~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女先生のお料理

2012-12-31 23:40:22 | 日記
この一年が去ろうとしています。

色々な事がありましたが、やっぱり初女先生の宿泊講演会を

させて頂いたことが、一番心に残っています。

今日のお節は、初女先生に習ったことのある「なます」から作り

ました。

大根を切る時、初女先生のあのピーンと張り詰めた調理の雰囲気が

蘇えってきました。

イスキアで、先生が調理している時は、簡単には話しかけられない

ほど、真剣な先生の雰囲気があるのです。

私も、真剣に大根を切ってなますから作ったら、お昼を食べるのも

忘れて、6時間台所に立っていました。

上手く出来たかは、分からないけれど、心をそらさずに作りました。

初女先生のお料理も3品作りました。

デザートにとりんごのコンポート作った時、イスキアで初めて

初女先生と一緒にお料理した時のことが、思い出されました。

私はドキドキして、りんごが同じ大きさに切れなくて、

こんなに主婦をしているのに、恥ずかしくて恥ずかしくて…

あれから9年が経ちましたが、いまだにあの日のドキドキを

覚えています。

三浦の講演会でおむすびを作る時、何人もの方が

「おむすびを作るのに、なんでこんなにドキドキするの?」と

言っていましたが、分かります。分かります。

1年の締めくくりに、心を込めてお料理を作れたことが

何だか初女先生と繋がったみたいで、ちょっと嬉しかったです。

夕方、イスキアのスタッフから電話があり、今年は雪も多く

すごく寒いと…

雪国の母さま、初女先生のことが思われます…

新しき年が光の中にありますように
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嬉しいメール

2012-12-30 23:14:31 | 日記
今年もあと一日となりました。

年賀状に手がつけられず、今日まで来てしまいました。

息子に「お母さんの年賀状は、いつ着くのさ」と言われながら、

年賀状を書きながら、今年も沢山の人にお世話になり、心響く

出会いも与えられたなーと、感謝で一杯になりました。

そして、メールを開いたら嬉しいメールが…

講演会に親子で参加して下さったkさんが、HPの講演会の

写真を観ながら、お子さんが「あ、初女さんがお豆腐

切ってる」「初女さんがおむすび作ってる」と言って

何回も何回も観ているというのです。

かわいいお嬢ちゃんの「初女さん」という声が聞こえてくる

ようです。

小さな子にも、初女先生の温かさが優しさがちゃんと伝わって

いるんですね。

子育ての最初の時期に、こうやって初女先生と出会っているって

羨ましい限りです。

先生の子育の本「佐藤初女さんの心をかける子育て」が出た時

「この本読んだらもう一度子育てしたくなりました」と言ったら

「わたしも!」と言った初女さん

三浦の講演会で、初めて初女先生に会ったという方が、

「初女さんって、かわいいんですね」と言っていました。

当たりです。

初女先生はとってもチャーミングな方です。

3歳のお嬢ちゃんに「初女さん!」と呼ばれる91歳の初女先生が

たまらなく素敵!

明日は、初女先生に教わった紅白なますを作ろうかしら…

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初女先生の芯って…

2012-12-29 11:27:56 | 日記
24日クリスマス礼拝から帰って来て、直ぐにKさんに

「本当に久し振り(十数年振り)にクリスマス礼拝に行けました」と

電話をしたら、「今年一番嬉しい事だわ」というお返事が返って

きました。

思えば、創が生まれた時も教会で祝福していただき、亡くなった時も

牧師先生に送って頂いたのに…

息子を亡くした苦しみと悲しみの中で、その思いを手紙に書き

牧師先生に送ったところ、先生からの「神もひとり子をキリストを

失くされている…」という御返事に自分の思いを受けとめて

もらえなかったという気持ちから、心が折れて教会に行けなく

なりました。

今年、関口教会で初女先生と礼拝を共にさせて頂き

11月には、ベルギーのkさん達と松原教会の礼拝に預からせて

頂きました。

そして、星野道夫さんのお姉さんから頂いたクリスマス礼拝の

ご案内が…

ゆっくりだけれど、凍っていたものが融けだし何かが少し

動き始めたのかなと思っています。

昨日、ブログに「揺れてもいい」を書いていて、初女先生の芯って

なんだろうと思った時、信仰という言葉が心に浮かんできました。

「神の計らいは限りなく、生涯わたしはその中に生きる」

この言葉の中に貫いている信仰が、先生の芯になっている

のではないだろうか…

今の日本人は仏教でもキリスト教でも、信じることに何か

アレルギーを持ち過ぎているのかのしれない…

自分の芯をもう一度見つめ直してみようと思いました。

そして、「何があっても、土台は日々の生活よ」という先生の

お声が聞こえてくるような気がしました。

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揺れてもいい

2012-12-27 21:39:49 | 日記
初女先生のお言葉で、心に響いたものは?と問いかけたらきっと

 「揺れてもいい、芯が通っていれば。

     揺れながら成長し、大きくなっていく。
    
         それは、人も白樺も同じ」

この言葉をあげる人が多いと思います。

私もこの言葉に出会った時、揺れていいんだと、自分を肯定された

様な気持ちになり、ほっとしました。

でも、ここで最も大切な事は、芯が通っているということなんです。

芯がなく揺れていたら、方向性を見失い自分自身が分からなく

なってしまいます。

自分に芯があるのかどうか…自分の芯とは何か…

初女先生の言葉はやさしいので、つい分かった気になってしまい

ますが、実はとても深いのです。

芯をつくるのは、やはり日々の生活なのだと思いました。

生活がちゃんとしてないところに、芯は育っていかない気がします。

揺れている人は沢山いますが、芯が通って揺れている人は

本当に少ない様な気がします。

どんなに揺れても芯が通っていれば毅然として立っていられますが

芯が通っていなければ、翻弄され自分を見失います。

初女先生のお言葉は、頭で考えて出て来たものでは無く

体験から生まれてきたものだから

易しそうだけど、本当はとても深いのです。

ともすれば、私たちは言葉の表面だけなぞって、

解った気になってしまいますが

自分に芯が通っているかを、しっかり見極めないと

「揺れてもいい」の言葉を履き違えてしまいます。

揺れながら成長する為に、自分の芯を育てなければ…

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講演会の感想を読んで

2012-12-26 22:12:58 | 日記
三浦の講演会から一ヶ月半が経ちましたが、なんだか遠い昔の

ような気もしますが…

ホームページに掲載させて頂いた、参加者の皆さんの感想を読むと

胸が熱くなります。

初女先生が「皆、いろんな思いを抱えているけれど、前に進もうと

しているね。希望だね」と言われていたことが、よく分かります。

演題「今を生きる」にぴったりの方々が集まって下さったんだと

思いました。

集いが始まる時に、宿泊にしたのは初女先生の雰囲気や佇まいか

ら、言葉では伝えられないものを、感じてほしいと思ったからです。

と話したのですが、みなさんの感想から、そのことが大切な宝物の

ように心に降りて来ていたことを知り、嬉しくなりました。

先生は、「先を考えるから不安になります。

今より確かなものはありません。今を生きて下さい。」と

言われました。

そして、私たちは先生の丁寧な生き方を目の当たりにしたのです。

これは本を読んだり、講演を聴いたりして分かることでは

ありません。

大きな深い初女先生の母性に包まれて、誰もが大丈夫と

思えたのです。

講演会の後に、新しい第一歩を踏み出された方もいます。

寝食を共にするという深さを、再び実感した講演会でした。

スタッフである私達も、皆さんからの幸せをたくさん頂き

ました。

講演会の感想を読みながら、写真を見ながら、あの日あの時が

立ちあがってくるようです。

喜びも悲しみも、分かち合えた講演会でした。

「こんなに真剣におむすび握ったの初めて」と誰もが言った

おむすび講習会。

お味噌汁の出しは、出しの素をやめました。というお便りに

おむすびだけじゃなくて、お味噌汁もやってよかったと

嬉しくなりました。

たった2日なのに、掛け替えのない時間となって私の中に刻まれて

います。

私のこれまでの人生の中でも、とっておきの大切な時間と

なりました。

初女先生、参加して下さった皆さん、スタッフの皆

本当に有難うございました!

てんこ盛りの幸せを頂きました。
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聖夜

2012-12-24 23:15:50 | 日記
昨日、横浜へ行ったらものすごい人で、デパートの食品街は

真っ直ぐ歩けなくらいでした。

本当にこの国は不況なのだろうかと、疑うくらい人々は手に手に

荷物を持って、混雑も物ともせずにクリスマスの買い物を楽しんで

いるようでした。

その中でクリスマスってこうじゃないよと、呟いている自分が

いました。

先日、講演会に参加して下さった、星野道夫さんのお姉さんから

クリスマス礼拝の御案内を頂いていて

そのことが、ずっと気になっていました。

昨日、雑踏の中を歩きながら、ずっと行けなくなっていた礼拝

クリスマス礼拝のことを考えていましたが

今日になって、突然心が決まり、何十年振りかでクリスマス礼拝

に、行ってみようと思いました。

 教会のクリスマスは、静かな厳かな聖夜でした。

礼拝が終わり、外へ出ると私の頭上に、きれいなお月さまが

真っ直ぐ私を見ているようでした。

春に初女先生と関口教会の礼拝に行ってから、何かが少しづつ

動いている気がしています。

帰ってきて、初女先生に「随分、久し振りにクリスマス礼拝に

行けました」とFAXをしちゃいました。

私にとっての本当の「きよしこの夜」でした。

ベルギーから送られて来たねこちゃんのクリスマスソングです

 

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再びのフランクル

2012-12-22 22:44:54 | 日記
今日、新聞のテレビ欄を見ると、「100分de名著・フランクル」の

一挙放送とありました。

やっと自分の時間が持てるようになり、フランクルを読み返そうと

思っていたところでした。

日常の忙しさに流されていると、フランクルの人間の原点は

「人生から問われている者」であることを忘れて、「なんで、なぜ」

と、人生を問うてしまう自分がいます。

今回の放送では、「人間は苦悩する存在である」ということが

心に残りました。

苦悩が少ない人生の方が、幸せであると思っていた私にとって

苦悩が人間の一つの能力とは…

フランクルは苦悩は正面から引き受けよと言い、悩むべき時には

徹底的に悩めと言っています。

悩んで悩んで悩みぬき、底の底まで落ち切った時にこそ、

不思議に自然と道が開けることがあると…

初女先生の言われている、「上活」です。

苦しいと思うほど、とことん苦しみ、もう限界というところ

まで落ちると、這い上がらなければ生きられないので

這い上がる努力をする、それが上に活きるという意味の

「上活」とうのだそうです。

フランクルは、「人生からの問い」として与えられた困難を

徹底的に悩みぬき、苦しみ抜いた絶望の果てにこそ、

一条の希望の光が届けられてくるという人生の真実を

多くの人に伝えていったそうです。

この番組の「苦悩の章」では、姜尚中さんがゲストでした。

最初の放送を観た時、私は姜さんの息子さんが自死したことを

知りませんでした。

今日、この方もすごい苦悩を通り、人生からの問いにすべてを

かけて応えようとされているのだと思うと、姜さんの一言

一言が、深く響きました。

「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生のほうがあなたに

絶望することはない」というフランクルの言葉が、すごく

力強く感じられました。

覚悟を持って、人生からの問いに応えていかなければと

思いました。

なんとなくでは、生きられない時代が来たのですから…
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坂本龍一さんの思い

2012-12-21 23:02:13 | 日記
「たかが電気のために、なんで命を危険にさらさないといけないの

でしょうか」

これは、脱原発集会での坂本龍一さんのスピーチです。

電気の利便性を否定したわけではなく、原発に頼らない電気を選ぼ

うとの、意図だったそうですが心ない中傷が寄せられたそうです。

戦後最低の投票率だった今回の選挙では、原発に対する関心は

薄く、毎週金曜日の国会議事堂前のデモのパワーはどこへ行って

しまったのだろうと、ちょっとがっかりもしました。

坂本龍一さんは、このことをどう思っているのだろうと

思っていました。

今日の夕刊に

「原発事故で十数万人が避難ん生活を送る状況は続く。

来年も、福島の側に立っていきます。」という坂本さんの言葉と

共に、穏やかな坂本龍一の写真が載っていました。

この記事を読んだ時、あ!ここにも初女先生の言われる

覚悟を持って進んで行く人がいる!と思いました。

戦後最低の投票率でも、それは民意となって進んでいくのです。

本当に、覚悟を持って生き抜く時代が来たのだと思いました。

坂本さんの静かな決心が伝わって来る写真が、心に焼き付いて

います。
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お母さんの時間

2012-12-20 21:14:02 | 日記
社会における女性の活躍が、大きな力となっています。

保育所に子どもを預けられず、職場復帰が出来ない多くのママたち

仕事を続けるために、子どもを生まないと言う選択をする女性たち

何となく、専業主婦が肩身の狭い状況になっているような気さえ

します。

これが、時代の流れていうものなのでしょうか…

ふと、子どもたちが小さかった頃を思い出すと、贅沢な時間を

過して来たなーと思います。

歩き始めた子どもと手をつないで、子どもの歩調に合わせて

ゆっくり、ゆっくり歩く

雨の日はカッパを着せて、雨のお散歩

砂場で一緒に山を作り、トンネルを掘って飽きることなく

遊んだ時間…

時々、映画館で映画が観たいとか、ゆっくり本が読みたいとか

思い、自分の時間が欲しいと思ったけれど、今こうして

思い返してみると、あれは贅沢な親子の時間・お母さんの時間

だったのだ、と思えるのです。

下手だったけれど、手作りの服が着せたくて、親子でペアの

シャツを作ったり…

おやつは、アイスクリームも手作りしていたっけ…

若かったから出来たのかとも思いますが、あれは子どもが

与えてくれたお母さんの時間だったのだと、今頃になって

気がつきました。

子どもが生まれたからって直ぐにお母さんになれる

訳じゃないから、本当に悩んだり苦しんだり、喜んだり

感動したり、子どもと向き合って子どもに育ててもらって

お母さんになっていくんだなーと思います。

あの「お母さんの時間」がどんなに尊いものだったか…

 女性の社会進出は賛成ですが、でも子どもと過す親子の時間

あの、お母さんの時間が掛け替えのないものであることを

伝えて行きたいなーと思いました。

息子は、大学のゼミで「働きたいけで、子育てもしてみたい」

という女子学生を前に、一生のうちで子育ての時間はほんの

十数年なんだから子育ての時間を大切にして欲しい。

子どもが、学校から「ただいま」と帰ってきて、お母さんが

「お帰り」と迎え、その日あった話をする、そんな些細なことが

どんなに大切なことかと、話したと言います。

昭和生まれのおじさんのようなことを言った息子の意見に

同調する人はいなかったようですが、この話を聞いて

母はちょっと嬉しかったです。

あの、親子で過ごしたゆったりとした時間が、息子の遠い

記憶の片隅に残っているような気がして…

そして、私も久し振りに思い出した、「お母さんの時間」

でした。
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ひこうき雲

2012-12-18 22:08:09 | 日記
今日、空を見上げたら真っ青な空に、ひこうき雲が…

遙か彼方まで続いている、ひこうき雲を見ていたら、主人が好きだと

言っていた、ユーミンの歌を思い出しました。



  
     ひこうき雲

白い坂道が空まで続いていた ゆらゆらかげろうが あの子を包む

誰も気づかず ただひとり あの子は昇ってゆく

何もおそれない そして舞い上がる

 空に憧れ 空をかけてゆく

 あの子の命はひこうき雲


高いあの窓で あの子は死ぬ前も 空をみていたの

今はわからない ほかの人にもわからない

あまりに若すぎたと ただ思うだけ けれどしあわせ

 空に憧れて 空をかけゆく

 あの子の命はひこうき雲


ユーミンが、まだ荒井由美だった時に書いた曲です。

ユーミンのどんな思いの中で、この曲は生れたのでしょう…

「ひこうき雲」が好きだという主人の思いは…

真っ直ぐなひこうき雲を見ていたら、空にひかれた線路の

ように見えて来て、ふと息子のところまで続いているような

そんな気持ちになりました。

 空に憧れて 空をかけてゆく

 あの子の命はひこうき雲  

 か…

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