~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

おくりびと

2009-10-30 06:43:26 | 日記
今朝、広島の病院から電話があり、入院している主人の
父が亡くなったと。昨日まで元気だったのにと
先週元気だった父が…
生きてるということは、誰もがおくりびとなのかもしれない…
 戻ったら、またこの思いを書こうと思います。
 
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初女先生の言葉

2009-10-29 18:00:38 | 日記
何気なく開いた先生の本の文字が目に飛び込んできました。
 
 「母性愛とは
     言葉を替えれば
        受け入れること」
  人は「受け止められた」と思った瞬間から、
  本当の強さを発揮することができます。
                     佐藤 初女
 まさに、私がそうでした。
先生の前で、それまで抱えていた、悲しみや苦しみを
全てさらけ出した時、先生は私の話をじーっと聞いて下さいました。
そして、子供の写真を長いこと見て下さり、
その深い沈黙の時間に、私はすべて受け止められたと思いました。
先生からは、一言のアドバイスもありませんせした。
でも、イスキアを後にする時、確信したように私はあの子の死を
喜びをもって受け入れられる日が来ると思えたのです。
それはだんだんとその思いに至ったのでなく、突然この思いが
私の体を貫くように来たのです。
 「人は受け止められたと思った瞬間から本当の強さを発揮する」
先生の言葉通り、あれほど弱かった私が、自分でも
考えられないくらい強くなりました。
この強さはきっと誰もが持っているのだと思います。
受け止められた時のあの大きな安心感が、揺るぎない自分を
つくってくれるのかも知れません。
強くなった私の次なる課題は 母性愛でしょうか…
 初女先生 まだまだ先生から学ばなければならないことが、
たくさんあります。
どうぞ 元気で元気で元気でいて下さい


 
 
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ひこばえ

2009-10-28 21:11:20 | 日記
歌を作りたいという息子に、「もっと言葉を知らなくちゃ。
コブクロの小渕君は言葉を知ってるよ」と言ったところ
息子が「美人の日本語」なる本を買って来ました。
ある日「お母さんこの言葉いいよ」と言って見せてくれた
ページに「ひこばえ」がありました
 ひこばえは切り株や根元から出てきた新芽のことだそうです。

 何十年も、年輪を重ね、枝を伸ばし葉を茂らせてきた
 営みが、切り倒されれば全て無になってしまいます。
 それでも、何も言わず新しい芽を出していく…当然のように、
 新しい一歩を踏み出しているのです。

息子が線を引いてた個所です。
人は皆、誰かのひこばえなのかもしれません。
「ひこばえ」と言う言葉が、心に響いたという
息子の成長がちょっと眩しく嬉しい!
「ひこばえ」すてきな言葉に出会えたね。
わたしの心にも響いたよ。
 
  
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命日

2009-10-27 23:47:46 | 日記
今日が終わりました。
それだけなのに、何か大きなものが終わった感じです。
この日とどう向き合おうと、毎回思います。そんな私に、
今朝こんなメールがきました。
「一年に一度立ち止まれる日があることの幸せ…」
そうか、命日と言うとやっぱり辛いし悲しくなりますが、
一年に一度立ち止まる日と思えば、目の前の景色がなんと違って
くることだろう。

  命日それは一年に一度立ち止まる日
   そして歩きだす日!
  
  今日はあなたに思いを馳せた、たくさんの人がきてくれました。
  みんなの心にあなたは生きているのですね。

  母さんは嬉しかった。ありがとう!すてきな一日でした。 
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思い出

2009-10-26 19:44:38 | 日記
昨日、子供の担任と同級生がお線香をあげに来てくれました。
短い人生の中で素敵な先生といい友達に巡り合えて
いた事に、感謝しないではいられませんでした。
みんなの心にあの子との思い出が、今も鮮やかに残っていることが
私の寂しさを軽くしてくれてます。
 でも一番思い出を留めておいて欲しい弟が、9歳という余りに
早い兄との別れに、その記憶が年を追うごとに薄れていくことが
切なくて、私はまるで刷り込みをするように、事あるごとに
お兄ちゃんはね、と話してきました。
それが不自然であることは分かっていても…
しかし、子供というのは親の想像を超えて成長していくもの
なのでしょうか。
高校生になった彼は、ギターを習いだしコブクロの小渕君が
ギターの中に亡くなったお母さんの写真を貼って、蕾を歌って
いたのを知ると、自分のギターに兄との2ショットの写真を貼り、
今 彼はどうやら兄のことを歌にしたいと思っているようです。
消えていく兄との思い出を繋ぎとめようと、必死になっていた
私にくらべ、彼は新たなる兄との思い出を、繋がりを、つくろうと
歩きだしたようです。
 兄の年齢を超えてしまっても、いくつになっても兄は兄で
あり続けてくれることが、私たち家族の希望です。

 初女先生! 本当に死は姿の別れであって、
         心の別れではないのですね
    明日は命日 ちょっと頑張ります 
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ごはん

2009-10-25 13:33:16 | 日記
今日、朝一番で秋田の友達から新米が届きました。
中に入っていた手紙に「あなたの子供が好きだった、ごはんを…」
とあり、その一文を読んでいたら涙がこみ上げてきました。
そうだ、あの子は本当にごはんが好きだった。
何時でしたか、朝ごはんにおむすびをいくつも作っておいたら、
「お母さーん、もう食えないよ」という声がして行ってみると、
あれだけあったおむすびが2~3個になっているのです。
私が「家族全員のおむすびだったのに」と言うと、
ひどく驚いた顔をしてました。
ごはんの好きな子は丈夫に育つと聞いたので、小さい時から
どこへ行くにも、おむすびを持ち歩いていました。
そして、あの子の最後の食べ物がおむすびとなり、そのおむすびが
私と初女先生を繋いでくれました。

    あなたが食べていたのは、しっかり握った
     三角むすび
    今 母さんはふんわりした、まんまるおむすびを
    結んであなたにお供えしてます。
    初女先生には、遠く及ばないけれど
    少しは上手になりました。
    あなたのお陰です。
              ありがとう  
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記憶

2009-10-24 14:26:21 | 日記
照射された記憶というには、何年たっても色あせず
その日が近づくと、立ちあがってくる気がします。
 命日を目の前にして、思い出そうとしなくても、
浮かんでくる記憶に、心がゆれます。
昨日の夕飯を思い出すのに、四苦八苦する私なのに、
息子が倒れたあの日の記憶が、今もそのままの形で残って
いるのです。あの日の空の暗さも、自分が着ていた服も持っていた
手提げも、その時思ったことも、どう行動したかも
全ての記憶が、まるで体に照射されたように残っています。
 
 今日は朝から、初女先生のテープをかけ先生に
励まされるようにして、祭壇の掃除をしました。
命日が近付くとぼろぼろになる私を、先生はどれほど
支えて下さったか。
今年は泣かずに迎えられると思っていたけれど…
  仕方ないよね 初女先生!
   だって、私はあの子のお母さんだから

 
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待つ言うこと

2009-10-23 08:17:34 | 日記


政権が変わり、マスコミは早くも政策の検証をして
いるような勢いだし、政府も結果を出さねばと焦っている様に
見えます。この様子を見ていて、ふと昔本棚に眠っていた
「待ちの子育て」と言う本を思い出しました。

「這えば立て、立てば歩けの親心」という言葉がありますが、
子供の立場になったら、えらく迷惑な事であろうと、
今頃になって気づきました。
アメリカでは政権が変わると、100日ぐらいはハネムーンと
言って見守るそうですが、日本人は待てない民族なのでしょうか。
いや、農耕民族のDNAが流れているのだから、そんなことは
ないはず…

 私がある印象で人のことを言った時、「初女先生は、第一印象で
判断してはいけません。人はかわるのだから」と言われてますよ
と言われ、ハッとしました。
先生はいつでもまっていてくれます
先生の前で自分をさらけ出せるのは、今の私を受け入れそして、
気づき変わる私を待ち続けていて下さるからだと思います。

 世の中のざわめきの中から、「待つ」ことの深さを感じている
今日この頃です。 
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初女先生の料理とは

2009-10-22 19:08:20 | 日記
青山で行われた講演会では、お話の後
舞台の上で、先生がおむすびを作られました。
そこで私たちが目にしたのは、手についたご飯粒を
一粒もおろそかにしなうで、まな板の上に取り分けた
ご飯に丁寧に戻してゆくという、先生の姿でした。
おそらく、その会場にいた人達は時が止まる思いで、
先生のその行為を見守っていたと思います。

 私がイスキアの台所で、先生の料理する姿を初めて
見た時、かぼちゃの切り方一つにも生き方がでていると、
本当に驚きました。
後に先生が調理とはそういうものです。と言われているのを
聞いて、ハッとしました。
丁寧に生きるとはそういうことなんですね。
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今を生きる

2009-10-21 14:57:15 | 日記
「今を生きてください。」
初女先生が講演会で必ず言われる言葉です。
「先を考えるから不安になります。今より確かなものはありません。
今を生きてください。」
私は突然子供を失った時、生きているということは1秒先も1秒後もない、
今しかない!そのことをあの子は命をかけて私に教えてくれたのだ。
と思いました。
初女先生に初めてお会いした時、先生の著書も読んでなかった私は
この子供が教えてくれたことを話ました。
先生は大きく頷き静かなまなざしで私を見つめて、
「私もあなたと同じです」と言って下さいました。
初女先生の生活のどの部分をとっても、今を丁寧に生きている先生の
姿が見えてきます。
「今を生きてください。」そのことを伝える為に、米寿を迎えた先生が
休むことなく行動されてます。
先生が鳴らされているこの鐘を、私もまた響かせていきたいと思うのです。



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