~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

今再びのフランクル

2024-04-29 23:39:44 | 日記
Eテレのこころの時代で、
フランクルの特集が6回に渡り
放送されるそうです。
27日に1回目の放送がありました。
私は、今再びのフランクルかと、
深い思いに包まれました。
フランクルはユダヤ人の精神科医で
強制収容所に送られ、親兄弟
そして新婚だった妻も収容所で
命を落とし、フランクル自身
凄絶な体験をし、解放されて
直ぐに書いた『夜と霧』が、
今なお世界中で読み継がれて
いるのです。
私は、突然子どもを亡くし、
今までの人生が全否定され荒野に
一人立たされたそんな気持ちに
なりました。
そして、なぜ子どもを失わなければ
ならなかったかと、『なぜ』を
問い続けていました。
いっとき答えが見つかったような
気になっても、次なる悲しみが
来ると、さらに落ち込み悲しみは
深くなり、底無し沼に落ちたよう
でした。
そんな私がフランクルの言葉に
出会い、コペルニクス的な
大転回をすることが出来たのです。
あなたが、どれほど人生に
絶望したとしても、人生が
あなたに絶望することは決して
ないのです。
  ヴィクトール・フランクル
私たちが『なぜこんなことが?』
と、人生を問うのではなく、
人生からの問いかけに私たちが
行動を持って応えていくのだ
と、フランクルは言っているの
です。
この言葉に衝撃を受けました。
こたえの出ない『なぜ?』を
繰り返し、疲弊していた私に
目を覚ませ!と、フランクルの
言葉が飛び込んで来て、私の人生を支えてくれたのです。
朝、元気に出ていった息子が、リレーをしていてなぜ突然心臓が
止まったのか?
こたえの出る筈のない問いを、
私は繰り返していたのです。
そうではなくて、最愛の子どもを
亡くしました。
さあ貴方はどう生きますか?と
私が人生から問われいるのだと…
人生からの問いかけに、具体的に
行動をもって、応えるなんて
考えてもみませんでした。
あの時の驚きは今でも忘れられ
ません。
テレビの放送を観て、何年振りかで
フランクルの著者『それでも人生に
イエスと言う』を手にとって
います。
このことも、きっと必然なんだと
思います。
今再びのフランクル!



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21年の時を超えて来た手紙

2024-04-26 00:06:59 | 日記
夫が小さいリュックサック
あるかな?と言うので、探して
いたら、子どもが使っていた
リュックが出てきました。
あ~遺影の息子が背負っている
リュックサックだ…
リュックのポケットのファスナーを
開けると手紙が二通入って
いました。
小学生だった次男が、サンタさんに
書いたものでした。
我が家では、クリスマスが近づくと
サンタさんに手紙を書いて
ツリーに置いておくと、サンタさん
から贈り物が届くという
クリスマスでした。
だから子ども達は、クリスマスを
とても楽しみにして、サンタさんは居ると小学校6年位まで信じて
いました。
そのサンタさんに送った手紙が
21年の時を超えて出てきたのです。
『サンタさんへ
今年もすてきなプレゼントを
待っています。
お兄ちゃんがいなくなって
すごくつらい年でした。
でも僕はがんばったよ。
強かったです。
友達をいじめちゃったけれど
はんせいしています。
だからおねがい僕に楽しい
クリスマスプレゼントをください。
おねがいします。
サンタさん
プレゼントの希望
1 サンタさんがトナカイに
 乗ってる写真
2 おもちゃ(みんなであそべるもの
      なるべく新物)
3 鉄のくつ
4 お兄ちゃんに新しいグローブ
これをおねがいします。
本当にしんじています。
おねがいします。
サンタさんへ
お兄ちゃんがいなくてつらいけど
がんばっている大地より』

読んでいて涙が溢れました。
私たちは、あの大きな大きな
悲しみを乗り越えて来たんだ
次男は9歳で…
最近ある人に言われました。
あなたの家族の真ん中にはいつも
お兄ちゃんがいるねって
そうかもしれない
次男は13歳の兄の年齢をはるかに
超えているけれど、13歳の兄と
31歳の弟の関係は変わらないのです
人は亡くなっても存在は
在り続けると感じます。
夫は息子のリュックサックを
背負って出かけました。
私たち家族の真ん中には
いつも創(つくる)がいる
そして、何年経っても消えない
悲しみがある
それでいいんだ…
初女さんが言ってくれたもの
『何年経っても悲しいよね~』って
深い悲しみを知ってるから
小さな幸せを見つけられる
あ~21年振りに出てきた手紙に
今日は泣かされてしまった~
偶然はないから、これも必然
なんだ。
創 有り難う!

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初女さんの好きな言葉

2024-04-23 23:33:14 | 日記
『人は愛と感謝があれば生きて
いける』誰に聞いた言葉か忘れ
ましたが、私の心に刻まれて
います。
感謝というと、他者に対する
感謝を思いますが、最近私は
朝目覚めると、あ~今日も生きて
いる、有難いな~と思うし、
お布団に入ると、一日が終わり
こうして寝られることに有難いと
思うのです。
初女さんは、ご自分の心臓にも
寝ている間も、こんなに長い間
動いていてくれてと、感謝して
いました。
そして、感謝なしでは前に進めないと言われてました。
有難いとは、難が有ると書きます。
この日本語の深さに、今更ながら
ハッとします。
感謝の多い人生ほど幸せだと
いいます。
初女さんの好きな言葉も感謝
でした。

好きな言葉ば感謝゙です。
感謝で生きていれば
心穏やかでいられます。
「ありがとうございます」
「ごめんなさい」という言葉が
多く使われているところには、
平和があるそうですよ。
        佐藤初女

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心に刻まれたおむすび講習会

2024-04-18 22:08:07 | 日記
私は、森のイスキアに行くように
なるまで、ずっと充実した時間は
短く感じ、充実していない時間は
長く感じるものと思ってました。
ところが、森のイスキアにいると
時間がゆっくりと流れていくのです
一泊でも、何日も泊まった気が
するのです。
不思議だな~と思っていたら、
充実した時間、満たされ時間は
長く感じるものだと、教えられ
ました。
今の私達は一日を12時間位に
感じて生活しているそうです。
あっという間の4月中旬です。
昨日は、久し振りにイスキアの
時間を感じたのです。
田無のるるん助産院で
おむすび講習会をしました。
住宅街にある、おばあちゃんが
一人で住んでいたという古民家を
可愛く改造した産後ケアの助産院
素敵な助産師さん二人が迎えて
くれました。
そして、初女さんに思いを寄せる
人たちが集まってくれたのです。
お米を大切にしていた初女さんの
ご飯の洗いかた、炊き方をお伝えし
お鍋で炊いご飯が炊きあがると、
うわ~艶々と歓声があがりました。
和やかな雰囲気の中で結ばれた
おむすびを皆で頂き、初女さんとの
出会いや初女さんのおむすびの祈り
をお話すると、気がつくと全員が
涙してました。
深い豊かな時間が過ぎて行き
ました。
あ~これはイスキアの時間だ
今、ここが森のイスキアだと
私は感じました。
誰かが、『あれ、まだ2時なの?
もっと時間がたったと思っていた』
と、言うのを聞いて、やったぱり
イスキア時間が流れていたんだと
思いました。
初女さんのおむすびの祈りが
真っ直ぐに伝わっていくのが
感じられ、初女さんが言われていた
『響き合う人と出会った時が幸せ』
という言葉が浮かんできました。
おむすびの作り方だけじゃない
初女さんのおむすびの祈りを
伝えていく私のおむすび講習会
地道に伝えていこう!と思い
ました。
初女さんはいらっしゃらなくても
初女さんの存在は確かにあるの
です。
私の中に初女さんは生きています。
お声がかかったら、まな板を
持って飛んで行こう!
心に刻まれたるるん助産院での
おむすび講習会でした。

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『光』を書く

2024-04-13 21:36:20 | 日記
墨人展に出した『光』が、
墨人賞を頂きました。
一生とれないだろうなと思っていた賞なので、びっくりしてびびって
います。
墨人賞はもっとダイナミックスな
作品がとる賞だと思っていたので、
いいんですか?という感じです。
それに、この一枚だけは自分で
書いた実感がないのです。
いつもは、こう書きたいという
自分の思をゴリゴリ筆に
押し付けて書いていましたが、
この作品だけは、筆が勝手動いて
生まれた作品なので…
書く前に『天使さま書かせて
下さい。』って言って書いたから
天使さまが書いてくれたの
かしら?
そんな気さえする不思議な
『光』です。
無我の世界?
 習字も習ったことのない私が
亡くなった息子の名前を泣かずに
書きたいと思い、飛び込んだ
世界が、なぜか『書』でした。
この書の世界に私を誘ってくれた
のも息子でしょうか…
今回の墨人賞も、息子からの
プレゼントかもしれません。
また、精進して書いて行きます!
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筆の不思議 

2024-04-11 23:53:00 | 日記
昨日(10日)から上野の
東京都美術館で墨人展が始まり
ました。
私は、前回と同じ『光』を作品に
したいと取り組みましたが、
書いても書いても同じものの
繰り返しで、書けなくなった時に
ある書家の作品集を観て、あっ!
もっと自由でいいんだ!と
思って筆を手にすると、上手く
言葉に出来ないのですが、
筆が勝手に動いたという感じで、
思ってもいなかった『光』が
生まれました。
この1枚だけが、そうなったの
です。
いつもは、こう書きたい!という
思いが強すぎてダメなのですが、
どう書きたいと思う余地もなく
筆が動いていたのです。
文章にすると『そんなバカな』で
終わってしまうのですが…
不思議な体験でした。
この世は不思議に溢れているから
こんなこともあるのかな~
光は見る人によって違うから
観た人にとって木漏れ日の
ような『光』になったらいな~

墨人会 |(これよ少し細いけど
こういう筆で書いてます。)
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森のイスキアの思い出

2024-04-07 00:24:44 | 日記
桜の季節となりました。
弘前城の桜は見事で、お花見して
から森のイスキアに行ったら
すっかり夜になってしまい、
イスキアのスタッフに、初女先生
ずっと待ってるよと、叱られた
ことがありました。
いつもイスキアに行ったら、
どこにも行かず初女さんの横に
ひっついている私が、桜に
魅了されてしまったのです。
弘前城の桜、観に行きたいな~
お城には桜がよく似合います。
桜を観て、初女さんのご飯を
頂きイスキアの温泉に入る
何て贅沢な時間を過ごしたことか…
春も夏も秋も、どの季節も良かった
冬はイスキアが閉まってるから、
初女さんのご自宅に行ったな~
やっぱり森のイスキアは、私の
心のふるさとです。
イスキアを思うと、初女さんが作ってくれたお料理が浮かんできます。
ホタテのスープの美味しかったこと
どうして作り方を聞いておかなかったのかな~
イスキアのトレードマークの
人参のくるみ白和えをかなり
作っていますが、まだまだ
初女さんの味には届きません。
初女さんは、食べるものほど
ストレートに伝わるものはないと
言われてました。
初女さん言ってましたよね。
心をかけることは手を掛けること
手を掛けることは、時間を
掛けることって!
今は時短、簡単がお料理の主力
です。
丁寧に作られたお料理は、心も
満たしてくれます。
何年経っても忘れられない
初女さんのお料理
初女さ~ん
食べたいよ~

ともに食することは、
ともに在ること。
どんなに言葉を尽くして話すより
深いところで通じ合えます。
         佐藤初女

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今を生きる~佐藤初女

2024-04-02 23:51:13 | 日記
3月31日と4月1日って、終わりと
始まりのような不思議な日です。
でも、もしかしたら毎日そうなの
かもしれません。
キリスト教思想家の内村鑑三は
毎日が復活だと言っていたそう
です。
そして『一日は貴い一生である。
これを空費してはならない』と
いう言葉を遺しています。
何だかドキッとします。
昨日の続きに今日があり、
それは当たり前のように続くと
錯覚して生きている気がします。
初女さんは『今を生きて下さい。今より確かなものはありません。
先にを考えるから不安になるの』
と言ってました。
今を生きる!
初女さんが言い続けていた言葉
です。
生きるって、今ここしかないって
こと、忘れてる…

私はなんにも心配していないの
今を生きているから。
心配する人は必ずといって
いいほど先のことばかり
考えますが、先の見えない
未来のことにあれこれ心を
惑わしても不安が募るばかりです
今ほど確実なものはありません。
今に感謝していると、とても
自由な気持ちになり一歩一歩
確実に進んで行けるように
思います。
        佐藤初女
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