~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

黙っていることは認めたことに

2011-11-30 22:22:31 | 日記
原発事故から8カ月が過ぎたのに、何が変わったのだろうか…

ふと、こんな疑問が湧いてきました。

今も、6000万ベクレルという放射線が出ているのです。

線量計を首から下げて登校する子ども達の姿に、大人たちは責任を

感じなければいけないのに…

こんな大きな事故が起き、なぜ原発はいらないと,この国は言えない

のだろう…

原発がないと経済がだめになるといい、原発の輸出は続けると言う

子どもを育てているお母さん達は、少しでも放射性物質を子供達が

取りこまないようにと、必死になっている

若い女性たちは、中学生でさえ子どもを産むことに不安を

持っている

今こそ、声を上げなければ

私達の生活に原発はいらないと…

電力が足らなくなるというなら、もっとシンプルな生活をすると…

黙っている事は、認めることになってしまう

初めの一歩、「さよなら原発」一千万人署名始めました。
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森のこだまが聞こえたよ

2011-11-28 23:11:41 | 日記
木更津の森のこだまから、いのちの響きが聞こえてきました。

森のこだまの小玉さんは、「おーい」と言って「おーい」と返ってきた

人たちと初女先生の講演会を10年続けてきました。

そして、少しお休みがあって今年の1月にいのちの響きがあがりました。

第1回「いのちの響きコンサート」は、繋がりあったいのちが響き合う

素晴らしいコンサートとなりました。

小玉さんの「おーい」が私のところにも届きました。

私は嬉しくて、すぐに「おーい」と返しました。

来年1月22日木更津で、初女先生の講演会「おむすびの祈り」が

開催されます。

講演会のチラシを見た時、涙がでてしまいました。

初女先生の深い深い顔…

震災後の私たちの生き方を見据えている、先生の眼差しなので

しょうか…

チラシには、森のこだまのメッセージが載っています。

  「今、生きている私達は、世代を超え、力を合わせて

   つながりあうことで、未来を切り開いていくことが

   できるはずです。

   おむすびは人と人を結びつけるソウルフードです。」


きっと、いのちの響きが感じられる素晴らしい講演会になると

思います。

 ほら、「おーい」という森のこだまさんの声が青い空に

 響いています… 


  いのちの響き Vo.2 

    「おむすびの祈り」 佐藤初女講演会

   1月22日(日)13時開演 2000円

    かずさアカデミアホール

   申し込み 電話・FAX0438-41-4845(小玉)

   メール・morinokodama@live.jp

ゆうちょ銀行振替口座・00120-7-60373  
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「書」のエネルギー

2011-11-27 21:00:52 | 日記
今日は、写真家の藤原新也さんの「書行無常展」に行ってきました。

場所は、千代田区の元中学校がアートスペースに生まれ変わった処

藤原さんが、思いのたけを筆に込めて書かれた作品が、すごい

エネルギーを放って展示されてました。

今まで筆に親しんできたというのでなく、いきなり大きな筆を持ち、

紙の前に立ち向かったという感じです。

でも、さすが写真家、書を入れた写真は何にと言えない雰囲気を醸し

だしていました。

写真と書のコラボなど、いろいろな作品があり楽しみながら観て行くと

あるコーナーから一転するのです。

被災地での書と写真…

「死ぬなら生きろ」という作品の前で、立ちつくしている

若い女性がいました。

長い間、この書と向き合っている彼女は、書と対話している

ようにも見えました。

筆のチカラ、墨のチカラ

それらをすべて受けとめる、紙のチカラ

「書」のエネルギーを感じた「書行無常展」でした。

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養護学校のすなお君

2011-11-26 22:45:26 | 日記
今日は養護学校の文化祭に、作業所の作品を販売に行きました。

普通高校が、子供の数が減り廃校になり、その後そこが養護学校に

なったのです。

どこの養護学校に行っても、先生と生徒の関係がいいなーと感じます

養護学校には、競争がないからでしょうか。

穏やかな温かい雰囲気があります。

校長先生が、買い物をした大きな袋を抱えて来てくれました。

「校長先生、買って下さーい」と、言ったら一番高い800円の

お正月飾りを「校長室に飾ります」と買って下さいました。

アンパンマンのお財布を首から下げた、ダウン症の子が手帳を

買ってくれました。お財布に大きく名前が書いてあって、

何とその学生さんは「すなお君」だったのです。

思わず、「ワー、おばさんと同じ名前だ!」と言ってしまいました。

その子が持っていたアンパンマンのお財布も、うちの子が持っていた

のと、そっくりでした。

「すなお」なんて名前は滅多にないので、何だか嬉しくなりました。

養護学校の生徒さんの作品を見に行くと、素敵な作品がたくさん

あって観ているだけで、楽しくなってしまいました。

でも、ちょっと気になったことがありました。

それは、どの作品にも名前がすべてイニシャルで書いてあるのです。

これも、個人情報保護法なのでしょうか。

せめて名前のほうだけでも、書いてくれれば知っている人が

見たら、「これは、けんちゃんの作品か」と分かるのに…

何だか、生徒のエネルギーが伝わってくる作品の下に(K・Ⅰ)

とか書いてあると、淋しくなりました。

個人情報保護法って、一体何を守っているの…と又しても思って

しまいました。

廊下には、お習字が5~6点ありました。

小さな半紙に書かれた字を見たら、もっと大きな字を書かせて

あげたい!はみ出したっていいんだよ。

持っているエネルギーを全部出したって、筆は紙はすべて

受けとめてくるんだよって、伝えたくなりました。

でも、怒鳴り声の聞こえない学校っていいなーと思いました。

養護学校の「すなお君」にもう一度会いに行きたいな…

今日はいい日!

すなお君のつぶらな瞳が忘れられません。
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思いを聴き切る…

2011-11-24 23:04:35 | 日記
昨日、深夜に被災者の自殺についての番組をやっていました。

6月から9月までの被災者の自殺は38人

このテロップが出た時、言葉を失いました。

阪神淡路の時より、自殺者が多いとは聞いていましたが

まさか、これ程とは…

なぜ…せっかく助かった命を…

被災者の相談にのっている方が、喪失体験はそれぞれだと、言って

ました。

お嫁入りの時に持ってきたタンスを失ったと言う人

先祖のお墓が流されてしまったと言う人

タンスが無くなっても、家があるのだからとか、お墓が無くなっても

生きているのだからとは言えないと、私は思いました。

あれだけの、悲惨な現状を目の当たりにした被災者の心は…

息子を失った私の喪失体験は、悲しみと苦しみの底なし沼に

落ちたような、もう自分は二度とこの悲しみから抜け出すことは

出来ないと、本当に死んだ方がどんなに楽だろうと思える毎日

でした。

あの時、私は一日を生きるのが精一杯だった…

どんどん死に傾いていく私の気持ちを繋ぎとめていたのは、

家族にもうこれ以上悲しい思いをさせてはいけないという、

その一点でした。

でも、その時たった一人でも、すべてを受けとめてくれる人が

いたら、人は生きていけるのだと思いました。

私にとっては、その人が佐藤初女さんでした。

被災者の相談を受けている人が、「思いを聴き切ることだ」と

言ってました。

すごい言葉です。

体験した者しか出て来ない言葉です。

これ以上自殺者を出さないために、何が出来るだろう…

どんなに深い悲しみがあっても、人は生きていけるし

幸せにだってなれるんだと、そのことを全身で伝えたいと

思っている私ですが、そんな自分に出来ることはなんだろう…





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やれることは身近にあるはず…

2011-11-23 22:32:35 | 日記
先日、テレビで指揮者の佐渡さんと、歌手のさだまさしさんが

被災地復興支援のコンサートをやっていました。

佐渡さんは、震災で津波に呑み込まれていくあり様を見て、

涙が止まらなくなり、何も出来ない自分の無力を感じたと言って

いました。

音楽は無力だと思ったそうです。

そして、さだまさしさんに泣きながら電話をしたと言っていました。

その、佐渡さんが「音楽のチカラ」を信じて、コンサートをひらいた

のです。

とても力強く、響き合う、元気の出るコンサートでした。

私の「書」の大先輩は、NPOと協力して書き初めに子供たちが

大きな字を書くワークショップを被災地でしようと、今準備を

始めています。

織物をやっている方は、マフラーを200枚作って、被災地届けた

そうです。

あの大震災の後、多くの人が何かしたいけれど何が出来る

だろうかと、自問自答していたと思います。

取り敢えず募金をしたものの、その後どうして良いか分からない

そんな状態だったと思います。

でも、こうしてみると自分のやってきたことの先に、被災地の

人達への思いがあれば、それが力となり、行動に繋がって

いくということを、今日「書」の先輩とマフラーの方からの

お電話で気づきました。

「書」の力と「筆」の力を信じて行くと言う先輩

私はまだ何も行動していませんが、自分の生活の先に

被災地の人のことを感じていたら、きっとやれることが

見つかるはず!と思えてきました。

もしかしたら、神様は人間の力を信じて見守っているのかも

しれません…















































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えみるちゃんのお父さん

2011-11-21 21:36:31 | 日記
夕方、テレビをつけると俳優の風見しんごさんが「いのちの大切さ」に

ついて、高校生達に講演してました。

風見さんは交通事故で、お嬢さんを亡くされました。

我が子と同じ年頃の学生に、時には言葉を詰まらせながら話されて

いる、えみるちゃんのお父さん

風見さんの心の内を思うと、胸が一杯になってしまいました。

私など、10年経っても制服姿の中学生を見るとぐっと来る時が

あります。

息子に「お母さん!」と呼びとめられた道端に来ると、ふいに

涙が出てしまう時があります。

風見さんは、えみるちゃんと同じ歳の大勢の学生を前にして、

悲しみをこらえながら話されていました。

えみるちゃんのいのちを繋ごうとしてる、お父さんの深い

愛情を感じました。

風見さんが、幸せとは大きな仕事が入ったりとかじゃなくて

平凡なことなんだよと言われてました。

そうなんですよね。

「おかえり」が言えたり、「おはよう」って挨拶の言葉が交わせたり

そんな、ごく当り前なことの中に、幸せがあるってことを

私たちは忘れていますよね…

えみるちゃんの家族も、私たち家族も「お帰り」が言えぬままに

愛する我が子と別れなければならなかった…

えみるちゃんや、うちの創が教えてくれたこの幸せの種を

私はすっかり忘れていました。

世界中の人が幸せになっても、幸せは減らないとボクネンさんが

言っていましたが、日常の中にある幸せの種を、当たり前のことと

して、見過ごしてしまっているのですね。

でも、この気が付かないような幸せによって、平穏な日々の

生活があるんですね。

夕方の短いニュースの風見さんの映像に、大切気づきを

頂きました。

これはもしかして、えみるちゃんからの空からの贈り物

かしら…

ありがとう。えみるちゃん!

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初女先生の講演会in川崎

2011-11-20 17:36:05 | 日記
このところ、初女先生の講演会が目白押しに東京方面であります。

7年前に先生の講演会を始めた時と違って、今は参加者が若い人が

主流です。

震災の後、この流れが確かになって来たように思います。

今までは、昨日の続きに今日があり、明日がある…

そして、何となく生きていた自分がいた…

ところがあの震災によって、立ち止まり自分の生き方を見つめ

直さなければ、前に進めない状態になった時

何があっても変わらない初女先生の生き方が、人生の道しるべの

ように見えてきたのではないでしょうか。

90歳の初女先生が、体力が続く限り「伝えたい」という思いで

講演を続けています。

一人でも多くの方に、初女先生と出会って欲しいと、切に切に

思います。

「出会いは未来ひらく」ですから…

    
     川崎いのちの電話 公開講座

   佐藤 初女 「今を生きるために」

   12月2日(金) 18:30~20:30

   川崎市産業振興ホール(JR川崎駅西口徒歩8分 
                京急川崎徒歩7分  )

   参加費 無料  定員450名(先着順)

   主催 川崎いのちの電話 044-434-0253    
                          
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ブータンという国

2011-11-18 21:34:18 | 日記
ブータンのワンチェク国王が来日し、国王のお話に耳を傾けていると

ブータンと言う国のことが、もっと知りたくなりました。

新聞に「お茶の中にハエが入って、『大丈夫?』と聞かれる。

その人がブータン人ならば、お茶が大丈夫というのではない。

ハエが大丈夫かと訪ねているのだ。」とあり、またブータンには

花屋はないという。美しい花に恵まれた国土だが、一生懸命咲く花を

切り取って売買するのは仏教の教えにそぐわないと思うらしいと

書いてありました。

ブータンは国民総生産(GNP)ではなく、国民総幸福量(GNH)

を提唱する国だそうです。

ブータンの一人当たりの国民総所得は約15万4000円足らずだが、

国勢調査では国民の97%が「幸せ」と回答しているそうです。

国民総幸福量は、当時国王だったワンチュク国王のお父さんが提唱

されたそうです。

国がその民の幸福を願う。

それはある意味当たり前のことか知れませんが、今この地球上に

そんな国はいくつあるでしょうか…

私たちの国が、国民の幸せを一番に考えてるなどと、誰が言え

ましょうか…

私は、ブータンの家庭料理を食べてみたいと思いました。

初女先生の「食はいのち」がここでは、ごく当たり前の

こととして、誰もがその心を知っているように思えるからです。

他国の王が自ら、原発事故の地に行くなど、簡単に出来ることでは

ありません。

「幸福とはなにか、真の豊かさとは何か…」を本当に考え

させられました。

そして、また一つ行ってみたい国ができました。

それは、ブータン!
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悲しみをどこへ…

2011-11-16 22:26:21 | 日記
昨日の新聞に、津波で子どもを亡くした親が、町に対し8800万円の

賠償を求める訴えを、仙台地裁に起こしたと載っていました。

町は地震発生直後、避難指示を仰いだ保育所に、避難の必要はない

現状待機を指示したという。その後津波に襲われ3人の園児が

亡くなったそうです。

遺族側は、待機という町の誤った指示で逃げ遅れた為と町を訴え、

ラジオでの情報収集を怠ったと、保育士の過失も主張していると

ありました。

この記事を読んでいて、何だか辛くなりました。

持って行き場のない親の悲しみ苦しみを感じ、でも裁判で争っても

きっと悲しみは増すばかりだと思えるからです。

うちの息子が亡くなった時、「加害者がいたら、相手を恨んで

行けるのに、誰もいないから辛いよね」と言われたことがあります。

私は悲しみの上に人を恨まなくてはいけなかったら、

とても生きていけないと思い、加害者のない死であることに

感謝していました。

友達にこう言われた時、人を恨んで生きて行く人生なんて

辛すぎると思いました。

でも、そんな私も息子が救急車で運ばれるのがあまりに

遅かったので亡くなった後、先生たちに「何をしていたのですか」と

聞きたいと、ある方に言ったら「それを言ったらいけない

そこにいた人達は、最善のことをしようとしていたのだろうから」と

言われました。

私は、自分の気持ちを心の底に沈めました。

一緒にいた子どもたちにも、聞きたいことは沢山あったけれど

それもやっぱり、沈めました。

でも、聞かなかったことは、正解だったと今でも思っています。

真っ直ぐに悲しみと向き合えたから…

 亡くなった園児の御父さんは「保育所の安全面を見直し

二度と私たちのような悲しい気持ちを抱く親が出ないように

願う」と語ったそうです。

何だか、胸が苦しくなる津波被害の提訴の記事です。

この悲しみの行方はどこへ…








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