何気なく開いた先生の本の文字が目に飛び込んできました。
「母性愛とは
言葉を替えれば
受け入れること」
人は「受け止められた」と思った瞬間から、
本当の強さを発揮することができます。
佐藤 初女
まさに、私がそうでした。
先生の前で、それまで抱えていた、悲しみや苦しみを
全てさらけ出した時、先生は私の話をじーっと聞いて下さいました。
そして、子供の写真を長いこと見て下さり、
その深い沈黙の時間に、私はすべて受け止められたと思いました。
先生からは、一言のアドバイスもありませんせした。
でも、イスキアを後にする時、確信したように私はあの子の死を
喜びをもって受け入れられる日が来ると思えたのです。
それはだんだんとその思いに至ったのでなく、突然この思いが
私の体を貫くように来たのです。
「人は受け止められたと思った瞬間から本当の強さを発揮する」
先生の言葉通り、あれほど弱かった私が、自分でも
考えられないくらい強くなりました。
この強さはきっと誰もが持っているのだと思います。
受け止められた時のあの大きな安心感が、揺るぎない自分を
つくってくれるのかも知れません。
強くなった私の次なる課題は 母性愛でしょうか…
初女先生 まだまだ先生から学ばなければならないことが、
たくさんあります。
どうぞ 元気で元気で元気でいて下さい