~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

森のイスキアって

2016-05-31 23:07:13 | 日記

「おもてなし」という言葉が、まるで流行語のように

使われていたのは、東京オリンピックが決まった頃

でしょうか…

「おもてなし」と聞くと、思い浮かんでくることが

あります。

いつだったか、森のイスキアに行ったときに

初女先生が「今度、この近所の温泉の女将達が

イスキアに来るのさ~。どうして森のイスキアだけ

お客さんが多いんだろうって、見に来るんだって」と

ちょっと困った顔をして教えてくれたことが、

忘れられません。

訪れた女将さんたちがどんな反応をしたかなどは、

残念ながら聞いてないのですが、

きっと、さびれて行く温泉が多い中でイスキアだけ

どうしてお客さんがあとを絶たないのか

何か極意はあるのかと、不思議だったんでしょうね。

私は、友人に「森のイスキアって民宿なの?」と

聞かれた時に、こたえに困った覚えがあります。

結局うまく答えられずに終わりましたが…

田口ランディさんが、「いのちのエール」の中で

ぴったりの言葉で森のイスキアを表現して

いるのを読んだ時、「そうだ、これなんだよ」と

こう言えば良かったと思いました。

 『森のイスキアに行くとね、ああ人として

大切にしてもらったなあっていう気持ちになるの

心の痛みに、丁寧に包帯を巻いてもらったような

そういう感じかなあ。それは医療でもなく、

サービスでもないの。

森のイスキアという場所そのものが、そういう

慈しみの場になっていて、そこに訪れるだけで、

なにかこう大きなあたたかさに包まれたような、

そんな気持ちになるの (田口 ランディ)』

森のイスキアって、そういうところなんですよね。

初女先生がいなくても、イスキアに行って

ブランコに乗ったり、イスキアの鐘を鳴らして

みたり、小さな森の中に佇んでみることも

できます。

ベンチに座って、イスキアに吹く風を感じる

だけでも、ランディさんの言われているように

大きなあたたかいものに包まれた気持ちに

なると思います。

私も、また行ってみたい

「ただいま~」と言って…

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山あり谷あり

2016-05-29 23:22:42 | 日記

何年前になるでしょか、ホリエモンこと堀江貴文さんが

「想定の範囲内」と言って、流行語大賞を取ったことが

ありますが、人生で起こることは「想定外」が殆どです。

子供を亡くしたときには、自分の人生にこんなことが

起きるなんて想像することも出来ませんでした。

ある人が、「人生とは山と谷とでつくられていて、

大事なのは山よりも谷で、人生の谷から人は

大切なことを学び取れるか、その谷をどれだけ楽しく

語れるか、それによって谷が山を支え、生き方も

働き方も、見えてる景色も変わって行く」と、言って

ました。

私は、平坦な人生に憧れていて、たまには

楽な道を歩きたいよと思っていましたが

想定外の大きな谷があってもいいんですね。

人生って、山あり谷ありなんですね…

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分を褒めよう~

2016-05-28 18:50:37 | 日記

お父さんの介護をし、看取ったMさんに

「自分を褒めてあげてね」とメールを送りました。

私は、辛い時や苦しい時に鏡を見ながら

「あんた良くやっているよ。頑張っているよ」と

自分を褒めて、エールを送るのです。

そうすると、顔が明るくなって元気になるのです。

自分のことを褒めるって、なかなかしないけれど

案外、チカラになるんです。

かの、美輪明宏さんも言っています。

『せめて自分ぐらい自分を褒めて認めてあげないと

自分が救われない。自分の味方になれるのは

自分だけ。』と…

自分の味方になれるのは、自分だけかは

分らないけれど、自分にエールを送ることを

意識したらいいかも…

鏡の前は自分しかいないもの、照れないで

素直に褒めてあげてね。

みんな、結構頑張って生きているもの!

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おむすびを結ぶと

2016-05-27 14:08:37 | 日記

朝、いつも講演会のスタッフをしてくれているMさんから

お父さんが亡くなったとメールがありました。

Mさんは「今朝はおむすびを作りました。

食事をつくることが、こんなに心を穏やかにして

くれるんだと、本当に実感しました。」と伝えてくれ

ました。

自分を振り返ってみてもそうです。

特に、おむすびを作ると初女先生を感じるので

心が落ち着きます。

東日本大震災が起きた時は、毎朝おむすびを

結んでいました。

2月1日、初女先生が亡くなった時も、千葉まで行って

敬愛するKさんとおむすびを結びました。

初女先生のレシピでお料理を作ると、先生の

精神を、食べ物を通してじかに感じることができます。

青森のラジオ局が製作した先生の追悼番組のCDを

友人から頂きました。

懐かしい先生のお声聴いていると、何だか

今も弘前にいらっしゃる気がします。

その中におむすび講習会の録音もあり

あの日あの時が立ち上がってくるようでした。

おむすびを結ぶと、先生のところに

帰れる気がするのは、先生が遺して下さった

贈り物だからでしょうか…

先生は、芯があれば揺れてもいいと言われて

います。そして、その芯を強くするのは、

きちんとした食事だと…

7月15日の「いのちのエール・初女おかあさんから

娘たちへ」の講演会では、田口ランディさんが

初女先生のことを語って下さいます。

何しろ、初女先生に「娘になりましょ」と言われた

ランディさんですから、どんなお話が聴けるか

楽しみです。

会場にはきっと初女先生も居てくださる筈だから…

一人でも多くの方に、この講演会のお知らせが

届きますように!

皆で心のおむすびを結びましょう。

 http://www014.upp.so-net.ne.jp/m-komorebi/2016.7.15/index.htm

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初女先生の柔軟さ

2016-05-25 22:32:45 | 日記

青梅が八百屋さんの店先に並び出しました。

今年も梅の季節が巡ってきました。

イスキアのスタッフによると、毎年初女先生は

少しづつ梅の漬け方を変えていたといいます。

私は、何年も前にスタッフが書いてくれた梅ノートに

従って、その通りに漬けています。

初女先生は、梅の状態を見て漬け方を決めて

いたようです。

私は、どんな梅であろうとも同じで、変える知恵を

持ちません。

森のイスキアのトレードマークでもある、

にんじんの白あえも、最後にイスキアで頂いた時

いつもの1センチ幅の拍子切りではないので

驚いて「先生、切り方変えたんですか」と聞くと

「若い人が、この切り方で作っていてね、

食べたらこの方が美味しいのよ」と、言われました。

あれだけ作っていたにんじんの白あえの

切り方を変えるなんて

初女先生の柔軟さに驚きました。

先生は「どんな小さいことでもいいから、昨日と今日

今日と明日は違う日にしたい。その為にも出会いや

気づきを大切にしたい」と言われていました。

去年は、ご自身の体力が落ちていたので、

梅の漬け方も変えられたそうです。

諦めるのでなく、自分の体力で出来る漬け方を

考える…

先生は「人はいくつになっても成長します。

大切なのは『自分は成長する』と心に決めて

その日、そのときを生きることだと思います」と

言われています。

凄いな~初女先生って…

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初女先生の遺影

2016-05-24 23:12:40 | 日記

初女先生の葬儀のお礼と共に、遺影となったお写真が

入っていました。

生前、先生は遺影はその人が遺していく顔だと

言われていたそうです。

初女先生の遺影は、ハッとするほど美しいけれど

笑ってはいません。

先を見つめているその視線は、困難に立ち向かって

いく人の厳しさを湛えています。

ジョンレノンは「イマジン」を伝える為にこの世に来た

と言う人もいますが、初女先生は「食はいのち」と

「今を生きる」を、私たちに伝え続けて下さいました

先生の遺影を見ていると、「すべてを伝えてあります」

というお声が聞こえてくるようです。

 『食はいのち、

 食は生きることの基本です。

 そうしてささやかな活動を

 半生通じて続けてまいりました。

 かぞえで95歳を迎えた今

 ひとつの出会いが 

 また次の出会いへと結ばれて

 融合し、うねりとなって、

 どこまでも広がっているのを

 実感しています。

  今、この場所で

 いのち尽きるまで。

 私は「今」を生きています。

         佐藤 初女   

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初女先生を感じるとき

2016-05-23 21:12:10 | 日記

Kさんから「ひと息つきなさいって」初女さんの声が

聞こえましたよ、というメールが届きました。

そのメールを読んだ途端、羽を休めにKさんの処に

行きたかった自分がいたんだと、気が付いたのです。

色んなことが次々と起きて、休むことも止まることも

出来なかったのです。

そうか、初女先生が休みなさいと言っているんだ…

Kさんは、講演会のこと忘れて来るのよ。

チラシなんて持って来ないのよ!と、電話の向こうで

笑っていました。

私は言われた通り、手ぶらでバスに乗って

アクアラインを超えました。

千葉に入ると、何と言っても空が広いのです。

この日は、Kさんが友人の山で石窯でピザを

焼いて食べようと連れて行ってくれました。

山の中では、みんな子供のようになってピザを

作り頬張りました。

その山小屋の中に「いのちのエール」のチラシが

貼ってありました。

自然の中で見ると、チラシがぴったりと周りの

風景に溶けこみ、実にいいのです。

そういえば、ここに吹く風と、イスキアに吹く風と

同じだと思いました。

ゆっくり流れて行く時間もまた…

この日の夕日は大きくて見とれてしまうくらい

きれいでした。

その時ふと、初女先生の存在を感じたのです。

先生が大丈夫って言っているって、確かに感じた

のです。

「いのちエール」の講演会に人が集まるだろうかと

ドキドキしていた私の心がわかるように、

初女先生は、「私がいるから大丈夫」という

サインを送ってくれたのです。

「先を考えるから不安になるの。今しかないの

今を生きて下さい」何度も聞いていたこの言葉を

置き去りにして、先の事ばかり考えていました。

「ひと息つきなさい」

Kさんを通して言って下さった初女先生

天国の初女先生が、今すごく近くに感じます。

昨日は、夕日もお月様もとっても綺麗でした。

帰りのバスから見た月は、ガラスのせいか

青味がかかり、まるで宇宙から見た地球の

ようでした。

帰り道、お月様を見ながら歩いていたら

私たちはいつもどんな時も見守られている存在

なんだと思いました。

先を考えず、今出来ることを心を込めて

やって行こう

初女先生と共に…

ひと息ついて元気になりました。

きっと新しい一歩を踏み出す、そんな講演会に

なると思います。

http://www014.upp.so-net.ne.jp/m-komorebi/2016.7.15/index.htm

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「LISTEN」と吉増剛造

2016-05-21 20:00:17 | 日記

「この映画は無音であり。言語は手話である。

耳の聞こえない聾者たちが自ら音楽を奏でる

アートドキュメントだ」という

『LISTEN』を観に行きました。

何と入場するときに耳栓が配られ、まったく音のない

映画が始まったのです。

無音の世界に慣れないので、最初は戸惑いましたが

無音であるにもかかわらず、聾者の体や手の動きから

音楽を感じることが出来るのです。

私は、手話とは言葉をかたちにし視覚化したものだと

思っていました。

ですから、そのかたちとなった言語の中に感情が

入るとは思ってもいませんでした。

音楽は聴覚に訴えるものだから、音楽を視覚化する

ことなど考えてもみませんでした。

無音の中で、彼らの体や手の動きを通して確かに

音楽が伝わってくるのです。

詩人の吉増さんは、聾者のこの魂が手に宿って

いると言われ、彼らの動きに胎動の中にいた自分を

感じると語られていました。

パンフレットには筑波大の先生が「振動を超えて

内なる宇宙に広がる音楽」と書かれていました。

彼らの手から紡がれる言葉や音楽は、魂と直結した

ものなのかもしれません。

無音の中で奏でられる音楽は、私の魂と共鳴して

いたのかもしれません。

若い聾の女性監督と聾の舞踏家によって誕生した

「LISTEN」是非観て欲しいです。

吉増剛造さん、こういう詩人が日本にいることに

感動してしまいました。

(23日は田口ランディさんのトークもあります。)

https://readyfor.jp/projects/listen

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とと姉ちゃんの行動力

2016-05-20 09:57:01 | 日記

NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」でとと姉ちゃんが

『出来ないって決めつけるより、やってみた方が

楽なのよ』と言っているのを聞いて、あっ!これって

初女先生の

「出来るできないは問題じゃない、大切なのは「する」か

どうか』と同じだと、思いました。

私達って、結果がすべてだ!ではないけれど結果で

良いか、駄目かを判断する癖がついていますが、

結果ではなくて、やるってことが意味があるん

ですね。

「石橋を叩いて渡る」という諺がありますが、私は

大切なことは、殆ど直感で動いているので

行動してから、大変なだったと気が付くのです。

初女先生に「直さんは度量があるね」と言われた

ことがありますが、考えずに行動してしまうからかも

しれません。

私は、心配性なのであれこれ結果を考えたら

行動できないので、先ずは動いてしまうのです。

生まれて初めて初女先生の講演会を主催した時も

いきなり555席の会場をとってしまい、後から

その大きさに打ち震えたのです。

それまで、イスキアの集いのスタッフとして5年間

やっていたので、講演会のことは大体わかっていると

思っていたのですが、自分が主催してみると、今まで

私は、講演会の美味しい部分だけやらせてもらって

いたのだ。大変なところは主催者のYさんがやって

いたのだと、よくわかったのです。

そのことをYさんに伝えましたら、「いや~分って

くれましたか、嬉しいな~」と言って下さいました。

体験しなければ分らないことの大切さを知りました。

それから、Yさんに講演会の準備は何でも

振って下さいね。私やりますから!とお願い

しました。

初女先生は、体験ほど確かなものはないと

言われていました。

結果を考えず、先ずやるってこと!

親が子供に、よく考えてから行動しなさいと

言うのは、もしかしたら間違いかもしれません。

今日のランディさんのツイッターに

『できても、できなくてもいいから、やってごらん

どっちでもいいのよ。

生きてる限り、なにかするのが人間

やりたいことは、やってごらん。

辛いならやめて、怖いならやってみよう。

どっちなのか良く考えてね』ってありました。

怖いならやってごらんか…

講演会をやる時って、いつもすごく怖いんです。

怖いけれどやるんですよね~

昨日も、人が集まるかな~と不安の心を覗かせたら

「初女さんが見ていて下さると思いますよ」と

励まされました。

朝から、とと姉ちゃんに元気をもらいました。

はい!私も、行動しま~す。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後の晩餐

2016-05-19 22:03:20 | 日記

フェイスブック「いのちのエール」に去年の8月の

イスキアでの写真が掲載されました~

田口ランディさんが、みんなのお魚を焼いてくれて

あれが、森のイスキアでの初女先生と過ごした

最後の時間となりました。

ランディさんが「初女さんの好きな花ってなんですか」と

聞いたとき、私は初女先生はコスモスのはずと、思って

いましたが、先生の答えは意外にも「あやめ」でした。

すっと立っている姿がいいと、言われていました。

私は、あやめの立ち姿に初女先生が重なる気が

しました。

お食事の後は、ランディさんがお土産に持って来て

下さったバラのジャムを頂きました。

先生は、イスキアのスタッフをみんな呼んで

スプーンでジャムを取り分け、お茶をしました。

今、思い出すと何だか最後の晩餐のようです。

初女先生、先生はいつも今ここが天国と言われて

いましたが、本当の天国はいかがですか。

先生がいらっしゃらなくて、こちらはとても

寂しいです。

寂しいけれど、動き出しました。

ランディさんと皆で先生のことをわかち合い

新たなる一歩を踏み出したい!

そんな集いにしたいです。

初女先生も一緒にいてね。

https://www.facebook.com/events/1056862954378651/1080337152031231/

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする