金子みすゞさんの「花のたましい」を読むと、そこに
初女先生の視線を感じます。
花のたましい
散ったお花のたましいは、
み仏様の花ぞのに、
残らずうまれるの。
だって、お花はやさしくて、
おてんとさまが呼ぶときに、
ぱっとひらいて、ほほえんで、
蝶々にあまい蜜をやり、
人にゃ匂いをみなくれて、
風がおいでとよぶときに、
やはり素直についてゆき
なきがらさえも、ままごとの
御飯になってくれるから。
(金子みすゞ)
みすゞさんが、花のいのちと言わずに
花のたましいと言ったこと…
どんなものにも、たましいがあるという思いで
見つめていたんだなと思うとき、初女先生も
そうだった、花にも野菜にも机にも石にも
魂があると思うから、そのものの声を聴き
丁寧に扱われていたんですね。
人も野菜も漬物石も、みんな初女先生といると
嬉しかった。幸せだった。
魂が喜んでいたからなんだね。
魂が喜ぶ…
すごいな~