~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

今日という日を…

2011-02-27 20:26:37 | 日記
2月が、あっという間に過ぎて行きました。

息子の受験も終わり、一息ついた今日。

私はすっかり忘れていたのです。

今日は息子の月命日であることを…

私の留守に、息子の同級生の女の子が二人、「今日は山ちゃんの

月命日で、お誕生月だから」と、お線香をあげに来てくれたのです。

主人が居たので、よかったですが…

10年も経つというのに、誕生月まで覚えていてくれ足を運んで

くれる同級生に感謝一杯で、この気持ちをどんな言葉にしたら

良いかさえも分かりません。

そして10年経つと、ついうっかりと息子の月命日を忘れてしまう

自分がいて…

ちょっと落ち込みました。

でも、めちゃくちゃ明るい子だったから、「オレ、気にしてないよ

いつも一緒じゃん!」と言ってくれるような気がするのです。

10年か…

月命日を忘れたことにも、10年の時の流れがあるのでしょうか…

いや、あなたと共に生きているから、だからなの…

この忘れん坊母さんを許してね。 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正義と母性

2011-02-26 17:47:24 | 日記
正義という言葉を聞くと、女は引いてしまいところがあると思って

いるのは私だけでしょうか…

しかし、今は「正義」が注目されている時代なのでしょうか、

ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の「正義」の講義は

ものすごい人気で、その講義は日本でも行われ、教授の著書

「これからの正義の話をしよう  いまを生き延びるための哲学」は

5か月で108版というベストセラーになっています。

主人が読み終えたその本を、息子も読んでみようかと言ってますが

私はどうしても「正義」に引っかかって読む気になりません。

そんな私の心に響く「正義」の詩がありました。

その詩と初女先生の「母の心」を読んでみると、深いメッセージが

心に降りて来る気がしました。



      子どもたちよ

      あなたは知っているでしょう

      正義ということを

      正義とは

      つるぎを抜くことではないことを

      正義とは

      「あい」ということを

      正義とは

      母さんを悲しまさないことだということを

                           
              大平 数子

(大平さんは、広島の原爆でご主人と次男を亡くされた詩人です)



      耐えがたきを耐え

      忍びがたきを忍び

      許しがたきを許し

      あたたかい太陽を思わせるやさしい言葉

      冬のきびしい寒さにも値する愛情ある助言

      悲しみの雨のように涙を流して共感する

      なごやかな風を思わせる雰囲気

         それが 母の心

                  佐藤 初女
       


      


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春という季節

2011-02-25 20:23:48 | 日記
今朝、外に出るといきなり春という温かさ…

明るさまで何だか違うような気がしてきました。

温かくなるとそれだけで何となく嬉しいものです。

人間もやっぱり動物なんだと感じる瞬間が、こういう時にあります。

いのちが喜ぶ季節なのでしょうか…

息子を亡くした時、この季節の巡りに随分励まされたものです。

何があっても、春が来て春の次には夏がくる…この当たり前の

季節の訪れに、支えられていた時があります。

どうにもならない、悲しみや苦しみに自然は寄り添ってくれる

ことを、初めて知りました。

今年も春が巡って来ました。

中学2年だった兄を追い越して、弟はこの春大学生になります。

でも、いくつになってもあの子の中では、お兄ちゃんは

お兄ちゃんなんです。

私達、親が支えられる部分はどんどん少なくなってきました。

さあ、天国のお兄ちゃん、あなたの出番です。

どうか、たった一人の弟の心の支えになってあげて!

季節の春は待っていれば来ます。

人生の春は、行動の中で訪れるものだから…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生きてるそれで十分

2011-02-24 23:28:11 | 日記
今日のブログのタイトル「生きてるそれで十分」は、

ニュージーランドの地震でがれきの下敷きになり、10時間以上たって

助け出された奥田さんの言葉です。

新聞には病院のベッドで横たわる奥田さんが、静かな視線でカメラを

見ている写真が写っていました。

私は、助かった青年だ、よかった!と思いながら記事を読んで驚き

ました。

この青年は救助される時、救助隊の人に「脚を切るぞ」と言われ

「生きていられるだけでいい」とそのことを受け入れたそうです。

今回は、初めての海外渡航だったそうです。

彼はサッカー部のキャプテンをしていたことがあるそうです。

どれだけ走り回った脚だったか…

片足切断、こんな大変な事を19歳のこの若者は、瞬時に

決断し、この現実に嘆き悲しむことなく

「こんなことがあったけれど、また色々な国に行きたいし

英語を使う仕事に就きたい」とベッドの上で笑顔を見せ

将来の夢を語ったと言います。

写真の彼は、こんな壮絶な体験をしたとは思えない、とても穏やかな

顔をしていました。

「生きている それで充分」

すごい言葉です。

安否が分からない若者達の無事を祈りながら、足を切断した

この青年に、希望の光を感じています。

どうか、みんな助かって下さい。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初女先生の好きな花

2011-02-22 23:40:54 | 日記
初女先生の講演会の分かち合いでは、思いもよらぬ質問に驚いたり

笑ったりする時があります。

先日の分かち合いでは、「イスキアの営業は…」とか「ねぶたの時は

混みますか」とかいう質問があり、あれ?っと思いましたが、

いつでしたか、「佐藤初女さんって、民宿されている方でしょ」と

聞かれたことがあったので、唯の宿泊施設と思っている人も

いるんだなーと思いましたが、イスキアをなんと説明すれば分かって

もらえるのかしら?この答えがまだ私には見つかりません。

分かち合いの中の質問に、「初女先生の好きな花は?」というのが

ありました。

私は心の中で「コスモスでーす」なんて勝手に答えていました。

ところが先生は「お花は何でも好きです。この間

福寿草を送ってくれた人がいて、もうこんなに伸びているの。

その福寿草を見ると送ってくれた人を思い出すんです」と言われて

いました。

福寿草を送ったのは、私の友人だったので早速、先生のお言葉を

伝えました。

2月は、その方にとって辛い季節です。

息子さんの命日がある2月を、乗り越えてそして春が来るのです。

初女先生は、そんな思いを受け取りながら福寿草の伸びていく

姿を見ているのでしょう。

そして、その思いが時空を超えて友人を支えているのかも

しれません。

初女先生の好きな花は?という質問から、又しても

先生の思いの深さを、母性を感じました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初女先生と分かち合い

2011-02-21 20:06:44 | 日記
初女先生の講演会では、分かち合いの時間があります。

最初に「イスキアの集い」でこの分かち合いを始めた時、分かち合い

というものをどう伝えたらよいか、スタッフで頭を寄せ合ったことが

ありましたが、今では初女先生の講演会の分かち合いは、説明を

しなくても、伝わる様になりました。

昨日の講演会の分かち合いの時に、ご主人を亡くされてまだ、1年が

たっていない方の思いに、初女先生は「1年目は苦しい時ですよね。

自分が感じたことはいけないと思わないで。

お子さんも又淋しいと思っていると思うと、子供に対しての

接しかたが違うと思います。」と言われました。

文字に書いてしまうと分かりませんが、先生の深い思いが、

その方の心に寄り添うように、発せられた言葉のように感じられ

ました。

聴いていて、自分のことが重なりました。

息子を亡くしての1年は、何で?という答えの出ない問いに

自分自身を苦しめていました。

下の子は9歳でしたが、この子の淋しさに心をむけることが

出来ず、自分のことで精一杯でした。

私の前で泣かないこの子を見て、子供って立ち直りが早くていいなー

と、とんでもない事を思っていたのですから…

初女先生の子供も淋しいと思っていると思うと…という言葉を

聴いて、思わず涙が溢れてしまいました。

あの時9歳だった弟は、兄の年齢を超えもうすぐ大学生になります。

お兄ちゃんがいてくれたらという言葉を、どれほど呑み込んで

今日まできたことでしょう…

そのことを私は、ちゃんと分かっていてあげなくちゃ…

母さんが悲しい時、弟も父さんも悲しいんだよね。

そしてお兄ちゃんも…

母さんが嬉しい時はみんなも嬉しくなるのかな…

天国まで嬉しさ届くのかな…
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初女先生とおむすび

2011-02-20 23:46:51 | 日記
19日20日と、川越の初女先生の講演会に行ってきました。

先生にお会いするのは、ベルギー以来でした。

久し振りに会いに行った私を先生は、柔らかい笑顔で迎えてくれました。

先生のその笑顔を見ると、会いたかったーという思いがほとばしる様に

溢れて来るのです。

初女先生の優しさに包まれてると、何だか故郷に帰ってきたような

気持ちになるのです。

私は、先生に挨拶もしないで「会場がきまったの!」と抱きついて

しまいました。

民宿のパンフレットを見せると、「三浦半島なら、お魚が美味しい

でしょう」と、先生。

私が「定員50人なの」と心配して言うと、「50人、いいねえー」

というお返事か帰ってきて、嬉しくなってしまいました。

まるで、初女マジックにかかったように、不安は一つもなくなり

きっと、何とも言えない温かい雰囲気の講演会になり、深い交流が

出来るのではと、夢が膨らんできました。

川越でのおむすび講習会では、主催者の方におむすび指導員なる

お役目を頂き、初めて先生のおむすびを見ている立場から

おむすびを作る人のお隣りへと行きました。

おむすびの結び方は、みんな同じだろうと思っていましたが

大違いでした。

いろんな結び方があって、みんな違っていて、それでもやっぱり

それが、みんなおむすびなんです。

初めてこの当たり前のことが分かりました。

先生は、このおむすびの様に一人ひとりを受け容れて下さって

いるんだなーと、おむすびを通して感じました。

先生のおむすびの実践があったので、皆さん手などについた

お米の一粒一粒を自然におむすびに戻されるのです。

先生は子ども達に教える時、手に付いたお米を食べてごらんと

言うそうです。

「手に付いたお米って美味しいのよね。

こうやって、お米の一粒一粒を大切する心が伝わるの。

でもお母さん達はさっと水で洗ってしまうのね」と、残念そうに

言われていました。

先生の「実践から分かることってあるのよね」という言葉が

蘇ってきたおむすび講習会でした。

みなさん、自分で作ったおむすびを宝物のように大切に持って

帰られました。

おむすびって、人と人を、心と心を繋ぐ食べ物なんですね。

初女先生!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の日もまた…

2011-02-18 18:47:09 | 日記
遺伝子時計を知ってから、朝は空を見上げ青空の青のスイッチを

オンするようにしたら、結構一日の始まりが元気です。

今日は、朝から雨が降っていたので、青空スイッチがオン出来ず

ちょっとがっかりしていたら、椿の赤い色が目に飛び込んできました。

体の中に青空の青に反応する遺伝子があるのなら、赤に反応する

遺伝子もあるはずと思い、椿の花で赤の遺伝子をオンにしました。

実際にはどうか分からないけれど、そう思うと何だか気持ちも

明るくなってくるのです。

雨で青空がなくても、へっちゃらだぞ!って…

そうやって考えると、虹を見たらすべての遺伝子がオンするかも

しれません。

虹を見るとあんなに嬉しくなるのはそのせいかしら…

天からの祝福を貰ったように嬉しくなるもの…

落ち込んでいる時、悲しみに呑み込まれそうになる時

自然の中の明るい色を見つけて、体の中の遺伝子をオンしちゃおう

そうしたら、元気になるって!

昨日は、友達のお子さんの命日でした。

絶対に雨が降らないでって思っていたけど…

でも、お花の好きなお母さんだから、今日はお花の色で

悲しみ遺伝子をオフにして、元気遺伝子をオンにしている

ことでしょう…

人間って、どんなことからも生きる力を見つける生きものかも…

あーした 天気になあれ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ⅰ君のお弁当

2011-02-17 19:59:19 | 日記
先日、10年振りで中学の同窓会がありました。

同窓生もみんな、すっかりいいおじさんおばさんになっていました。

そのおじさんの中にⅠ君を見つけた時、名前と同時にⅠ君の

お弁当のおかずを思い出したのです。

昔の歌に「今日もコロッケ、明日もコロッケ」というがありましたが、

Ⅰ君のお弁当は、まさにその歌のようでした。

思春期の少年少女は結構残酷で、お弁当の時間になると、誰かが

「Ⅰ君は今日もコロッケか」とからかったものです。

彼は、何も言わずごろんと入っている、コロッケを食べていました。

思春期少年少女は、どこまでも残酷で、お弁当の時間になると

Ⅰ君のお弁当が、今日もコロッケか賭けをするようになりました。

それでも、Ⅰ君のお弁当箱からコロッケがなくなることはなく、

Ⅰ君は黙ってコロッケを食べていました。

私は、すっかりおじさんになったⅠ君の顔を見てすぐに

あのコロッケ弁当を思い出したのです。

そして、この歳になってやっと気づいたのです。

Ⅰ君の母への想いを…

Ⅰ君の優しさを…

ごめんね。Ⅰ君…



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

繋がっているんだなー

2011-02-16 22:44:30 | 日記
宿泊の講演会のお宿が決まったことを、ブログに書いたら

「よかったですね」というメールを何人もの方から頂きました。

なかなか見つからず、何度も気持ちが折れそうになったけれど

諦めずに、これは!という場所に巡り合えたのは、みなさんの

温かい思いに支えられていたからだなーと、つくづく思いました。

イスキアに行けなくても、「今、ここがイスキア」と感じられる

そんな雰囲気になればなーと思っています。

19日に初女先生にお会いするので、お伝えするのが楽しみです。

息子に「お母さん、オレの受験より初女先生の場所探しの方が

心配していただろう」と言われてしまいました。(図星です)

今日は、肩の荷を下ろした気分で野田秀樹氏の芝居を観に

行きました。

なんと前から二番目のまん真ん中、妻夫木聡君の涙まで見える

くらいの座席に大満足しながら、野田秀樹氏の芝居の核を感じ

ました。

息子の受験が終わり、ちょっと一息ついた我が家です。

春はそこまで来ていたんですね…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする