~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

亡くなった人は

2020-10-31 22:29:35 | 日記

昨日、友人から「息子が亡くなったの…」と

電話をもらい、今日飛んで行きました。

息子の突然の死を目の前にしている友人に

かける言葉が見つかりませんでした。

でも、彼女は私が子供を亡くした時と違って

いのちの不思議を分かっている人だから…

ただ私が確信を持って言えることは

亡くなった人は、愛する人の為に

凄い働きをしてくれるということ!

その働きを遂行するために

亡くなったのではと、思えるほどです。

これは体験している私が感じていることです。

彼女と会って、大丈夫!と思えました。

息子さんは、もう働いてくれているんだなと

思えたからです。

魂は永遠だから…

死という観念を外すことが出来たら、

この”いのち”の不思議を直ぐに感じ取ることが

出来ると思います。

初女さんは、息子さんが亡くなったその時から

一緒にいると感じたと言ってました。

大丈夫、死は姿の別れであって、心の別れでは

ないって初女さんが言われているから…

それは真実だから…

 

 

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カナ文字の詩~赤塚豊子

2020-10-29 23:17:13 | 日記

赤塚豊子さんのことを初めて知りました。

48年前に25歳で夭折した小児麻痺の詩人です。

手足の自由もきかず、話すことも

ままならなかった豊子さんは、文字を覚え

22歳の頃に、タイプライターでカナ文字で

詩をつづり始めたそうです。

右手の親指に左手を添え、体重をかけて

文字盤を押す。爪がはがれ血がにじんだり

身を削るような営みの中から綴られた詩は、

半世紀を経ても、その瑞々しい感性に

今を生きる私たちの心に寄り添ってくれます。

豊子さんは、お母さんに「私が死んだあと

いま私がやっていることは、きっと大きな

反響がある」と話していたそうです。

   赤塚豊子さんのカナ文字の詩

 アテモナイテガミヲ

 カイテイルワタシ

 チセツナ シコウノ    

 ナカデ 

 ウブゴエヲ アゲル

コトバヲ

ヒロイナガラ 

シロイカミノウエニ

テヲ フルワシテ

カイテユク

    (「テガミ」から)

ワタシハ アルク

マボロシノアシ

タトエ ワタシノイコツガ

クロイツチノナカヘ  

キエテモ

ワタシノタマシイハ

マボロシノアシノ

ウゴキヲ

トメナイダロウ

            (「ワタシハアルク」から)

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息子の命日

2020-10-27 17:07:31 | 日記

今日は息子の命日

19年が経ちました。

13歳で亡くなったので、息子と過ごした

年月を超えてしまいました。

こんなに経つのに、友人や担任の先生、

同級生が来てくれ、19年間毎年お花を送って

下さる方がいて、皆さんの思いに支えられ

悲しみを生きる力にかえてきたな~と

思います。

何回迎えても命日は、涙が溢れます。

でも、それでいいのだと思ってます。

この悲しみがあるから、私は私なのです。

担任の先生が「あの日、合唱コンの練習で

山ちゃんがふざけていたから、

出て行きなさい!って、叱ったの…

山ちゃん、S先生に謝るように

言われて、明日、謝るよ!って言って、

その明日がなかったの…」

息子の死は、私に生きるとは

”今この時!””を教えてくれました。

初女さんに初めてお会いした時、私は

このことを話しました。

初女さんが何度も頷いていたのを、今でも

はっきりと覚えています。

息子の思い出話に同級生もK先生も私も

思わず笑ってしまいました。

明るくて楽しくて、愉快な子でした。

思い出すと涙しながら、笑ってしまうのです。

命日が過ぎると、また一歩からと思うのです。

「人の死は姿の別れであって、

 心の別れではありません」という

初女さんの言葉が、私の心に寄り添って

くれます。

深い一日が過ぎて行きます。

 

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コロナ禍、来た道を戻りたくない

2020-10-26 22:46:10 | 日記

ムヒカさんの言葉と向き合っていたら

私たちの消費社会が、地球を瀕死の状態に

したんじゃないかと、思えてきました。

いつの頃からか消費は美徳だと言われ、

消費によって経済が回り、経済が回れば

私たちの暮らしが良くなると

思い込んでいました。

コロナで経済が止まったから、日本は今

GO TOキャンペーンなどで、消費へと

突き進んでいます。

本当にそれでいいのかな?

コロナで気づいたことがあったはずなのに…

地球は、瀕死の状態にあると思う…

ムヒカさんは「貧乏な人とは少ししか物を

持っていない人ではなく、無限の欲があり

いくらあっても満足しない人のことだ。」

「物であふれることが自由なのではなく

時間であふれることこそ自由なのです。」と

語っています。

ムヒカさんは、私は質素なんだと言ってます、

初女さんも「私ってつましいの」と言い

昔の人は、みんなこういう暮らしをしていたの

と、話してくれました。

美味しいご飯があれば、後はお味噌汁と漬物と

少しのおかずで日本人は満足するの。と

言われてました。

グルメなんて言葉もなかったし…

手を抜くことではなく、手を掛けることで

美味しくしていった

贅沢ではないけれど、豊かな暮らしがあった

私たちは、またあの消費の社会に戻りたい

のでしょうか…

初女さんが、龍村監督に

「私はめんどうくさいっていうのが

嫌いなんです」と、言った時に監督から

戻って来た言葉がずっと心に残っていると

言ってました。

その言葉は「いまはめんどうなことが嫌いで

簡単に簡単に、と言っています。

でも、面倒くさいという気持ちが地球を

汚染して、破壊しているんです、」という

言葉です。

消費社会とめんどうくさうが、母なる地球を

こんなにしてしまったんですね。

私はコロナ前の社会に戻りたくない

来た道を戻りたくない。

 

 

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コロナ禍にこそ、ムヒカさんの言葉を

2020-10-25 22:24:13 | 日記

世界で一番貧しい大統領と呼ばれた

南米ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカさんが

政界を引退しました。

ムヒカさんは、貧困の中に育ち、ゲリラ組織に

身を投じ、幾度も投獄され、軍政下の72年に

収監後は13年近く獄中生活を送ったそうです。

出所後は下院・上院議員、農牧水産大臣を経て

大統領に就任。2015年に任期を終えた後は

上院議員として活動していた方です。

ムヒカさんは給与の9割を福祉に寄付し

質素な暮らしぶりから「世界で一番貧しい

大統領」と、呼ばれていました。

コロナ禍に聞くと、今まで以上に

ムヒカさんの言葉が心に響いてきます。

✱ 私たちは発展するために生まれてきた

  わけではない。

  幸せになるために地球に生まれてきたのだ

✱ 貧乏な人とは、少ししか物を持っていない

  人ではなく無限の欲があり、

  いくらあっても満足しない人のことだ

✱ 物であふれることが自由なのではなく

  時間であふれることが自由なのです

✱ 本当に日本人は幸せなのかと疑問である

✱ 日本にいる子供たちよ。君たちは今

  人生で最も幸せな時間にいる。経済的に

  価値のある人材となるための

  勉強ばかりして、早く大人になろうと

  急がないで。遊んで、遊んで、

  子どもでいる幸せを味わっておくれ

映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』本編映像②

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また、気づきを頂きました~

2020-10-24 22:28:32 | 日記

何年経っても息子の命日が近づいて来ると

気持ちが沈みます。

最初の数年は、夏から秋に空気が変わった

だけで、落ち込んでいました。

でも、今日いいことがありました。

朝の坐りの最中に、突然気づきが来たのです。

分からない、分からないと思っていたことの

こたえが、向こうから来たのです。

びっくりしてKさんに電話すると、Kさんの

息子さんの命日も、なぜかうちの子と同じ

10月27日なのです。

kさんが、「子どもの命日の前って

必ず気づきが来るのよ~」と、言うのです。

息子たちが「お母さん、気づいて大事な

ことだよ」と、伝えに来てくれるのかも

しれません。

私が、最近思うことは、生きて行く上で

方向が大事だということです。

初女さんのように生きられなくても、

初女さんと同じ方向を向いていたら

それでいいんだと思うのです。

半歩進んだら、方向が同じなら半歩近づける

状態になるのですから。

私は、子どもを亡くし後、毎日泣き続けて

いました。

その時「涙が枯れるなんて嘘だ」と思いました。

泣いても泣いても涙は次から次へと出て

来るのですから…

人体の50%から70%が水なのだから、

枯れるはずがないです。

毎日、泣いていたけれど”悲しむ方向”が

合っていたら大丈夫!って勝手に思って

いたんです。

そうしたら、初女さんに巡り合えたのです。

自分が、どの方向を向いているかが重要で

 方向さえあっていたら大丈夫!

今朝、息子からもらった、一生ものの

気づきを、今度は実行して行かなくては…

10月は深い深い月です。

 

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シンプルなことほど真実

2020-10-22 16:02:58 | 日記

今日は片づけをしようと思っていたのですが

足なし和尚さんの「本日ただいま誕生」を

読みだしたら止まらなくなり、読書の日と

なりました。

読んでいて大事な気づきを頂きました。

本当の自分の生き方をしたいと思ったら

人と比べないこと!

足なし和尚さんは、日本に帰り観世音菩薩に

「どうかお助け下さい、私はどうしていいのか

わかりません。

どうか私に生きる力をお与え下さい」と、

一心に祈ったそうです。

祈りが4か月続いた後、「観音は私を見捨てた。

観音は私を裏切っている。もう祈るのを

やめよう」こう心に決めた時、心の底から

ひらめきに似た思いが沸き起こってきた

というのです。

苦しみの原因は比べることにある。

比べるもとは27年前に生まれたこと

いうことだ

自分は両足切断のまま、今日生まれたのだ。

足がないまんま、動けないまんま生まれたの

だから、何も言うことなし。

この足のない状態が始まりなんだ。

と、思ったそうです。

和尚さんは、足があった頃の自分と比べ

五体満足の他人と比べ、苦しんでいることに

気づいたのです。

人は比べることを手放すと、楽になり

自分の生き方が見えてくるようです。

樹木希林さんも比べることを持っていなかった

方のようです。

板橋興宗老師の言葉が、また凄い!

『悟りとはそのままの自分でいいと

 わかること。』

思わず、この言葉を前にして唸って

しまいました。

シンプルなことほど、実行は難しく

シンプルなことほど真実なのかもしれません。

初女さんは「私って、シンプルなの」と

言ってました。

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びっくり・がっかりしたこと

2020-10-21 21:01:29 | 日記

足なし和尚さんの「本日ただいま誕生」を

読みだしました。

両足を麻酔なしで、医師がメスとのこぎりを

持って切断したというのです。

戦争が終わってから、日本にたどり着くまで

これほど過酷な状況があるのだろうかと

思うほどです。

私は、8月15日から戦争がなく平和な暮らしが

戻って来たのだと思っていましたが、

外地にいた人たちは、命がけで引上げて

きたのですね。

その途中で、多くのいのちが失われいるのです。

戦後になっているのに…

今日の朝刊を読んで私は、当時官房長官の

菅総理の言葉に本当に驚きました。

2015年の菅官房長官と翁長沖縄県知事との

対談が載ってました。

お二人とも法政大学法学部で、菅氏が2つ上

横浜市議と沖縄市議で共に自民党から

政治家のキャリアをスタートさせ、歩んだ道は

似ていたのですが…

辺野古新基地建設中止を求める県と

推進する国との話し合いで集中協議が5回

開かれ、菅さんが沖縄政策を仕切っていた時の

対談が載ってました。

翁長知事が、沖縄戦を経て戦後27年間に及ぶ

米軍統治の苦難の歴史に触れ、計画の再考を

繰り返し求めたのに対し、菅さんの答えは

「私は戦後生まれで、歴史を持ち出されても

困る」と言ったそうです。

翁長知事は、この乾いた言葉に「お互い

別々に戦後の時を生きてきたんですね。

どうにもすれ違いですね」と

無力感をにじませたと、書いてありました。

私も戦後生まれですが、あの悲惨な戦争の

ことを知り、次の世代に伝えて

いかなければと思っています。

日本の政治の中枢にいる人が、戦後生まれで

歴史を持ち出されても困るって、

信じられません。

増してや沖縄は地上戦の戦場に

なったところです。

翁長知事の落胆が、どんなに深かったことか…

私たちは過去の歴史に学ばなければ

ならないのです。

同じ過ちを繰り返さないために…

 

 

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ごはんは食事の基本です~初女さん

2020-10-20 23:37:56 | 日記

新聞に農林水産省が発表した、2021年の

需要に見合ったコメの生産量は679万トンで

前年から56万トンと大きく減少。

コメの消費量のピークだった1962年から

ほぼ半減と載ってました。

糖質ダイエットで、益々コメの需要が減って

いるんじゃないかと思います。

食べることは生きることに直結しています。

そして、主食はその核となる食べものです。

日本人は、米を食べてきた民族です。

そのことを、大切にしないと!

初女さんも、ご飯は日本人の食事の基本だと

言ってました。

『何より大切なのはごはんです。

 昔から「一粒に八十八の神さまが宿る」

 と言うけれど、瑞穂の国のお米には、

 いのちを元気にしてくれる不思議なほどの

 力があるんです。

 

 私はごはんが大好きです。

 毎日欠かさず炊いていますが

 毎回毎回ふっくらおいしく炊き上げるのは

 何十年と繰り返してもむずかしい。

 ごはんの炊き上がりをみるときは

 いつもどきどきしていますよ。

 一生続いていく修練ですね。

          佐藤 初女』

 

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お米と初女さん

2020-10-18 23:10:00 | 日記

今朝は、昨日のおむすび講習会の思いが

心に残っていて、お米は神事につかうもの

という気持ちで洗って炊きました。

そしたら、夫が「今日のご飯は美味しいね」

と、言うのです。

やっぱりお米も丁寧に扱われると、ちゃんと

応えてくれるんだな~と感動しました。

初女さんも「昔、お米は神様のような存在で

一粒たりとも無駄にしてはいけないと

教えられたものです。」と書いています。

初女さんと台所にいた時、ご飯粒の沢山

ついているお釜を洗った人がいて、その時

初女さんと顔を見合わせ

「あらあら洗っちゃうんだ」という

目をしていた初女さんが忘れられません。

私たちは、いつの間にかお米に対する

日本人の思いを忘れて来てしまったように

思います。

     いのちをいただく

 今朝もふっくらおいしそうに

 炊き上がったごはんが輝いている

 一粒一粒が呼吸している

 毎日はおろか何十年も食べているのに

 飽きもせず食べるたび新鮮な気持ちで

 味わえる幸せをかみしめ

 今日も感謝で生きる

         佐藤 初女

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