/978-4-08-781602-0.html