先週の水曜にイスキアに行ってから、1週間が経ちました。
イスキアで過ごした時間と、今ある自分の時間とのギャップに
戸惑っている私がいます。
イスキアにいると、1日24時間はたっぷりとした時間であり、
神様が1日を24時間と決められたんだなーと、思えるのです。
「森のイスキア」は、岩木山に見守られるように在り、朝日が
真っ直ぐに射し込んで来るのです。
イスキアの朝は早く5時頃から、スタッフが準備を始めます。
少しすると、初女先生が「お早うございます」と、静かに台所に
いらして、朝食の支度となります。
イスキアのお料理は、先生が作られるのです。
考えてみると、92歳の先生が皆さんの食事を作るって
すごいことです。
丁寧に作られたお料理は、優しい味で心まで
優しくしてくれるようです。
この日の朝食は、「先生が黒豆ごはんを食べさせたいって」
と、スタッフがこっそり教えてくれました。
以前、先生の黒豆ごはんを頂いた時は、作り方をよく
見てなかったんですが、今回つぶさに見ていたら何と
2度も蒸していたのです。
ここまで丁寧に作られていたとは…
先生が、心を掛けるとは手を掛けること、自分の時間を
どれだけ差し出せるかってことだと、聞いたことがあります。
初女先生のなさることの、どこを切り取っても先生の生き方が
見えてくるのが、よくわかりました。
美味しい美味しい朝食の後は、再びのこもれびコンサート
高山さんのオリジナル曲が、感謝溢れるイスキアの朝に
ぴったりでした。
そして、初女先生の好きな「今日の日はさよなら」を
心を込めて歌いました。
8月には、養護施設の子供達が泊りに来るそうです。
家庭を知らない子供たちに、少しでも家庭的な事を
伝えたいと、先生が15年くらい前から続けている活動です。
今年は、何と子ども達と味噌作りするそうです。
初女先生は、誰にとってもお母さんです。
ガイアシンフォニーを作った龍村監督は「ただいまー」と
言って来るそうです。そして、帰る時は「行ってきまーす」と言って
出ていかれるそうです。
私たちも、イスキアの鐘に見送られて、それぞれの場所へと
帰って行きました。
「ただいま!」と言って帰ってくる日を夢見て…